コンケン大学にてJSPS事業説明会を実施

2011年11月8日(火)及び9日(水)、コンケン大学及び同大学人文社会学部にてJSPS事業説明会を実施し、若手研究者を中心に2日間で約100名の参加がありました(8日80名、9日20名)。

これは、コンケン大学教員でタイJSPS同窓会(JAFT)メンバーでもあるAssoc. Prof. Dr. Sukanya Aimimtham人文社会学部計画・情報担当副学部長(Associate Dean for Planning and Information, Faculty of Humanities and Social Sciences)に、6月15日にカセサート大学で実施したJSPS事業説明会兼BRIDGE Fellowship報告会に講演者として参加していただいたほか、10月15日に開催したJSPS-NRCTセミナー「Study and research opportunities in Japan and perspective of Thailand by Japanese social scientists(日本への留学・研究機会の紹介と日本の社会科学者から見たタイの将来展望)」にもご参加いただいたことで話がまとまり、実現したものです。

1. 左からDr. Kittisak、Dr. Sukanya、センター長、Prof. Dr. Suthipun副学長、医学部Dr. Bawornsin Chaochuen、Dr. Sineenat Siri

1. 左からDr. Kittisak、Dr. Sukanya、センター長、Prof. Dr. Suthipun副学長、医学部Dr. Bawornsin Chaochuen、Dr. Sineenat Siri

11月8日、JSPSの事業説明に加え、JSPS事業経験者の体験談等を披露することで若手研究者の意欲を高めることを目的に、ともにコンケン大学教員でJAFTメンバーでもあり、過去、論文博士号取得希望者に対する支援事業により日本で学位を取得されたDr. SukanyaとDr. Kittisak Sawanyawisuth医学部准教授にご参加、ご講演いただきました。

講演するDr. Kittisak

講演するDr. Kittisak

講演するDr. Sukanya

講演するDr. Sukanya

コンケン大学からは研究・技術移転担当副学長(Vice President for Research and Technology Transferring)であるProf. Dr. Suthipun Jitpimolmardより開催の挨拶をいただいたほか、理学部助教であるDr. Sineenat Siriに司会進行を務めていただきました。

今回の説明会で特徴的だったことは、Dr. SykanyaとDr. Kittisakともに論博事業の手続きや日本での体験談を話されると同時に、研究をしていくための心構えや姿勢といったものに多く言及されていた点です。日本では教授が出勤するよりも前に研究室に入っておくこと、長期的な目標をしっかりと掲げながらも今現在の取組みにこそ全力を注ぐこと、といった研究者としての覚悟が語られました。

質疑応答では、事業応募にあたって自分に適した研究者をJSPSに紹介してほしい、という発言が出たところ(どの会場でも同様の要望が出されます)、JSPS側が答える前に、自分に適した研究者・自分を受入れてくれる研究者を見つけコンタクトを取ること自体が応募プロセスの一環、引いては研究そのもの一部であるという回答が講演者側から出され、これには発言した側も納得せざるを得ない様子でした。

会場の様子

会場の様子

翌11月9日はDr. Sukanyaが所属する人文社会学部で同様の説明会を行い、研究教育担当副学部長(Research affairs and academic Services)であるDr. Maneemai Thongyouにご挨拶をいただきました。

ここでの参加者は博士課程学生が多く、直接の応募には結びつかないものの熱心な様子で説明に聞き入り、質問も多く出されました。同学部では外国語教育にも熱心で、日本語やスペイン語といった諸外国語講座の開設もさることながら、英語の発音がとてもきれいなことが印象的です。

バンコクでは多くの場合、タイ語母語者独特のイントネーションがありますが、ここではネイティブ教員の出身国であるアメリカ風の流暢な英語が聞かれ、ここにも首都と地方都市との環境の違いが表れているのか、それはハングリー精神でもあるのか、といったこと考え次第です。

当センターでは今後とも、バンコク外の大学訪問も積極的に続けていきたいと思います。

当日のプログラムは以下の通りです。
Nov 8, 2011 (Tue.)
Venue: Conference room Sirikunakorn 3, 2nd Floor, Sirikunakorn Building, Khon Kaen University
Moderator: Assist. Prof. Dr. Sineenat Siri, Faculty of Science, KKU

13:30-14:00 Registration
14:00-14:05 Opening remarks from JSPS Bangkok office
-Dr. Wataru Takeuchi, Director, JSPS Bangkok Office
14:05-14:10 Welcome address from Khon Kaen University (KKU)
– Prof. Dr. Suthipun Jitpimolmard, Vice President for Research and Technology Transferring, KKU
14:10-14:30 Introduction of JSPS activity in Asia (Q&A included)
-Dr. Wataru Takeuchi, Director, JSPS Bangkok Office
14:30-14:50 Research experience in Japan for Ph. D. as a RONPAKU program awardee from Thailand (Q&A) included
-Assoc. Prof. Dr. Sukanya Aimimtham, Associate Dean for Planning and Information, Faculty of Humanities and Social Sciences, KKU
14:50-15:10 Research experience in Japan for Ph. D. as a RONPAKU program awardee from Thailand (Q&A) included
– Assoc. Prof. Dr. Kittisak Sawanyawisuth, Department of Medicine, KKU
15:10 Open discussion

Nov 9, 2011 (Wed.)
Venue: Rm01, HS05, Faculty of Humanities and Social Sciences, Khon Kaen University

10:00-10:20 Registration
10:20-10:30 Welcome Address from Faculty of Humanities and Social Sciences, KKU
– Dr. Maneemai Thongyou, Associate Dean for Research affairs and academic Services, Faculty of Humanities and Social Sciences, KKU
10:30-11:00 Introduction of JSPS activity in Asia (Q&A included)
-Dr. Wataru Takeuchi, Director, JSPS Bangkok Office
11:00-11:20 Research experience in Japan for Ph. D. as a RONPAKU program awardee from Thailand (Q&A) included
-Assoc. Prof. Dr. Sukanya Aimimtham, Associate Dean for Planning and Information, Faculty of Humanities and Social Sciences, KKU
11:20 Open discussion

6. 人文社会学部での参加者たち。中央女性がDr. Maneemai副学部長、前列右から3番目 はAsst. Prof.Uthaivan Danvivath教育計画担当副学部長

6. 人文社会学部での参加者たち。中央女性がDr. Maneemai副学部長、前列右から3番目 はAsst. Prof.Uthaivan Danvivath教育計画担当副学部長