タイ大学表敬訪問9 スラナリー工科大学

2012年1月31日(火)、当センターメンバー全員で東北部コラート別名ナコンラーチャシーマ(Korat, Nakhon Ratchasima)のスラナリー工科大学(Suranaree University of Technology)を表敬訪問しました。当センターの2011年度(4月から翌年3月まで)計画の一つで、タイ国内で認定されている研究型国立大学を表敬し、事業紹介をしようという一環です。これまでにバンコク市内のカセサート大学、チュラロンコン大学、タマサート大学、キングモンクット工科大学、マヒドン大学のほか、北部チェンマイ大学及び東北部コンケン大学を訪れており、これで9大学目です。

左二人目から、Asst. Prof. Dr. Padej Paolaor, Assistant Rector for Student Affairs, Dr. Guntima Sirijeerachai副学長, Prof. Dr. Sukit Limpijumnong副学長、センター長、タイ人スタッフ

左二人目から、Asst. Prof. Dr. Padej Paolaor, Assistant Rector for Student Affairs, Dr. Guntima Sirijeerachai副学長, Prof. Dr. Sukit Limpijumnong副学長、センター長、タイ人スタッフ


スラナリー工科大学(SUT)は非常に若い大学で、昨年2011年に20周年を迎えたばかりです。理学、工学、社会技術、農業科学、医学、看護の全6学部からなり、学生数は学部生10,000人、院生が2,000人。このうち6,000人ほどがキャンパス内の寮に暮らしており、小規模大学大学ならではの学生との一体化を目指していることが伺えます。

また、SUTはタイ国内では少数派のAutonomous University(自治大学)で、一般の国立大学に比べて政府の関与が小さく、裁量の範囲が広いことが特徴です。
今回は教育担当副学長(Vice Rector for Academic Affairs)であるProf. Dr. Sukit Limpijumnong及び学生担当副学長(Vice Rector for Student Affairs)のDr. Guntima Sirijeerachaiにお会いすることができました。

80パーセントを超える教員のPh.D.保有率は国内トップで、総合大学ではない工科大学として尖鋭化していこうという姿勢の現れと言えるでしょう。研究者の自己資金により一定期間の教育業務の離れることができる制度や、SUTの資金により一定の大学に出て、その後SUTに就職するといった制度がもうけられているということです。政府からの研究費のほかに寄付金による独自の研究資金も用意されています。
学生には卒業要件として企業でのインターンシップを課しており、2週間程度の短期ではなく一ヶ月を超える実地研修を経ることで、勉強への刺激もさることながら、社会人を育てる取り組みを行っています。
当センター長から若手研究者向けの事業紹介セミナーの開催を提案したところ同意が得られました。6月末を予定している現センター長離任までの間で日程調整をしていくことになります。

当センターでは今後も大学訪問及び事業紹介セミナーを継続していく所存です。

コラートのシンボル、タオ・スラナリー像にお連れいただきました。

コラートのシンボル、タオ・スラナリー像にお連れいただきました。