2011年9月6日(火)、財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC: Remote Sensing Technology Center of Japan)より派遣され、宇宙開発事業団(JAXA: Japan Aerospace Exploration Agency)タイ駐在員事務所に駐在している本澤雅彦(ほんざわ・まさひこ)博士が当センターを来訪されました。
RESTECは1975年に設立された日本で最初の衛星利用機関で、日本国内外の地球観測衛星からの観測データを受信、処理、解析する業務を行うほか、世界各国で人材育成事業を実施しています。RESTECによる研修は、JICAやJAXAといった日本の機関の委託を受けて実施しているもののほか、世界銀行からの委託を受けているものもあり、受講者は全世界ですでに3,000人を超えているということです。
今回の訪問目的は、RESTECが近く研修生同窓会の立ち上げを考えているということで同窓会組織が活動を行っているJSPSのノウハウのほか、衛星利用における新たな世代の研究者発掘についての相談でした。
当センターとしては、実務型ワークショップの開催による人材発掘や、研究費獲得を目指した長期的な育成策として、JSPS-JICAの枠組みで実施している科学技術研究員派遣事業の利用などを提案いたしました。
その最終的な研究費として二国間交流事業や研究拠点形成事業といったJSPS事業を利用いただければ、RESTECによる育成、JSPSによる発展、そしてJSTといった更なる日本による支援での研究者ネットワークの構築が可能になるのではないかと考えています。
当センターとしては今後とも在タイ日本機関と連携して、科学技術への発展に貢献したいと考えております。