2010年9月3日(金)、バンコクのインペリアルクイーンズパークホテルにて、微生物学及びバイオテクノロジーに関するユネスコ広域ネットワークによる、生命科学分野での人材育成を目的としたプログラムの最終ワークショップが開催され、当オフィスより副センター長及び現地職員が視察しました。
これは、ユネスコの提唱により発展途上国に対して科学教育および研究の場を提供することを目的に、1973年「International Post-Graduate University Course in Microbiology」と題して開始された国際トレーニングコースです。開始当時より大阪大学が中心となって運営をしており、今回のワークショップも主催は大阪大学となっています。これまでに19の国々から400人を超える参加者を出しているプログラムですが、2007年でいったん終了を迎え、新たにコースを立ち上げるためのレビューミーティングを2009年より各地で行い、――バンコク(09/10/09)、ハノイ(09/10/30)、マニラ(10/02/06)、ジョグジャカルタ(10/05/24)――今回はその総括として開催されました。
大阪大学から鷲田清一総長のほか、組織委員会会長である原島教授や仁平教授が出席し、文部科学省からは藤島国際統括官、ユネスコ・ジャカルタオフィスからHubert Gijzen所長が参加しました。
このほか、微生物学及びバイオテクノロジーに関するユネスコ広域ネットワークのボードメンバーが、タイ・日本を含む11カ国から参加し、各国における特にバイオテクノロジー分野における人材育成の状況が報告されました。