2011年5月10日(火)、ウェスティン・グランド・スクンビット・ホテル内「吉左右」にてタイに事務所を設置する大学等意見交換会が実施されました。在タイ日本大使館の広報文化担当である富田一等書記官の呼びかけにより、日本学生支援機構(JASSO:Japan Student Service Organization)タイ事務所の萩原所長が音頭を取って開催の運びとなりました。当オフィスからは副センター長が参加しました。
上記2名のほか以下のメンバーが参加し、タイ国内で実施される大学説明会についての意見交換が行われました。
東京農工大学 河井 栄一 教授
大阪大学バンコク教育研究センター 関 達治 センター長
〃 杉山 香里 副センター長
京都大学東南アジア研究所バンコク連絡事務所 柴山 守 教授
東海大学アジアオフィス 富田 紘央 コーディネーター
日本学生支援機構タイ事務所 カンピロム 所員
席上、3月の震災について大学説明会ではどのように対応するか、というテーマが出され、それについて以下のような意見が交わされました。
・個別ブースでの展示を行う場合、大学ごとのセールスポイントの区別が難しい
・学部学生を対象とすると、奨学金の有無という問題のほか、学力レベルという点でもハードルが高い
・主な参加者は日本語学科の学生であり、理系の学生の参加を期待したい
・大学説明会自体にタイ国内の日本語学科の支援という要素もある
・日本語学科以外の学生としては平日の講義を休んで参加するのは難しいケースが多い
・タイ国内の日本人同窓会と連携したネットワーク形成も選択肢である
・日本の同窓会規定を当てはめるとタイ人同窓会の形成は困難である
・日本への留学の次のステップ、たとえば就職支援にあたるような取り組みを行ってはどうか
なお、当方からは、6月21日開催のカセサート大学での事業説明セミナーを例に、一度に多くの大学の学生を対象に開催するのではなく、一定の大学で集中的に人を集めて実施することを提案しました。また、留学以降の日本からの支援の存在を示すものとしてJSPSを挙げていただくことや、場合によっては説明会等に参加させていただくこともできるということをお伝えしました。
同様の意見交換会は、今後も断続的に実施される予定です。