SATRPS研究連絡会

2011年5月31日(火)、チュラロンコン大学理学部にて、通称SATREPS、地球規模課題対応国際科学技術協力(Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development)による研究連絡会が実施され、当オフィスより副センター及び現地職員が視察しました。

SATREPSはJST(科学技術振興機構Japan Science and Technology Agency)とJICA(国際協力機構Japan International Cooperation Agency)が連携してプロジェクトを実施する枠組みです。科学技術と外交の相乗効果により、a)日本と開発途上国との国際科学技術協力の強化 b)地球規模課題解決のための新たな技術の開発・応用および科学技術水準の向上につながる新たな知見の獲得 c)キャパシティ・ディベロップメント の3つを目指すものです。

現在タイ国内では5つのプロジェクトが実施されており、以下のすべてのプロジェクトからの参加者が、それぞれの事業進捗を発表しました。

1. 気候変動に対する水分野の適応策立案・実施支援システムの構築(東京大学‐カセサート大学)
2. 新バイオディーゼルの合成法の開発(北九州市立大学-チュラロンコン大学)
3. 熱帯地域に適した水再利用技術の研究開発(東京大学‐タイ国環境研究研修センター)
4. 非食糧系バイオマスの輸送用燃料化基盤技術(産業技術総合研究所-タイ国家科学技術開発庁(NSTDA))
5. デング出血熱等に対するヒト型抗体による治療法の開発と新規薬剤候補物質の探索(大阪大学‐タイ保健省)

1月のCCMAにご参加いただいたMr. Nontawat Junjareon前工学部長及び小森大輔助教が1.プロジェクトの報告者として参加されていたほか、昨年8月のJSPS-NRCTセミナーで長崎大学 平山先生のモデレーターを務めていただいたDr. Jokita Boon-Longが5.プロジェクトの報告者として参加されていました。

なお、各プロジェクトの報告に先立って、JST 岡谷重雄 参事役・地球規模課題国際協力室長より、新たに開設されたコミュニティサイト「Friends of SATREPS」の照会がありました。これはSATREPS専用のSNSで、SATREPSに関係する人材コミュニティの形成と促進を目的として設置されました。今後、既存メンバーの連絡調整のほか、SATREPSに関心ある人たちが当SNSを利用してプロジェクトに関わっていくといったことが期待されています。
https://fos.jst.go.jp/

会場

会場

岡谷参事役

岡谷参事役