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平成28年度科学研究費助成事業-科研費-(国際共同研究加速基金(帰国発展研究))の公募について、2016年9月5日に本HP上でご案内したところですが、本公募については公募時期を昨年度より約1ヶ月程度早めていることから、応募書類(研究計画調書)の提出期限について改めてご案内いたします。

(以下2016年9月5日掲示)
————————————————-
科学研究費助成事業(科研費)では、平成28年度国際共同研究加速基金(帰国発展研究)の公募を開始しましたのでお知らせ致します。
 
○国際共同研究加速基金(帰国発展研究)   
 
本種目は、日本国外の研究機関に所属している科研費応募資格を持たない日本人研究者が日本に帰国後すぐに研究を開始できるよう支援するものです。
今年度から日本学術振興会(JSPS)で公募を行うこととしており、詳細な公募内容等については、下記ホームページ(JSPS東京本部HPへ遷移します)で御確認ください。

URL  http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/35_kokusai/03_kikoku/koubo.html

【公募期間】
平成28年9月1日(木)~平成28年11月7日(月)午後4時30分(日本時間)

【平成28年度公募における主な変更点】(公募要領の冒頭「はじめに」を御参照ください)
・種目の趣旨を公募要領に明記しました。
・研究計画調書について一部を変更しました。
・応募の際に府省共通研究開発管理システム(e-Rad)の研究者番号を取得していることが必要となりました。過去に研究者番号を取得していない場合は、研究者登録手続が必要となりますので、余裕を持って手続を行ってください。

【公募内容の概要】(詳細は公募要領の9頁以降を御参照ください)
・応募総額    5,000万円以下
・研究期間    3年以内
(研究期間は交付申請した年度から起算して3年目の年度末までとします。また、日本国内の研究機関に所属し、科研費の応募資格を取得した場合に平成30年4月30日までに交付申請を行うことができます。)
なお、交付申請後から経費を執行することができます。
・採択予定課題数 20件程度
(極めて厳選されたもの <平成27年度採択実績:14件>)

【本件問い合わせ先】
※バンコク研究連絡センターでは質問等をお受けできませんので、以下の連絡先に直接お問い合わせ下さい。

(1)公募の内容に関すること:
独立行政法人日本学術振興会 研究事業部 研究助成企画課 
電話 :+81-(0)3-3263-4927 
メール:kksi-kaken@jsps.go.jp (海外からはできる限りメールでお願いします)

(2)帰国発展研究専用の科研費電子申請システムの利用に関すること:
独立行政法人日本学術振興会 研究事業部 研究助成企画課
メール:kikoku-hatten@jsps.go.jp

2016年10月28日、カンボジア王国・シェムリアップにて第7回日ASEAN科学技術協力委員会(AJCCST)が開催されました。ASEANでは同地域における科学技術力の強化を目的として科学技術委員会(ASEAN COST)が設置されており、AJCCSTは日本とASEAN COSTとの間の協力枠組みとして2009年に発足したものです。

今回のAJCCSTにはJSPSからは当センターの山下センター長及び東京本部研究協力第二課の江幡係長、切畑職員が出席した他、文部科学省 山田企画官、井上学術調査員、科学技術振興機構(JST)伊藤副理事、防災科学技術研究所(NIED)鈴木審議役、京都大学ASEAN拠点柴山所長、日本医療研究開発機構(AMED)中村所長らも日本側発表者として出席されました。

冒頭ではホスト国であるカンボジア代表からの挨拶があり、日本とASEANとは長い歴史があり、留学生の交流も数多くあり、またサミットを数多く行うなど関係を強化してきた旨が述べられました。

各国代表者らによる集合写真

各国代表者らによる集合写真

文部科学省のプレゼンでは、山田企画官が科学技術促進施策について説明し、それを支える二つのアプローチ方法としてJSPSとJST等を紹介した他、井上学術調査員が第5期科学技術基本計画を含む同省のSTI(Science, Technology and Innovation)政策について説明を行いました。
その後、JSTによる事業説明、AMEDのASEAN各国における活動報告の後、山下センター長がJSPSの国際事業についてプレゼンを行いました。特に研究拠点形成事業及び論文博士号取得希望者に対する支援事業は、ASEANからの応募が多いことから重点的に説明を行い、その他当センターの活動状況やJSPS同窓会についても紹介を行いました。

山下センター長によるプレゼン

山下センター長によるプレゼン


続いて、NIEDのASEAN地域での活動、京都大学ASEAN拠点柴山所長らによりJASTIP(Japan-ASEAN STI Platform)について、JSTよりSakura Science Planについて説明がありました。
ASEAN側より、次回同委員会については2017年下半期にミャンマーでの開催を予定しているとの発表があり、最後は山田企画官の閉会の挨拶により終了しました。
会議終了後にも山下センター長のもとにラオス側から事業説明会の開催、マレーシア側からJSPS同窓会創設の要望があった他、その他JSPSの国際事業についての質問もありました。
委員会の様子

委員会の様子

2016年10月25日、JSPSネパール同窓会メンバーでポカラ大学人文社会科学学部長のDr. Indra P. Tiwari教授及びJSPSタイ同窓会メンバーでタイロジスティクス連盟アドバイザーのDr. Malee Uabharadornが当センターに来訪されました。

Tiwari教授はJSPS外国人特別研究員事業を使って東京工業大学で研究された他、タイのアジア工科大学院大学(Asian Institute of Technology)でも教職につかれており、現在はポカラ大学で学部長を務めていらっしゃいます。今年1月に設立されたばかりのネパール同窓会(NJAA)設立にあたってもご尽力頂きました。

Dr. MaleeはJSPS外国人特別研究員事業により東京大学で研究された後、2013年には外国人研究者再招へい(Bridge Fellowship)プログラムにより東京工業大学で研究された経験をお持ちです。過去にはJSPSタイ同窓会(JAAT)の財務担当理事も務められました。Tiwari教授とは東京工業大学及びAIT時代の繋がりがあり、2012年2月にタイで開催した論文博士号取得者へのメダル授与式及び同窓会総会にはDr. Maleeの紹介によりTiwari教授にご出席頂きました。

今回はTiwari教授のタイでの研究活動に合わせてお二人で来訪頂きましたが、特にTiwari教授からポカラ大学と日本の大学とのMOUの状況や、新しく設置予定のセンターについて等、様々なお話を聞くことが出来ました。ポカラ大学の学長他学部長がTiwari教授を除き全員変わったばかりという中、ポカラ大学でのJSPS国際事業のガイダンス等開催を推進しようとされており、当センターも出来る限り要望に応えたいと考えています。山下センター長からも改めて外国人特別研究員事業や研究拠点形成事業(Core-to-Core)等を説明した他、日本でのセミナー開催案内等の情報提供を行いました。

Dr. Malee、山下センター長、Tiwari教授

Dr. Malee、山下センター長、Tiwari教授

2016年10月18日、タイランドサイエンスパーク内にあるタイ国立科学技術開発庁(The National Science and Technology Development Agency、NSTDA)でJSPS事業説明会を実施しました。NSTDAでの事業説明会は2014年以来2回目で、今回は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と日ASEAN科学技術イノベーションプラットフォーム(JASTIP)の2機関も加わっての合同説明会を行いました。
NSTDAはタイ科学技術省(MOST)所管の研究開発機関で、タイの科学技術における研究開発、技術移転、人材育成などを担っており、また、同サイエンスパーク内には4つの国立研究所(タイ国立遺伝子生命工学研究センター(BIOTEC)、タイ国立金属材料技術研究センター(MTEC)、タイ国立電子コンピューター技術研究センター(NECTEC)、タイ国立ナノテクノロジー研究センター(NANOTEC))も設置されています。

説明会に先立ち、NSTDAのChadamas Thuvasethakul副長官を表敬訪問しました。表敬訪問にはJSTシンガポール事務所の佐藤正樹所長と小林義英e-ASIAスペシャルコーディネーター、及びJASTIPの高木映プロジェクトディレクターも同行され、各機関の取組やタイの科学技術関係機関の再編成の動向等について意見交換を行いました。

表敬訪問の様子

表敬訪問の様子

説明会では、Chadamas副長官による開会の挨拶後、山下センター長がJSPSの概要を、古屋副センター長と大田国際協力員がJSPS国際事業の紹介を行いました。

Chadamas副長官(NSTDA)

Chadamas副長官(NSTDA)


山下センター長

山下センター長

また、JSTの概要を佐藤所長が、小林e-ASIAスペシャルコーディネーターが地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)やe-ASIA共同研究プログラム、さくらサイエンスプラン等のJST国際事業の紹介を行うと共に、高木プロジェクトディレクターによる日ASEANの科学技術協力に関するプラットフォーム形成を目指すJASTIPの紹介がありました。

佐藤所長(JSTシンガポール事務所)

佐藤所長(JSTシンガポール事務所)


小林e-ASIAスペシャルコーディネーター(JST)

小林e-ASIAスペシャルコーディネーター(JST)


高木プロジェクトディレクター(JASTIP)

高木プロジェクトディレクター(JASTIP)

今回のガイダンスでは、JSPSとJSTの違い、両機関のプログラム等を活用したJASTIPの位置付け等、包括的に説明できる良い機会となりました。また、日本での研究を希望する研究者の個別の相談にも応じることが出来、有意義なガイダンスとなりました。

フォトセッションの様子

フォトセッションの様子


説明会の様子

説明会の様子

2016年10月4日、JSPS東京本部国際事業部の加藤久参与が竹内まち子職員、土肥亜紀子国際協力員とともに当センターの視察および打合せのため来訪されました。

加藤参与らは、同2日にネパール・カトマンズで開催されたJSPSネパール同窓会(NJAA)の学術シンポジウム(詳細についてはこちらを参照)にも同センターと共に出席しました。シンポジウムの運営は同窓会の自主性に任せていますが、テーマ設定や講演内容も素晴らしく、加えて若手研究者らを含む多くの参加があったことから、非常に有意義なシンポジウムとなりました。打合せでは同窓会や同シンポジウムへの当センターのこれまでの協力・支援について言及がありました。
現在、当オフィスはタイ、バングラデシュ、フィリピン、ネパール4つの同窓会活動を支援していますが、今後も同窓会の新設が見込まれていることから、今後のセンターの運営等についても協議を行いました。
そのほか、山下センター長からは当オフィスの活動、在タイ大学連絡会(JUNThai)やタイの学術政策・体制の動向について説明を行うなど、活発な意見交換が出来ました。

土肥国際協力員、古屋副センター長、山下センター長、加藤参与、竹内職員、大田国際協力員、Natthida現地職員

土肥国際協力員、古屋副センター長、山下センター長、加藤参与、竹内職員、大田国際協力員、Natthida現地職員

2016年10月4日、京都大学の直井里予機関研究員及び九州大学の相澤伸広准教授が当センターに来訪されました。直井研究員は、今月より京都大学東南アジア研究所バンコク事務所所長に新しくご着任され、同研究所の相澤准教授とご挨拶のためお越し下さいました。

直井研究員は、東南アジアでのHIVや難民に関する研究をされており、東南アジアの短編ドキュメンタリー映画の作成にも取り組まれています。映画は今年の12月に京都と東京での上映が予定されています(詳細はこちら)。同11月中旬まで所長として在任される予定で、その間はバンコクを中心に活動されるとのことでした。

一方、相澤准教授は、同7月に着任され(2016年7月来訪時の様子はこちら)、在任中はタイの政治について研究されたほか、日本への留学を希望する現地学生の相談を受けたり、東南アジア研究におけるネットワーク形成にも尽力されました。

古屋副センター長、相澤准教授、直井研究員、山下センター長

古屋副センター長、相澤准教授、直井研究員、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学及び研究者の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年10月2日、ネパールのカトマンズで第2回JSPSネパール同窓会(NJAA)シンポジウム”Infrastructure Development in Transport Sector in Nepal” を開催しました。
シンポジウム前半のセッションでは、ネパール連邦民主共和国Baburam Bhattarai前首相を主賓に迎え、NJAAのKundan Lal Shrestha事務局長によるNJAAの紹介のあと、前首相他以下7名による挨拶が行われました。
・加藤 久氏(JSPS国際事業部参与)
・長谷川 修一氏(香川大学 工学部 安全システム建設工学科 教授)
・Buddhi Ratna Khadge氏(ネパール科学技術アカデミー(NAST)事務局長)
・佐久間 潤氏((独)国際協力機構(JICA)ネパール事務所 所長)
・浜田 清彦(ネパール日本国大使館一等書記官(広報文化班))
・Dhana Bahadur Tamang氏(ネパール連邦民主共和国公共インフラ・交通省 大臣)
・Rijan Bhakta氏(NJAA 会長)

開会の儀式(Dignitaries on dais)の様子

開会の儀式(Dignitaries on dais)の様子

加藤参与は、2015年4月にネパールで発生した大地震や今年が日・ネパール外交関係樹立60周年であることに触れられながら挨拶をされたほか、Baburam前首相は、日本は経済的に先進国であると共に、自然災害の分野で多くの課題に取り組んでおり、ネパールもこれらの課題に取り組むうえで日本の経験や技術を生かすことができる、と述べられました。また、教育と研究の重要性についても併せて述べられました。
そのほかのセッション参加者も、今回のシンポジウムのテーマである交通部門やインフラ整備がネパールにとって非常に重要であり、この分野での日本との連携等について各自の意見を述べられました。

加藤参与

加藤参与

Baburamネパール前首相

Baburamネパール前首相

前列左から加藤参与、佐久間所長、長谷川先生、Rijan会長、Baburam前首相、Dhana大臣、Buddhi事務局長、浜田一等書記官、後列はNJAA理事

前列左から加藤参与、佐久間所長、長谷川先生、Rijan会長、Baburam前首相、Dhana大臣、Buddhi事務局長、浜田一等書記官、後列はNJAA理事

続いて、NJAA のRanjan副会長がモデレータを務められ、学術セッションが行われました。Ranjan副会長は長谷川先生の指導を受け、博士号を取得されています。
最初に長谷川教授が”Engineering geological issues in Nepal for infrastructure development”と題し基調講演を行いました。長谷川先生は研究調査のためこれまで20回以上ネパールを訪問されており、今回の講演ではネパールのインフラ整備について、ネパール特有の地質学的な観点から講演を行われました。講演では、ネパールと日本(特に四国)の山脈の共通点、日本でのトンネル・道路建設技術や高圧水流によってトンネル工事のうまくいかなかった事例などを紹介されながら、ネパールでのトンネル・道路整備の課題提起、またその課題解決に向けた提言をされました。

長谷川教授とRijan会長

長谷川教授とRijan会長

長谷川教授

長谷川教授

引き続き、JICA専門家のSourab Rana氏が講演を行い、シンズリ道路建設などのネパールでのJICAの活動実績や今後のインフラ整備に関する事業計画について講演を行いました。

Sourab氏

Sourab氏

そして、ネパールトンネル協会のSandip Shah会長は”Tunneling in Nepal: challenges and prospects”と題し、トンネル建設技術やそのリスク評価等についてネパール特有の地質学的な観点から講演を行われました。

Sandip会長

Sandip会長

続いて、山下センター長がJSPSの概要や国際事業及びネパールとの交流実績について紹介を行いました。

山下センター長

山下センター長

最後に全講演者及びネパール政府道路管理局のSaroj Pradhan審議官らによるパネルディスカッションが行われ、上記講演に関する全般的な質問から非常にテクニカルな質問まで、多くの質問があがりました。

パネルディスカッションの様子(右から二人目がSaroj審議官)

パネルディスカッションの様子(右から二人目がSaroj審議官)

今回は修士学生や若手研究者を含む80名以上の参加があり、非常に活気のあるシンポジウムとなりました。また、レセプションでも日本での研究を希望する若手研究者から多数の質問があり、ネパールの研究者らと交流を深めることができました。
(※同シンポジウムの様子はNJAAのHPにも掲載されています。)

NJAAメンバーらとの集合写真

NJAAメンバーらとの集合写真

なお、本シンポジウム前には加藤参与らとネパール科学技術アカデミー(NAST)を訪問し、JSPSとの今後の交流・連携について協議を行いました。JSPSは、ネパールとは現在のところどの機関ともMOUを締結しておりません。同訪問では、ネパールの若手研究者の招へいや二国間交流事業等のJSPSの国際事業を説明すると共に、他国のJSPS同窓会とカウンターパート機関との連携について紹介を行いました。

NASTにて

NASTにて

2016年9月28日、千葉大学の織田雄一教授が当センターに来訪されました。
千葉大学は今年4月に国際教養学部を開設され、英語によるリベラルアーツ教育の展開に取り組まれるなど積極的に国際化に取り組まれています。その中でさらに国際化を推進するため同大学では2017年4月にマヒドン大学サラヤキャンパス内に新規タイ事務所の開設を予定されており、織田教授は今回その準備等のために訪泰されました。
現在、千葉大学では留学経験の無い学生約30名をタイに約2週間派遣し、マヒドン大学での英語研修やタイの文化学習を含む短期研修プログラムを通じて、マヒドン大学との交流を推進されています。また、学部教育の促進を目指し、マヒドン大学のカリキュラムの一部を千葉大学のカリキュラム内に埋め込むビルトイン型のカリキュラム展開の他、千葉大学園芸学部とマヒドン大学理学部との研究分野での連携も検討されているそうです。
さらに、タイでの活動としては、ASEAN大学連携ネットワーク(AUN)と国立六大学連携(SUN)のコンソーシアムであるAUN-SUN/SixERSの事業において、来年3月には6大学(新潟大、金沢大、千葉大、岡山大、長崎大、熊本大)の学生らによるチェンマイでの短期研修も予定されています。
織田教授としては、今後は「科学技術」「医療」「人文科学」など専門分野に特化した海外研修も実施していきたいと仰っており、同大学の取組事例や今後の展望等について大変参考になるお話しを伺うことができました。

古屋副センター長、織田教授、山下センター長

古屋副センター長、織田教授、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年9月20日、バンコク日本大使館ホールで、山口大学・カセサート大学共催のセミナー「発酵製品を製造する新しい技術」が開催され、山下センター長が開会式で祝辞を述べました。このセミナーは、山口大学が日本側の拠点となって2014年度に採択された先端拠点形成事業(Aタイプ)「バイオ新領域を拓く熱帯性環境微生物の国際研究拠点形成」の一環として実施されたもので、開会式では、佐渡島志郎・駐タイ日本大使による歓迎の挨拶の後、カセサート大学学術研究担当副学長のDr. Lily Kaveeta, 山口大学の堀憲次副学長がそれぞれ主催者挨拶を行いました。

佐渡島志郎 駐タイ日本大使

佐渡島志郎 駐タイ日本大使


Lily Kaveeta 副学長(カセサート大学)

Lily Kaveeta 副学長(カセサート大学)


堀憲次 副学長(山口大学)

堀憲次 副学長(山口大学)

その後、タイ国農業研究開発機構(ARDA)理事長のMrs. Panpimon Chunyanuwat, タイ学術会議(NRCT)の上級顧問のMrs. Yassawadee Ungvichian と山下センター長がそれぞれ祝辞を述べました。

 Panpimon Chunyanuwat 理事長(タイ国農業研究開発機構(ARDA))

Panpimon Chunyanuwat 理事長(タイ国農業研究開発機構(ARDA))


Yassawadee Ungvichian 上級顧問(タイ学術会議(NRCT))

Yassawadee Ungvichian 上級顧問(タイ学術会議(NRCT))


山下センター長

山下センター長

引き続き行われた研究発表では、両大学のほかチュラロンコン大、チェンマイ大、コンケン大、シーナカリンウイロート大、プリンスオブソンクラ大などタイの主要な研究大学の先生方が「発酵」に関連する新技術開発についての成果を披露しました。

出席者による集合写真

出席者による集合写真

なお両大学は、11月14日カセサート大学バンケンセンキャンパスで、一昨年のチェンマイに続いて第二回目の拠点形成事業の成果発表セミナーを開催する予定です。

2016年9月16日、チュラロンコン大学の中須正講師が当センターに来訪されました。
中須先生は以前、国際基督教大学や東京都立大学で教育開発や環境教育の研究に従事されてしました。その後、活動分野を災害・防災研究に移され、2004年に発生したスマトラ沖地震(インド洋大津波)について人文社会学の観点から研究をされ、さらに文部科学省による地域防災対策支援研究プロジェクトにおいて、日本の各大学の地元での防災研究に関する情報等を収集し、その情報を他の地域の防災・減災対策へ活かす事業にも参画されていました。
現在はチュラロンコン大学で災害・防災研究を継続されているほか、日本での高齢化と災害に関する研究をタイにも応用したいと考えられています。また、「災害年表」の作成や2011年に発生したアユタヤでの洪水について被災した企業を中心とする研究の展開も進められています。
これらの研究を推進するため研究資金の獲得にも熱心に取り組まれており、タイの大学の競争的資金についても貴重なお話しをお伺いすることができました。
これに対し、山下センター長からはJSPSの「二国間交流事業」、「大学の世界展開力強化事業」や「科学研究費助成事業(国際共同研究加速基金(帰国発展研究))」の紹介のほか、日系企業財団の案内を行いました。

古屋副センター長、中須講師、山下センター長

古屋副センター長、中須講師、山下センター長

当センターでは今後もアジアで活動される研究者を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年9月14日、今年度第3回目のJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術会議(NRCT)で開催しました。
理事会では、以下の点について確認、議論を行いました。

1.第1回JAAT理事会(2016年7月13日開催)議事録の承認
2.JAATの2016年及び2017年年次計画について
Dr. SuneeよりJAATの2016年及び2017年次計画について説明があり、今後の主な行事について確認が行われたました。2017年2月には例年同様国際学術セミナーを開催し、同7月にはJAAT会員名簿の更新・作成を行う旨の報告がありました。また、JAAT主催の地方大学(コンケン及びプリンスオブソンクラー大学)でのワークショップ開催について、トピック及び開催時期について検討が行われ、コンケン大学で12月、プリンスオブソンクラー大学で1月または2月に開催する方向で調整することとなりました。
また、Dr. Suratwadeeより広報活動としてJAATのポスターを更新した旨の報告もありました。
3.JAAT地方ワークショップ計画(論文原稿作成)について(2と同内容))
4.次回のJAAT国際学術セミナーについて
JAAT側より次回の国際学術セミナーには日本から医学、自然科学、社会科学の各分野から1名ずつ計3名の研究者を講師として招へいしたい旨の要望がありました。
5.第4回JSPSフィリピン同窓会(JAAP)学術セミナー及び年次総会の報告
Dr. Danaiより7月29日に開催されたJAAPの学術セミナー及び年次総会について次のとおり報告がありました。
・日本人講師2名及びフィリピン人講師1名による講演が行われた。
・Dr. DanaiがJAATを代表して出席し、JAATの活動紹介を行った。
・セミナー後の年次総会において理事会改選が行われ、Dr. Susan M. Gallardoが新会長に選出された。
6.Research Expo(2016年8月19日開催)でのJSPS-NRCTセミナーの報告
山下センター長より8月19日に開催されたJSPS-NRCTセミナーについて、セミナーへの支援や出席に対する御礼が述べられました。今回のセミナーは講師、モデレータ全員女性といういつもとは違った雰囲気に加え、内容もすばらしく参加者からの多くの質問やコメントで盛り上がり成功裡に終了した旨の報告がありました。また、山下センター長が来年は日タイ修好130周年にあたる年であり、同セミナーも記念イベントになるよう検討したいと述べ、これに対しNRCTのPannee国際事業部長より協力、支援したい旨の発言がありました。
7.JAAT会計報告
Dr. Jirapornより現在の予算執行状況の報告がありました。
8.その他
・これまで別途日程を設けていたJAATメンバーによるワーキンググループを、皆が参加しやすいよう理事会と同日に開催する旨の報告がありました。

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次回の理事会は、2016年11月9日(水)に開催予定です。
※JAATメンバーによるワーキンググループを同日理事会の前に開催予定。

今回の理事会の議事録(英語)については後日掲載予定です。

2016年9月12日、北海道情報大学の穴田有一教授がラジャマンガラ工科大学タンヤブリ校(RMUTT)のNatha Kuptasthien学長補佐と共に来訪されました。

北海道情報大学は、8年前にRMUTTとMoUを締結し、それ以来教員の交流を図られており、今年3月にはRMUTT内にタイ拠点事務所となる「北海道情報大学インターナショナル・オフィス」を開所されました。

また、近年は学生交流も積極的に図っており、その一環として両校の学生から選ばれた優秀者がチームを組み、WEB制作、コンピュータプログラミング、ショートムービー制作の技術を競うアクティブラーニング・プログラムにも取り組まれています。このプログラムでは競争と共同の両側面を学べるようになっている他、最終プレゼンは英語で行い、単位としても認定されるため両校の学生にとって非常に有効なプログラムとなっているそうです。
その他、情報通信技術(ICT)に関するワークショップも開催されており、これらをきっかけに人材育成の観点から広がりができることも期待されていらっしゃいました。

同大学はASEAN地域ではマレーシアのUCSI大学とも2年前にMoUを締結しており、学生をUCSI大学に派遣し英語研修を行っているそうですが、今回開所された同オフィスをASEAN地域の大学に対するプロモーション拠点として、留学生の獲得やインターシップの実施を目指したいとのことでした。

これに対し、山下センター長からはJSPSの国際事業の紹介のほか、学生向けのスタディツアーの案内も行い、また、Natha学長補佐に対しては、JSPS事業説明会についても紹介を行いました。

Natha学長補佐、穴田教授、山下センター長、古屋副センター長

Natha学長補佐、穴田教授、山下センター長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年9月8、9日、マレーシア・クアラルンプールで開催されたKYOTO-ASEANフォーラムに参加しました。
同フォーラムは京都大学が主催したもので、京都大学の「WINDOW構想」をコンセプトに、日本とASEAN各国が、日-ASEANの学術的交流・発展、また将来のビジョンについて話し合う機会を提供する事を目的として開催されました。
今回はASEAN7ヶ国の関係機関や大学等の関係者が出席し、また学生の出席者も含めると250名以上の参加がありました。
初日は、マレーシア青少年・スポーツ省大臣らによる開会挨拶に始まり、山極寿一京都大学総長、日立株式会社武田晴夫研究開発本部技術戦略室長の基調講演が行われたほか、”Promising Researchers Reflect on their Research”, ”Research and Social Innovation”, ”Study with Kyoto University”をテーマに日本・マレーシア・インドネシア・タイの若手からベテランまで、バラエティに富んだ講演が行われました。
2日目は2つの会場を使って各々テーマを設け、パネリスト及び参加者が課題解決に向けて議論する課題解決セッションが行われました。

京都大学ASEAN拠点 柴山センター長による挨拶

京都大学ASEAN拠点 柴山センター長による挨拶

1日目の華々しいセレモニーとはまた違った和やかな雰囲気の中、第1部として”International Cooperation in Research and its Sustainability Part1”、“Mutual Students Mobility between Japan and ASEAN”をテーマにセッションが並行して行われ、山下センター長と古屋副センター長がそれぞれパネリストとしてJSPSの事業紹介等を行いました。

山下センター長

山下センター長


古屋副センター長

古屋副センター長

その後、第2部では”International Cooperation in Research and its Sustainability Part2”、”Mutual Young Researchers Mobility between Japan and ASEAN”というテーマのもとセッションが並行して行われました。バンコクセンターは”Mutual Young Researchers Mobility between Japan and ASEAN”に出席し、山下センター長が引き続きパネリストとしてプレゼンを行いました。質疑応答では、JSPSの国際事業への申請資格等に関する具体的な質問もあがる等、多くの関心を得ました。同セッションでは科学技術振興機構(JST)もパネリストとして参加されており、参加者からはJSPSとJSTの違いが分かって参考になった、といった声も聞かれました。

セッションの様子

セッションの様子

今回のフォーラムでは、両日共に日本とASEAN各国から多くの関係者が集まりました。2日目のセッションの中でもASEANから日本への留学等希望者は多いものの、ASEANへの希望者の数がまだ少なく、改善の余地があるのではないか、日本がASEAN各国との共同研究を行おうと連絡をしてもなかなか進まない、といった相互の悩みも聞かれました。セッションの中では自由に意見が述べられ、各国の交流が積極的に図られる良い機会となりました。

2016年9月7日、マレーシア科学大学(USM)にてJSPS事業説明会を実施しました。USMはマレーシア・ペナンにあるマレーシアのリーディング大学で、JSPSバンコク研究連絡センターとしてもマレーシアの大学で事業説明会を行うのは今回が初めてでした。

今回の事業説明会は、USMの日本文化センター(JCC)副田雅紀(そえだ まさとし)センター長にご支援、ご協力いただき、事業説明会前にはJCCのオフィスを訪問しました。JCCは、昨年12月に東レ(株)の寄贈により設立された「東レ-USMナレッジトランスファーセンター」内にオフィスを構えており、オフィス内には日本語や日本文化に関する書籍が多数設置されています。日本から多くの学生が短期留学・研修等で訪れるほか、USMの学生もオフィスを訪れ、日本とマレーシアの交流の場にもなっています。

副田雅紀 JCCセンター長(左)(JCCオフィスにて)

副田雅紀 JCCセンター長(左)(JCCオフィスにて)

説明会は、JSPS事業経験者であるAbdul Rahman 副学長(Deputy Vice Chancellor)から開会の挨拶をいただきました。

Abdul Rahman 副学長(Deputy Vice Chancellor)

Abdul Rahman 副学長(Deputy Vice Chancellor)

続いて、山下センター長がJSPSの概要を説明し、古屋副センター長と大田国際協力員がJSPSの国際事業の紹介を行いました。

山下センター長

山下センター長

参加者のJSPS国際事業に対する関心は非常に高く、各事業に対し多くの質問が寄せられました。これらの質問に対し丁寧に回答すると共に、山下センター長から申請前に日本の研究者としっかりコミュニケーションを図ることが重要であるとのアドバイスが送られました。
また、会場にはJSPS事業経験のある研究者も複数おり、自身の経験についても積極的に語っていただきました。

今回のセミナーではTV会議システムを利用し、説明会の様子が別のキャンパスにも中継されるなど、50名以上の参加者にJSPSの事業を知っていただくことができました。我々もUSMの研究者らと交流を深めることができ、双方にとって実り多き説明会となりました。

集合写真

集合写真

事業説明会の準備・運営にご協力いただいた方々と

事業説明会の準備・運営にご協力いただいた方々と

2016年9月6日、東京国際大学の小林健男Eトラック企画部統括部長が当センターを来訪されました。

小林統括部長は、同大学のEnglish Track Program(Eトラック)等の事業を担当されています。Eトラックは3年前からスタートした英語での学位取得が可能なプログラムで、「ビジネス エコノミクス」と「国際関係」の2つの専門分野があります。

同大学では、現在、スポーツと英語教育の強化を図っており、スポーツ分野においては、箱根駅伝に今年初出場を果たした他、著名なスポーツ選手を監督として招へいしてるそうです。
一方、英語教育では、同大学の留学生の出身国は現在約50ヵ国で、今後は100ヵ国を目指されており、東南アジア圏での学生獲得の他、欧米の学生獲得のため短期留学事業も強化していきたいとのことでした。
また、同大学は先日開催された(独)日本学生支援機構(JASSO)の日本留学フェアにもブースを出展しており、そのときの様子についてもお話しをお伺いすることができました。

これに対し、山下センター長からは、日本の大学の短期留学プログラムやタイに拠点を置く日本の大学の取組等の紹介がありました。

古屋副センター長、小林統括部長、山下センター長

古屋副センター長、小林統括部長、山下センター長

2016年9月6日、法政大学大学院政策創造研究科の増淵敏之教授が当センターを来訪されました。

増淵教授は、以前ソニー・ミュージックエンタテインメントにてコンテンツ制作に従事されており、現在は同大学でメディア・コンテンツなどのポップカルチャーに関する研究・指導をご専門にされています。また、岩手県が同県を文化立県させるための取組みとして同県より「希望郷いわて文化大使」に任命されており、岩手県の地方創生活動にも携わっておられます。

今回はタマサート大学でタイにおける日本のコンテンツの受容状況、活用方法や日本のコンテンツをどのように理解してもらうかなどを調査するために訪泰されました。
日本のアニメなどのコンテンツは海外への影響力が大きく、それらを海外に発信することでビジネスの新しいスキームを展開していくことも考えておられました。
増淵教授は同大学で担当されているクラスでは中国人留学生の割合が高く、今後は議論に広がりを持たせるためにも東南アジア圏の学生の獲得も目指したいとも仰っていました。

これに対し、山下センター長からはJSPSの外国人研究者招へい事業の紹介があった他、当センターと同じフロアにある(独)国際交流基金(JF)や(独)日本政府観光局(JNTO)の紹介も行いました。

大田国際協力員、増淵教授、山下センター長

大田国際協力員、増淵教授、山下センター長

当センターでは今後も日本の研究者のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年9月1日、宮城教育学の見上一幸学長が附属防災教育未来づくり総合研究センター小田隆史特任准教授及び目々澤紀子事務職員と当センターに来訪頂きました。見上学長のご来訪は2014年11月以来(そのときの様子はこちら)となります。

今回はタイ教育省とのMOU更新のための調印式、アジア工科大学(AIT)等タイの関係機関との情報交換を目的に訪泰されており、その合間を縫って当センターに来訪頂きました。教育省とは3年前にMOUを結び、高官から事務レベルまで、教育省の様々な役職の方の短期受入を同大学で行っているとのことです。
また、独立行政法人教員研修センター(NCTD)と同大学間のMOU、同大学を含む東北地方6大学での教員養成プラットフォーム構築の取り組みに加え、教育分野での国際防災協力のネットワーク構築等、教育がいかに防災に貢献できるかについての持続発展教育(ESD)の取り組みについてもご紹介頂きました。

これに対し山下センター長からは外国人招へい事業等の紹介を行った他、引き続き情報共有していくことを確認しました。

小田特任准教授、見上学長、目々澤職員、山下センター長

小田特任准教授、見上学長、目々澤職員、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年9月1日、岡山大学のグローバル・ディスカバリー・プログラム設置準備室の鄭幸子(チョン ヘンジャ)准教授が当オフィスに来訪されました。

鄭准教授は今回約10日間タイに滞在され、その間日本学生支援機構(JASSO)主催の日本留学フェアへの参加の他、タイの高校8校を訪問し、岡山大学の国際プログラムの紹介、MoU締結に関する協議等を行われたそうです。

現在、岡山大学ではグローバル・ディスカバリー・プログラム(2017年10月開始予定)という新カリキュラムの準備等を進められています。このプログラムは学部生を対象としており、1学年が日本人学生30名と海外からの学生30名の計60名で構成され、学生は学科などの枠にとらわれず、自身の関心や将来的な目標にマッチした科目を選択履修することができるそうです。また、英語による授業だけでなく日本語研修も含まれており、卒業時には学生がトリリンガル(母国語、英語、日本語)になれるよう目指しているとのことでした。

また、岡山大学では、今年度より教育改革の一環として4学期制、60分2コマ単位の授業を実施しており、授業もよりインタラクティブな内容になるよう取り組まれているとのことでした。

山下センター長からはJSPS国際事業の紹介があった他、奨学金の財源確保のための取組事例やその問題、また大学の国際化のために職員の国際化が不可欠であること等についても意見交換を行いました。

大田国際協力員、鄭准教授、山下センター長、古屋副センター長

大田国際協力員、鄭准教授、山下センター長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年8月31日、明治大学の大六野耕作国際担当副学長及び国際連携事務室 直塚太郎職員が、明治大学ASEANセンターの小沼廣幸センター長とともに来訪されました。

大六野副学長はこれまでも複数回当オフィスに来訪されており(前回のご来訪の様子はこちら)ますが、今回はシーナカリンウィロート大学にある明治大学ASEANセンターの今後の活用方針の確認やタイのリーディング大学とのMoU締結を進めるために訪泰されました。
明治大学は同センターを中心にタイの大学と学生・教員の教育・研究交流を行っており、特に学生の交流では同大学学生約100名がタイの大学に、100名以上のタイの学生が明治大学に各々短期留学を行っています。今回の訪泰により、交流の更なる活性化に向けてタイの大学等と意見交換を行ったとのことです。
また、ASEANセンターは講義室等の広いスペースを有しているため、在タイ日系企業・団体等に対するスペースの貸出や、今後同センターの運営にあたり財団の設立も検討しているとのことでした。

また、アメリカの大学や日本の大学との交流状況等についてもお話しをお伺いすることができました。明治大学では大六野副学長を中心に大学の国際化に取り組まれておりますが、大六野副学長は日本全体の国際化につながるような大規模なスキームを検討されており、その熱意と行動力に我々も大変刺激を受けました。

古屋副センター長、小沼明治大学ASEANセンター長、大六野副学長、山下センター長、直塚職員、大田国際協力員

古屋副センター長、小沼明治大学ASEANセンター長、大六野副学長、山下センター長、直塚職員、大田国際協力員

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年8月31日、大阪大学の学生35名の来訪を受け、当センター及び当センターと同じサーミットタワー10階にオフィスを構える独立行政法人国際交流基金(JF)が各機関の概要説明を行いました。

当センターからは、山下センター長がJSPSの概要、バンコクセンターの活動内容及びJSPS国際事業の紹介を行いました。

学生にJSPSの概要を説明する山下センター長

学生にJSPSの概要を説明する山下センター長


学生らとの集合写真

学生らとの集合写真

2016年8月30日、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の浅井孝司理事長補佐が当センターを来訪されました。

浅井氏は、JSPSワシントン研究連絡センターの初代副センター長として同センターの立ち上げ(1991年開所)にご尽力されています。当時、JSPSは先進国に海外センターを開設しておらず、同センター設立の経緯や苦労等について貴重なお話しをお伺いすることができました。
また、2006年から2年3ヶ月、バングラデシュで書記官を務められた(当時のバングラデシュ特命全権大使はJSPSの井上正幸特別参与)そうですが、当時から日本に来るバングラデシュ留学生が非常に多かったとのことです。2009年、JSPSバングラデシュ同窓会(BJSPSAA)が設立されましたが、浅井氏の書記官時代のご功績が同窓会設立にも寄与しています。

OISTは、5年一貫制の博士課程を有する大学院大学で、沖縄という土地柄、海洋科学分野の研究も盛んに行われており、2016年7月には臨海実験研究施設「OISTマリン・サイエンス・ステーション」が開設しました。半数以上が海外からの研究者で構成されており、授業から学内会議に至るまですべて英語で実施されているそうです。日本の研究機関の先駆的な取り組みについて、大変興味深い内容をお伺いすることができました。

古屋副センター長、浅井理事長補佐、山下センター長

古屋副センター長、浅井理事長補佐、山下センター長

2016年8月30日、九州大学大学院工学研究院の河野正道准教授及び工学部教務課の横山美貴職員が当センターを来訪されました。

今回は28日に開催された日本学生支援機構(JASSO)主催の日本留学フェアの参加に合わせて当センターに来訪頂きました。留学フェアで同大学のブースを訪れた学生の状況等をお尋ねしたところ、日本語で授業を受けたい学生も多かったとのことで、29日にご来訪頂いたJASSOの米川理事のお話しと合わせ、日本留学、日本語への関心の高まりを感じることが出来ました。
また、今回の訪泰では、高校訪問も行ったとのことで訪問時の様子もお聞きすることができました。
当センターからは29日に開催された在タイ大学連絡会の他、タイ及び周辺国に関する情報提供等を行いました。

古屋副センター長、河野准教授、横山職員、山下センター長

古屋副センター長、河野准教授、横山職員、山下センター長

今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年8月30日、東亜大学の平松隆円准教授が当センターを来訪されました。平松准教授のご来訪は先月14日(そのときの様子はこちら)に続き2回目となります。

今回は訪泰に合わせ、現地大学や研究機関の情報収集を目的にマレーシアやブルネイも訪問されるそうです。関係機関と打合せを行い、今後の国際交流の展開等について検討したいとのことでした。また、現在東亜大学で行っている海外展開のための取組についてもご紹介頂きました。

これに対し山下センター長からはASEAN工学系高等教育ネットワーク(AUN/SEED-Net)の紹介を行った他、引き続き情報共有していくことを確認しました。

古屋副センター長、平松准教授、山下センター長

古屋副センター長、平松准教授、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年8月30日、福井工業大学アセアン事務所の松浦悦郎所長及び同大学職員12名の来訪を受け、当センターと同じフロアにオフィスを構える日本の独立行政法人3機関(当センター、日本学生支援機構(JASSO)及び国際交流基金(JF))が各機関の概要説明を行いました。

今回の来訪は、同大学職員の海外研修の一環として、現地の日本関係機関の業務に対する理解を深めることを目的として行われたもので、当センターからは、古屋副センター長がJSPSの概要を紹介すると共に、大田国際協力員がJSPS国際事業及びバンコクセンターの活動内容について説明を行いました。

古屋副センター長によるJSPS概要説明

古屋副センター長によるJSPS概要説明


大田国際協力員によるJSPS国際事業説明

大田国際協力員によるJSPS国際事業説明

質疑応答では、論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)や国際学術交流研修制度に関する質問がありました。

なお、今回の研修では、同大学のアセアン事務所の視察の他、姉妹校の訪問なども予定されているとのことでした。

福井工業大学職員との集合写真

福井工業大学職員との集合写真

2016年8月29日、在タイ日本大使館で第8回在タイ大学連絡会(JUNThai)が開催されました。今回は前日開催されていた日本留学フェアに合わせて開催されたこともあり、40機関(オブザーバー18機関含む)79名の参加がありました。

JUNThaiの様子

JUNThaiの様子

前回の第7回JUNThaiの概要はこちらからご覧いただけます。

第1部では、以下3つの講演が行われました。
・「産業人材育成イニシアティブと大学への期待」
在タイ日本国特命全権大使 佐渡島 志郎氏
・”Introduction of NRCT and academic collaboration between Japan and Thailand”
Ms. Pannee Panyawattanaporn, Director, International Affairs Division, National Research Council of Thailand (NRCT)
・「タイにおける日本語教育と大学連携について」
独立行政法人国際交流基金(JF)バンコク日本文化センター 次長兼日本語部長 玄田 悠大氏

在タイ日本国大使館の佐渡島大使は、タイの産業人材育成の現状と今後の取組等について他国との比較をしながらご講演されました。タイではこれまで産官学トップによる会議「産業人材育成円卓会議」が開催されており(そのときの様子はこちら→第1回 第2回)、発展を続けているタイでも「中進国の罠」に陥ることなく安定的に発展していくための取組について、特に製造業における人材育成に注目して議論がなされています。
産業が集積しているタイでは人材が労働市場に十分供給されておらず、また給与やキャリアパスにも魅力が足りないのが現状です。今後3年間で4万人の人材育成・輩出を目指すことや、PhDを所有する研究者を1万2千人に輩出しようとしているタイ政府の計画や、新規事業を募集し日本の大手企業と連携する計画等について紹介がありました。また、輩出した人材はタイだけでなくASEANでも活躍できるように受入先をつくることも重要であると述べられていました。
そして、これらの事業を推進するためには、タイの省庁や大学が各機関と連携していくことが必要で、この橋渡しを日本の大学に是非行ってほしいと強調されておられました。
質疑応答では、「日本の産業はトップ研究者だけではなく、中小企業のエンジニアの技術力に支えられており、タイでもその層のキャリアパスも考える必要があるのではないか」との質問に対し、佐渡島大使より「その点はタイ政府も意識しており、タイ政府ができないことを日本が支援することが重要である」との回答がありました。その他にも質問があがり、本テーマに対する関心の高さが伺えました。

佐渡島大使による講演の様子

佐渡島大使による講演の様子

続いて、タイ学術会議(NRCT)のPanee国際事業部長よりNRCTの概要等について紹介がありました。NRCTはJSPSのタイのカウンターパートでもあるため、山下センター長より講演に先立ちPanee部長の紹介を行いました。講演では、首相が議長を務めるNRCTの運営体制からビジョン、資金提供実績の他、タイのその他6つの研究助成機関から構成されるタイ研究助成機関ネットワーク(TRON)ならびにそれぞれの機能の違いについての紹介もありました。

Panee国際事業部長による講演の様子

Panee国際事業部長による講演の様子

最後に、JFの玄田次長からはタイで日本語教育に係る取り組み等についてお話しをいただきました。海外の日本語学習者の約30%は東南アジアの学習者で、近年日本語学習者が増える一方で、教師数・教育機関数がその増加に追いついていないのが現状です。そのためJFでは日本国内の大学等で日本語教育を専攻する学生をタイの日本語教育機関に派遣し、研修を行うプログラムを提供しており、同プログラムのタイの受入大学等について紹介がありました。
質疑応答では、「理工系人材を対象とした日本語教育についてどのように考えているか」との質問があがり、玄田次長より「人文社会学系に偏りがあるのは事実だが、新たに理工系人材を対象としたプログラムが立ち上がっているため、このプログラムの結果を基に今後検討を行っていきたい」との回答がありました。

玄田次長による講演の様子

玄田次長による講演の様子

第2部
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)米川理事より、2016年8月26日、28日にそれぞれチェンマイ、バンコクで開催された日本留学フェアについて報告がありました(会場の様子はこちら)。来場者数は一昨年と比較すると約2割増加しており、また昨年開催のフェアに対するアンケート結果では日本に留学した場合、希望授業言語として日本語を希望する学生は約40%いるなど、日本留学に対する関心の高さが伺える結果になったとのことでした。

JASSO 米川理事

JASSO 米川理事

議長より、JUNThaiへの新規参加校として、東亜大学の紹介があった他、今回オブザーバーとして参加した千葉工業大学、法政大学、島根大学の紹介も行われました。

続いて、現在幹事校を務めている名古屋大学と福井工業大学の任期満了に伴い、2016年9月からは青山学院大学と東京農工大学が次期幹事校になる旨の報告があり、承認されました。

また、当日は東北大学のタイ代表事務所の開所式がチュラロンコン大学で開催されており(そのときの様子はこちら)、東北大学の植木理事よりその旨報告がありました。

東北大学 植木理事

東北大学 植木理事

その他、芝浦工業大学バンコク事務所の移転(移転先はキングモンクット工科大学トンブリ校KXビル)や京都大学より2016年9月8、9日にマレーシア・クアラルンプールで開催されるKYOTO-ASEANフォーラムについて報告がありました。

前回に続きJUNThaiのFacebook開設とWikipedia掲載と運用について協議も行われました。

そして、最後に当センターの山下センター長より、タイ科学技術博(NSTF)(そのときの様子はこちら)への協力の御礼と来年以降の協力依頼がありました。また、大学の学生や職員がタイで研修を行う際は、当センターとしてはJSPS事業説明会を開催するなど今後も協力連携していく旨を述べられました。

山下センター長

山下センター長

次回のJUNThaiは12月19日(月)に開催予定です。

2016年8月29日、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の米川英樹理事と同職員の宮井朋宏 留学情報課課長補佐、平野創 同課職員及び尾崎龍吾 奨学事業戦略課職員が当センターを来訪されました。

JASSOは、タイの高校生・大学生等を対象とした日本留学フェアを8月26日にチェンマイで、同月28日にバンコクで開催しており、米川理事からは同フェアの様子等についてご説明いただきました。
今回のフェアでは、チェンマイ会場には958名、バンコク会場には3,426名の来場があったとのことでした。これは一昨年同時期に開催された同様のイベントと比較すると全体で約20%増となっており、タイでの日本留学に対する関心が高まっているのではないか、さらに来場者の質問内容も以前より具体的になってきており、日本の大学院への進学を希望する学生も増えてきているようだ、とのお話がありました。
※同フェアについては、8月29日に開催された在タイ大学連絡会(JUNThai)にて米川理事より報告がありました(そのときの様子はこちら)。

また、JASSOの今後の事業展開等についてもお話しをお伺いした他、山下センター長からは「JASSOは学部生・院生を、JSPSは研究者を主な支援対象としているが、連続的な支援も必要である」との発言があり、この点については米川理事も同様の認識を示されていらっしゃいました。特に当オフィスは毎年在タイ日本大使館主催「Japan Education Fair」にもJASSOや大学関係者と共に出席し、JSPS事業説明会を実施する等、学生への連続的な情報提供を行っているところです。
JASSOバンコク事務所とはオフィスも隣接しており、今後も同事務所と連携・協力しながら連続的な支援を提供していきたいと考えております。

古屋副センター長、宮井課長補佐、米川理事、山下センター長、尾崎職員、平野職員、大田国際協力員

古屋副センター長、宮井課長補佐、米川理事、山下センター長、尾崎職員、平野職員、大田国際協力員

なお、8月28日にバンコクで開催された日本留学フェアには当オフィスも会場を訪問し、参加校の関係者らと情報交換を行いました。

JASSO日本留学フェア バンコク会場の様子

JASSO日本留学フェア バンコク会場の様子

2016年8月29日、東北大学のタイ拠点事務所となる「東北大学タイ代表事務所」がチュラロンコン大学内に開設され、それを記念して開所式が執り行われました。
開所式には両大学の学長、関係者の他、在タイ日本国大使館寺島一等書記官らが出席し、当センターからも古屋副センター長、大田国際協力員が出席しました。
オープニングセレモニー後は、MoUの署名式、テープカットに続き、新事務所の施設案内も行われました。
新事務所はその他の協定校も共同で利用するオフィスとなっており、オフィスの隣には留学等の相談窓口となるワンストップサービスセンターも同日完成していました。今後のスムーズな手続きが期待されます。

MoU署名式の様子

MoU署名式の様子

出席者による集合写真

出席者による集合写真

なお、東北大学の植木俊哉 理事(総務、国際展開、事務統括担当)及び 宮元博央 国際交流課連携推進係長は同日開催された在タイ大学連絡会(JUNThai)にも参加され、植木理事より新事務所開設の報告がありました(そのときの様子はこちら)。

2016年8月23日、明治大学政治経済学部の加藤久和教授が当センターに来訪されました。

加藤教授はこれまでも当センターを訪問されており、今回は2015年8月17日以来約1年ぶりのご来訪(その時の様子はこちら)となりました。
今回は、明治大学の学生の引率のため訪泰され、学生らはチェンマイ大学、チュラロンコン大学、タマサート大学及びシーナカリンウィロート大学で講義を受けたそうです。
また、滞在期間中は、8月19日に当センターとタイ学術会議(NRCT)が共催したセミナーにもご出席された他、シーナカリンウィロート大学との共同事業の打合せ等も行われたそうです。共同事業では現在タイでも社会問題になっている「高齢化」をテーマにされており、今後は「少子化」に関する研究も検討したいとお考えでした。

加藤教授、山下センター長

加藤教授、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

8月18日から開催中のタイ科学技術展(NATIONAL SCIENCE AND TECHNOLOGY FAIR 2016)を視察しました。タイ科学技術展は国民の科学技術への関心を高めるためにタイ科学技術省(MOST)及びタイ国立博物館が毎年主催し、例年100万人以上が来場する、科学技術に関するタイ最大のイベントです。今年は同月28日までの11日間にわたり開催し、タイ国内の教育研究機関や企業のほか、インターナショナルパビリオンでは日本、イギリス、アメリカ、ドイツが出展し、科学技術開発の成果を展示しています。

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当センターは毎年日本パビリオン内において出展し、JSPS国際交流事業の紹介とともに、タイにオフィスを設置する日本の大学等教育関係機関の紹介ポスターを展示しています。

JSPS Bangkok Office ブースの様子

JSPS Bangkok Office ブースの様子

今年の日本パビリオンには以下8組織が参加し、各機関のプロジェクトや活動について展示を行いました。

<参加組織>
・内閣府宇宙開発戦略推進事務局
・宇宙航空研究開発機構(JAXA)
・東京大学 宇宙・地理空間技術による革新的ソーシャルサービス・コンソーシアム(GESTISS)
・情報通信研究機構(NICT)
・大阪大学接合科学研究所(JWRI)
・国際農林水産業研究センター(JIRCAS)
・日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)/京都大学
・日本学術振興会(JSPS)バンコク研究連絡センター

19日のオープニングセレモニーでは、MOSTのピチェート大臣及び在タイ日本国大使館の佐渡島大使が日本パビリオンを視察されています。

ポスター及び資料を提供頂いた大学等教育関係機関は下記の通りです(五十音順)。
<日本の大学(44機関)>
青山学院大学 / 秋田大学 / 大分大学 / 大阪市立大学 / 大阪大学 / 金沢大学 / 関西大学 / 九州大学 / 京都大学 / 京都工芸繊維大学 / 高知大学 / 国立高等専門学校機構 / 静岡大学 / 芝浦工業大学 / 首都大学東京 / 上智大学 / 創価大学 / 拓殖大学 / 千葉大学 / 中央大学 / 電気通信大学 / 東亜大学 / 東海大学 / 東京大学 / 東京医科歯科大学 / 東京工業大学 / 東京農工大学 / 東北大学 / 東洋大学 / 富山大学 / デジタルハリウッド大学 / 長岡技術科学大学 / 名古屋大学 / 弘前大学 / 福井大学 / 福井工業大学 / 福岡工業大学 / 文化学園大学 / 三重大学国際交流 / 宮崎大学 / 明治大学 / 名城大学 / 立命館アジア太平洋大学(APU)/ 早稲田大学 /

<教育関係機関等(5機関)>
AUN/SEED-Net / e-ASIA / 日本学生支援機構(JASSO)タイ事務所 / 日本学術振興会(JSPS)バンコク研究連絡センター / 日本学術振興会タイ国同窓会

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(2016年8月28日追記)
フェア最終日である2016年8月28日には、参加機関に対する感謝トロフィーの授与式が行われ、当センターも出席しました。

感謝トロフィーを受け取る古屋副センター長

感謝トロフィーを受け取る古屋副センター長

インターナショナルセクションの関係者らによる集合写真

インターナショナルセクションの関係者らによる集合写真

2016年8月22日、ASEAN University Network、岡山大学及び千葉大学が連携して実施しているスタディーツアー「”AUN – SUN/SixERS Study and Visit Programme: Discovery, Diversity, Dynamics (3Ds)”」の参加者12名が、サーミットタワー10階にオフィスを構える日本の独立行政法人3機関(当センター、日本学生支援機構(JASSO)及び国際交流基金(JF))を訪問し、各機関の概要説明を受けました。同ツアーの訪問は今回で4回目となります。

JSPS、JF、JASSOと参加学生の記念撮影

JSPS、JF、JASSOと参加学生の記念撮影

当センターからは、山下センター長がJSPSの概要やバンコクセンターの活動内容を紹介すると共に、大田国際協力員からJSPS国際事業の詳細について説明を行いました。

山下センター長の概要説明

山下センター長の概要説明

大田国際協力員のJSPS国際事業説明

大田国際協力員のJSPS国際事業説明

その後、学生たちは当センターとJASSOの共同オフィスを見学に来ました。全員学部1年生、タイは初めてということで、タイの文化についても少しだけ触れながらオフィスに設置している資料や業務内容等について説明を行いました。

JASSO・JSPSオフィスの見学風景

JASSO・JSPSオフィスの見学風景

2016年8月19日、タイ学術会議(NRCT)が主催するThailand Research Expo 2016会場にてJSPS-NRCTセミナーを実施しました。

Thailand Research ExpoはNRCTが毎年主催している科学博で、期間中会場には多くの機関がブースを展示しているほか、タイ国内外の研究者による学術セミナーも行われます。バンコク研究連絡センターは、2009年のExpo初年度より毎年日本から講演者を招聘し、NRCTとセミナーを共催してきました。今年は、2015年にニューヨークで開催された「国連持続可能な開発サミット」で採択された成果文書「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」を基に、”The Mission of Education and Research for Sustainable Society”をテーマとして日本より東京理科大学・黒田玲子教授、福岡女子大学・和栗百恵准教授、大阪大学・渕上ゆかり特任助教を招きセミナーを実施しました。
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今回はカセサート大学のPrompilai Buasuwan准教授にモデレータをお願いし、講師及びモデレータ全員女性での開催となりました。

Prompilai Buasuwan准教授

Prompilai Buasuwan准教授

開会式では、NRCTのYossavadee Ungvichian上級顧問から挨拶を頂きました。

Yossavadee Ungvichian上級顧問

Yossavadee Ungvichian上級顧問

最初の講演は、今回のセミナーのテーマでもある“Mission of Education and Research for Sustainable Society”と題し、黒田教授にご講演いただきました。黒田先生は2013年にロレアル-ユネスコ国際女性科学者賞を受賞されるなど科学者としてもご活躍されている一方で国連事務総長科学諮問委員会委員も務められており、今回はご自身の研究である「キラリティ(左右非対称性)」から、「科学」と「社会」をつなぐために日々精力的に活動されている取り組みについて講演頂きました。このキラリティという現象は、生命世界と非生命世界のどちらにもミクロからマクロの様々なレベルで出現するということを、身近な題材を用いて分かりやすく説明頂きました。また、ご自身や他の研究者の地道な研究の積み重ねによる研究成果がいかに社会の発展等に活用されているかについても触れ、基礎研究の重要性についてご説明頂きました。

黒田玲子教授

黒田玲子教授

続いて、和栗准教授により“Experiential Learning and Japanese Higher Education: Nurturing Reflectivity, Nurturing Global Citizens”と題し、日本の高等教育の在り方やアカデミアの役割等についてご講演いただきました。講演中は参加者間で議論する時間が設けられたほか、福岡女子大学の学生がスリランカで「開発」をテーマにフィールドスタディを行うショートムービーの紹介もありました。日本の大学では何を学びたいかきちんと理解していない学生も多い中、フィールドスタディに参加した学生らは、言語や文化等による様々な苦労を乗り越えながら、プログラム後に彼らの考え方や関心にも前向きな変化が見られ、これらの実例から学生の“reflectivity(顧みて熟考し、次の行動に生かすこと)”を育むことができるよう大学が組織的に取り組むことの重要性等について説明がありました。

和栗百恵准教授

和栗百恵准教授

引き続き、“Sustainable Management of Natural Resource Use: The Coexistence of Conservation, Economic Activity and Regionality”と題し、渕上特任助教がご自身の研究である「日本の山林管理問題・バイオコークスの分析・伝統的な天然資源の活用」を基に、持続可能な天然資源の活用についての難しさについて講演頂きました。環境保護・経済活動・地域への愛着をバランスよく解決する難しさと必要性について、これまで行ってこられた調査研究から分かりやすくご説明頂き、一見環境保護に良いとされるエコツーリズムについても、外部企業の参入や大量の人口移動等、環境に対し何らかの影響が起こっているとのことでした。今回の講演のキーワードとなる“sustainable society”について、最後に正解はないが最良の解を見つけるためにも様々な観点から研究者が連携を行う必要があるとの説明がありました。

渕上ゆかり特任助教

渕上ゆかり特任助教

質疑応答では、様々な質問があがると共に、参加者から3名の研究者の内容を順に聞くことで、今回のテーマである” The Mission of Education and Research for Sustainable Society”の理念から実際の研究に至るまでが非常に分かりやすく頭に入ってきた、といった意見もありました。

質疑応答の様子

質疑応答の様子

最後に、山下邦明バンコク研究連絡センター長により、3名の女性研究者とモデレータに感謝の言葉が述べられると共に、来年の日タイ修好130周年という節目に合わせ今後一層日本とタイの連携を強化し、JSPS及びNRCTもイベントを盛り上げていきたい、というコメントで会を締めくくりました。

山下邦明センター長

山下邦明センター長

講師3名とモデレータによる集合写真

講師3名とモデレータによる集合写真

MCを務めたNatthida現地職員

MCを務めたNatthida現地職員

Thailand Research Expo 2016会場の様子

Thailand Research Expo 2016会場の様子

セミナーのプログラムはこちらからダウンロードできます。

2016年8月15日、北陸ESDコンソーシアムのタイスタディーツアーグループの以下5名の先生方が当センターを来訪されました。

金沢大学 大学院教職実践研究科 松本 謙一 教授
金沢大学 人間社会学域学校教育学類 附属教育実践支援センター 加藤 隆弘 准教授
坂井市立鳴鹿小学校 出蔵 直美 校長
坂井市立鳴鹿小学校 細川 桂子 教諭
氷見市立朝日丘小学校 坂田 和彦 教諭

松本教授らは、同日、山下センター長とともにチュラロンコン大学附属小学校を訪問され、鳴鹿小学校が取り組まれているアートマイル事業(国際交流壁画共同制作プロジェクト)等について情報交換をされました。
また、チュラロンコン大学も訪問され、タイの教員研修の実態等についても情報交換されました。

チュラロンコン大学付属小学校・チュラロンコン大学での情報交換

チュラロンコン大学付属小学校・チュラロンコン大学での情報交換

当センター来訪時には、山下センター長がJSPSの概要や国際事業、当センターの活動内容の紹介を行い、特に論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)について、これまで200名以上のタイ人研究者が同事業によりPhDを取得しているということに対し、先生方は大変関心を示されていました。
一方、松本教授及び加藤准教授らからは、ベトナムのハノイ師範学校との大学間協定に基づく交流など金沢大学の取組みについてお話しをお伺いすることができました。

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「バンコクの風 2016 Vol.1」を当センターホームページに掲載しました。

JSPSバンコク研究連絡センターは、四半期に一度、当センターの活動報告やASEAN地域の学術情報を掲載した「バンコクの風」を発行しています。

今回は、当センターの活動報告に加えて、在タイ日本国大使館の恩賀一等書記官に「科学技術イノベーション分野における日タイ協力の最近の取組」と題してご寄稿頂きました。

また、4月から新しく着任した大田国際協力員による思いっきりタイ験記では、タイのお正月であるソンクラーン(4月13~15日の3日間)について紹介していますのでこちらもぜひお楽しみください。

「バンコクの風 2016 Vol.1」

2016年8月5日、明治大学の小林正美副学長(総合政策担当)及び田中友章学長室専門員(理工学部建築学科専任教授)が当センターに来訪されました。

小林副学長も田中専任教授も建築学をご専門にされており、明治大学では2013年に建築家のプロフェッショナルを育てるコース(大学院国際プロフェッショナルコース)を開設されました。同コースでは、英語で講義が行われ、工学修士号の学位が取得できるだけでなく、日本技術者教育認定機構(JABEE)からの認定も受けており、開設以来、国際的に通用する建築家の育成や学生のモビリティ向上に取り組まれているそうです。
また、明治大学はタイ事務所である明治大学アセアンセンターを通じて、タイの学生との交流を推進されていますが、今後は同オフィスをハブとして新興メコン(CLMV)を含むその他の東南アジアの国との交流や展開も検討されているそうで、今後の展望や課題等についてもお話しをお伺いすることができました。

これに対し、山下センター長からはJSPSの研究拠点形成事業(Core-to-Core Program)、 論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)や外国人研究者招へい事業などの紹介を行うなど、有意義な情報交換を行うことができました。

田中専任教授、小林副学長、山下センター長

田中専任教授、小林副学長、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年8月2日、京都大学ASEAN拠点の柴山守所長及び園部太郎URAが当センターに来訪されました。

京都大学は、今年9月8、9日にマレーシア・クアラルンプールで「京都-ASEANフォーラム」の開催を予定されており、その打合せを兼ねたご来訪でした。
同フォーラムについては京都大学ASEAN拠点も中心となって企画を進められており、日本とASEANの学術交流等をテーマの一つにされているとのことでした。
当センターからも8月19日に開催するNRCTとJSPSの共催セミナーをご案内すると共に、同フォーラム以降の取り組みについても情報交換を行いました。

柴山所長、園部URA、山下センター長、古屋副センター長

柴山所長、園部URA、山下センター長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年7月30日、デラサール大学にてJSPS事業説明会を実施しました。同大学はフィリピン・マニラにある私立大学で、1911年にフィリピン初のカトリック系学校として創設されました。
事業説明会に先立ち、Raymond Girard Tan副学長(研究・イノベーション担当)を表敬訪問した他、学内研究施設をご案内いただきました。

Raymond Girard  Tan副学長への表敬訪問

Raymond Girard Tan副学長への表敬訪問

Raymond Girard  Tan副学長と山下センター長

Raymond Girard Tan副学長と山下センター長

事業説明会には約40名が参加し、Jhonathan Dungca工学部長の開会の挨拶で事業説明会がスタートし、続いて山下センター長と古屋副センター長がJSPSの概要と国際事業について紹介を行いました。

Jhonathan Dungca工学部長の開会の挨拶

Jhonathan Dungca工学部長の開会の挨拶

山下センター長

山下センター長

古屋副センター長

古屋副センター長

引き続き、JSPS事業経験者であるProf. Iris Ann MartinesとProf. Michael Anglo B. Promentilla両氏にご講演いただきました。Martines氏は、現在フィリピン大学ディリマン校工学部教授で、RONPAKU事業により2010年に東京工業大学でPhDを取得されました。講演では日本で研究を希望された経緯や論文作成時の苦労、そしてフィリピンで研究を続けながらPhDを取得することができ、RONPAKU事業の制度が自分には適していたことなどをお話しいただきました。

Dr. Iris Ann Martines

Dr. Iris Ann Martines

一方、 Promentilla氏はデラサール大学 廃棄物・化学物質マネジメントユニット長で、JSPS外国人特別研究員として北海道大学で研究をされた経験があります。講演では、日本での経験だけでなく、研究者として重要なポイント等についてもお話しいただき、ご自身の経験をもとに参加者にワールドワイドな研究者になって欲しいという非常に熱意あるメッセージが送られました。

Dr. Michael Anglo B. Promentilla

Dr. Michael Anglo B. Promentilla

参加者との記念撮影

参加者との記念撮影

2016年7月29日、SMXコンベンションセンター(フィリピン・パサイ市)で第4回JSPSフィリピン同窓会(JAAP)シンポジウム”Sustainable Food System Innovation in the Changing Global Environment”を開催しました。

参加者との記念撮影

参加者との記念撮影

同シンポジウムは昨年に続き、フィリピン科技省(Department of Science and Technology: DOST)主催の科学技術広報イベント「科学技術週間(National Science and Technology Week: NSTW)」の一環として開催され、別会場ではJAAPのブースも出展されました。

シンポジウムでは、JAAPのJaime C. Montoya 会長が、持続可能な農業を推進することを掲げた国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に触れながら開会の挨拶を述べられました。続いて、在フィリピン日本大使館 北川達生参事官、JSPSバンコク研究連絡センター山下センター長からの祝辞、DOSTのFortunato T. de la Peña大臣からの基調メッセージが述べられました。

また、JAAPはこのたびWEBサイトを立ち上げ、同サイトの紹介も行われました。

基調講演では、東京農業大学副学長の夏秋啓子教授に「Tomorrow’s Lunchbox by Safe Food Production」と題し、ご講演いただきました。夏秋教授は、熱帯地域での農業に関する研究を通して発展途上国へ貢献されておられるだけでなく、海外からの学生の受入れも積極的に行われています。
今回の講演では、「お弁当」という日本人にとってはとても身近なテーマを取り上げ、その魅力やメリットを紹介するとともに「食料自給率」、「害虫防除」、「食育」、「農産物の流通管理」、「食の安全」などについて幅広い内容でお話しいただきました。講演終了後には、参加者から農業に関する質問だけでなく、日本のお弁当についてユニークな質問もあり、和やかな雰囲気の中にも参加者らの関心の高さが伺えました。

質疑応答中の夏秋教授

質疑応答中の夏秋教授

また、午前最後のセッションでは、フィリピン大学農学部のDr. Susan May F. Calumpang が”Farmer Innovations Alternative Pest Management Strategies”というテーマで、害虫駆除剤を使用しない害虫制御システムについてご講演され、害虫駆除剤使用の問題点や化学薬品を使用しない害虫制御などを紹介されました。

Dr. Susan May F. Calumpangと会場風景

Dr. Susan May F. Calumpangと会場風景

また、午後の部では北海道大学大学院獣医学研究科の片桐成仁教授より「Livestock Breeding Innovations Toward Food Sufficiency – A Research on Uterine Receptivity as a Missing Piece of MOET Technology」というテーマでご講演頂きました。片桐教授は、家畜の胚移植や人工授精に関する研究をされており、今回は「過剰排卵‐胚移植(MOET)技術」をキーワードのひとつとして紹介されました。この技術を使用することで、通常の繁殖よりも良質な家畜を多く安定的に供給することができ、食料自給率の改善に寄与することもできるとのことでした。同技術には温度管理も一つの重要なファクターで、質疑応答ではフィリピンでの管理方法に関する質問がありるなど、具体的な質問が数多くあがりました。

片桐教授の質疑応答

片桐教授の質疑応答

最終セッションでは、山下センター長によるJSPS概要や国際事業について紹介があり、また、JSPSタイ同窓会(JAAT)事務局長のDr. Danai Tiwawechが挨拶を述べるとともにJAATの活動の紹介を行いました。

さらに、JSPS国際事業経験者のDr. Michael Angelo B. Promentilla、Dr. Shelah Mae B. Ursua、Ms. Sheryll Santander-Avanceña及びDr. Orlex B. Yllanoの4名が、それぞれ外国人研究員招へい事業、論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)、HOPEミーティング、外国人研究者再招へい事業での経験等について講演を行い、講演終了後にはDr. ShelahにRONPAKUのメダルが授与されました。

Dr. Shelah Mae B. Ursuaにメダルを授与する山下センター長とMontoya会長

Dr. Shelah Mae B. Ursuaにメダルを授与する山下センター長とMontoya会長

今回はJAAPメンバーをはじめ約50名の参加があり、終始活気のあるシンポジウムとなりました。最後はJAAPのSusan M. Gallardo副会長による閉会の挨拶によりシンポジウムが締めくくられました。

なお、同日に同窓会総会も開催され、2年に1度の理事会改選が行われました。投票の結果、新しく現副会長のDr. Susan M. Gallardoが会長となり、総会では理事会新メンバーによる宣誓式も行われました。

理事会新メンバーによる宣誓式

理事会新メンバーによる宣誓式

理事会現メンバー最後の記念撮影

理事会現メンバー最後の記念撮影

JAAPメンバーとの記念撮影

JAAPメンバーとの記念撮影

2016年7月26日、キングモンクット・ラートクラバン工科大学(KMITL)で、昨年に引き続きJSPS事業説明会を実施しました。同大学は1960年にエンジニアや技術指導者等を育成する目的で設立された理工系大学で、現在も優秀な理工系人材を数多く輩出しています。

参加者との記念撮影

参加者との記念撮影

説明会では、Pitac Thumwarin副学長(評価システム・報酬担当)より開会の挨拶がありました。続いて山下センター長がJSPSの概要を説明し、古屋副センター長と大田国際協力員がJSPS国際事業の紹介を行いました。

Pitac副学長の挨拶

Pitac副学長の挨拶

山下センター長の概要説明

山下センター長の概要説明

また、JSPSタイ同窓会(JAAT)会員のDr.Nathanon Phaiboonsilpaにもご講演いただきました。Dr. Nathanonは、JSPS外国人特別研究員として京都大学で研究された経験があり、JSPS外国人特別研究員申請時の手順や立命館守山高校でのサイエンスダイアログの様子等についてお話しされました。

Dr.Nathanon Phaiboonsilpa

Dr.Nathanon Phaiboonsilpa

引き続き、同大学内にオフィスを構える東海大学及び福岡工業大学の紹介も行われました。
東海大学からは、東海大学アセアンオフィスの現地職員であるMs. Diyarat Kuhacharoenが同校の紹介を行いました。一方、福岡工業大学からは同校を卒業されたWitsarut Sriratana准教授が、同校の概要の他、KMITLとの連携について紹介されました。

東海大学Ms. Diyarat Kuhacharoenによる大学説明

東海大学Ms. Diyarat Kuhacharoenによる大学説明

福岡工業大学Witsarut Sriratana准教授の説明

福岡工業大学Witsarut Sriratana准教授による大学説明

Q&AセッションではJSPS外国人特別研究員事業に関する質問の他、東海大学や福岡工業大学に対する質問もありました。

2016年7月25日、キングモンクット工科大学トンブリ(KMUTT)でJSPS事業説明会を実施しました。同大学はタイでトップレベルの国立大学で、Times Higher Educationによる最新のアジア大学ランキングではタイ国内で第2位(アジア全体で100位以内)にランクされました。また、現在は大学全体で外国人留学生や教員の受け入れを行うなど積極的に国際化を進めており、日本との学術交流にも積極的に取り組まれています。

説明会では、JSPSの招へい事業により日本での研究経験をお持ちの学長顧問Vanida Bhavakul准教授より開会の挨拶がありました。その後、Anak Khantachawana国際関係担当学長補佐の司会進行により、フォトセッションを挟み、山下センター長がJSPSの概要を、古屋副センター長と大田国際協力員がJSPS国際事業の紹介を行いました。

Vanida准教授

Vanida准教授


Anak国際関係担当学長補佐

Anak国際関係担当学長補佐


古屋副センター長

古屋副センター長

また、JSPSタイ同窓会(JAAT)会員であり、JSPS外国人特別研究員として東京大学で研究された経験があるDr. Pitch Sutheerawatthanaに日本での研究経験についてご講演いただきました。

Dr. Pitch

Dr. Pitch

大阪大学をご退官後、KMUTTで国際交流顧問に就任されている関達治教授には、「Key Points of Application」と題しご講演頂きました。お話しの中では、研究計画や、申請における研究内容のわかりやすさ、インパクトの大きさの重要性を、外国人研究者を受け入れてきたこれまでのご経験を踏まえてお話し頂きました。

関教授

関教授

説明会には若手研究者から中堅研究者まで幅広い層の80名を越える参加がありました。また、既にJSPS国際事業に申請した経験を持つ研究者も多く、Q&Aセッションでは二国間交流事業や研究拠点形成事業についての質問の他、具体的な申請内容についての質問も相次ぎました。当センターからの回答の他、Dr. Pitchや関教授からも経験を基に具体的なアドバイスを頂いたことで、参加した研究者と活発な意見交換を行うことが出来ました。また、Anak学長補佐からは具体的に同大学でのJSPS国際事業の目標申請数を提示頂くなど、参加者に向けてJSPS国際事業の積極的な活用を奨励頂きました。

集合写真

集合写真

なお、今回のガイダンス終了後、国際化担当学長顧問であるDr. Pornapit Darasawangへの表敬訪問も行うことが出来ました。

Dr. Pornapit(前列中央)

Dr. Pornapit(前列中央)

2016年7月14日、東亜大学の櫛田宏治学長、平松隆円准教授 及び 福井大学の竹本拓治准教授が当センターを来訪されました。東亜大学は、昨日13日にタイのスアンスナンタ・ラチャパット大学と大学間協定の調印式を執り行い、今後は同大学内にタイ拠点オフィスを設置する予定とのことで、福井大学の竹本准教授のご紹介で当センターへお越し下さいました。

東亜大学は山口県下関市にある大学で、地理的にも中国や韓国の留学生が多いそうですが、櫛田学長のご就任以降さらに国際化を推進されており、東南アジア圏との学術及び学生交流を加速させるため、この度タイに拠点を設置されたそうです。

東亜大学は、総合的なプログラムによる人間教育を目指されており、さらに動物看護学、柔道整復や被服・美容学などの独自のコースもあり、タイのニーズと大学の理念及びこれらのコースをうまくマッチングさせ、さらにタイとの交流を発展させていきたいとお考えでした。また、同大学はスポーツも盛んで、スポーツ教育を通じた国際交流にも取り組みたいとのことでした。

これに対し、古屋副センター長は、JSPSの国際事業の説明の他、産業人材円卓会議や在タイ大学連絡会(JUNThai)等について紹介を行いました。

平松准教授、古屋副センター長、櫛田学長、竹本准教授

平松准教授、古屋副センター長、櫛田学長、竹本准教授

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

JSPSバンコクセンターとタイ学術会議(NRCT)による共催セミナーを以下のとおり開催いたします。このセミナーは、NRCT主催の「Thailand Research EXPO 2016(※リンク先のページはタイ語)」(2016年8月17日~同21日)のイベントの一環として開催され、今回のセミナーでは東京理科大学の黒田玲子教授をはじめ日本から3名の女性研究者をお招きしご講演いただきますので、奮ってご来場ください。
なお、本セミナーへのご参加は無料ですが、会場設営の都合上、事前登録が必要なため、本セミナーにご関心のある方または参加を希望される方は、誠に恐れ入りますが、7月29日までに本センターの問い合わせフォームより事前にご連絡をお願いいたします。

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日 時:2016年8月19日(金) 13:30-16:30
会 場:セントラルワールド バンコク・コンベンションセンター(タイ・バンコク)
テーマ:The Mission of Education and Research for Sustainable Society
講演者:(以下3名)
 黒田 玲子 教授(東京理科大学)
 和栗 百恵 准教授(福岡女子大学)
 渕上 ゆかり 助教(大阪大学)
司会:Prompilai BUASUWAN 准教授(カセサート大学)
その他:詳細については、以下をご覧ください(PDFはこちら)。

JSPS-NRCT Seminar Flyer front
JSPS-NRCT Seminar Flyer back

2016年7月13日、今年度第2回目のJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術会議(NRCT)で開催しました。
理事会では、以下の点について確認、議論を行いました。

1.第1回JAAT理事会(2016年4月27日開催)議事録の承認
2.国際学術セミナー(2016年2月25日開催)の報告
Dr. Suneeより報告書が完成したので、後日配布する旨報告があった。
3.JSPSフィリピン同窓会(JAAP)主催シンポジウムへの招待について
7月29日にフィリピン・パサイで開催されるJAAPのシンポジウムに、JAAP側からJAATのDr. Suneeに対し招待があったが、都合により出席できないため、代理としてDr. Danaiが出席することとなった。
4.JAATの2016年年次計画について
Dr. Danai よりJAATの2016年年次計画について説明があり、2017年2月に開催予定の国際学術セミナーのトピックについては引き続き協議することとし、同じく2017年2月開催予定のJAAT総会については、例年通り論博のメダル授与式に併せて開催することとなった。また、JAAT主催の地方大学(コンケン及びプリンスオブソンクラー大学)でのワークショップについては、NRCTの支援により11月、1月のJSPSバンコクセンター主催ガイダンスセミナーとあわせて実施する方向で検討することとなった。
5.次回の国際学術セミナーについて(4と同内容)
6.JAAT会計報告
7.Research Expo(2016年8月19日開催)について
山下センター長よりThailand Research Expo 2016の期間中の8月19日にNRCTとJSPSによる共催セミナーを行う旨の報告があり、併せてセミナーの内容について以下のとおり説明があった。
今回のテーマは「The Mission of Education and Research for Sustainable Society」で、日本からは黒田玲子教授(東京理科大学)、和栗百恵准教授(福岡女子大学)及び渕上ゆかり助教(大阪大学)の3名の女性研究者を招待し、講演を行っていただく。また、司会はカセサート大学のPrompilai BUASUWAN准教授が務める。
8.その他
・シンガポールでの研究のためJAAT理事を一時的に離任していたDr. Porphant Ouyyanontが理事に復帰した。
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次回の理事会は、2016年9月14日(水)に開催予定です。

今回の理事会の議事録(英語)については後日掲載予定です。

2016年7月13日、電気通信大学UEC ASEAN 教育研究支援センター(UARC)の高橋隆司客員教授が同技術相談室長ご就任の挨拶のため当センターに来訪されました。高橋室長は、電気通信大学の卒業生で、昨年まで一般企業でタイの製造業に携わり、工場のマネジメント等も担当されていたそうで、この7月より同室長にご就任されたということです。

同大学のUEC ASEAN 教育研究支援センターは、2014年2月にタイのキングモンクット工科大学トンブリ校内に設立され、両大学による共同研究も継続的に実施されていますが、今後は学学連携から産学官連携を推進することなどを目的に技術相談室が設置されました。
また、タイのIT企業やタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)で電気通信大学の学生のインターンシップの受入を毎年実施されているそうですが、今後は技術相談室を中心に受入の支援もしていきたいとのことでした。

これに対し、山下センター長からは、JSPSの国際事業や在タイ大学連絡会(JUNThai)の活動状況等について説明を行いました。

高橋室長、山下センター長

高橋室長、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年7月11日、九州大学 相澤伸広准教授及び京都大学 中西嘉宏准教授が当センターに来訪されました。相澤准教授は、今月より京都大学東南アジア研究所所長に新しくご着任され、同研究所の中西准教授とご挨拶のためお越し下さいました。

相澤准教授は、東南アジア、特にインドネシアとタイの政治の研究をされていらっしゃいますが、同所長として着任される約3ヵ月の間はタイを中心に活動されるそうです。また、相澤准教授からは福岡での開催が計画されている国際フォーラムについてお話しをお伺いすることができました。

一方、中西准教授は、2013年11月から約5ヵ月間同研究所に駐在されており、その間当センターにもお越しいただいております(そのときの様子はこちら(2013年11月)及び(2014年4月))。中西准教授は、ミャンマー政治等に関する地域研究をされており、今年の11月にヤンゴンで開催される「東南アジアセミナー」についてご紹介下さいました。

古屋副センター長、中西准教授、相澤准教授、山下センター長

古屋副センター長、中西准教授、相澤准教授、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学及び研究者の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

JSPSバンコクセンターでは、以下のとおりJSPSのアジア地域での活動及びJSPSで実施している国際事業の紹介を行います。説明会ではJSPS事業経験者等による講話も予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
※ 事前の参加申込みは不要です。

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日 時:2016年7月25日(月) 10:30-11:30(受付は10:00から開始)
会 場:キングモンクット工科大学トンブリ校 理学部1階 SCi Connect Room
講話者:Dr. Pitch Sutheerawatthana(キングモンクット工科大学トンブリ校 土木工学科)
    関 達治 教授(キングモンクット工科大学トンブリ校 国際交流顧問)

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日 時:2016年7月26日(火) 13:30-15:00(受付は13:00から開始)
会 場:キングモンクット・ラカバン工科大学 学長事務室棟7階701室
講話者: Dr. Nathanon Phaiboonsilpa(キングモンクット・ラカバン工科大学 工学部 化学工学科)
その他:説明会の最後に東海大学バンコク事務所及び福岡工業大学バンコク事務所スタッフより各大学の紹介もあります。

2016年7月7日、マヒドン大学パヤタイキャンパスでJSPS事業説明会を実施しました。同大学はタイでトップレベルの国立大学で、Times Higher Educationによる最新のアジア大学ランキングではタイ国内でトップ(Quacquarelli Symonds社によるアジア大学ランキングでは国内で2番目)にランクされました。また、現在JSPS国際事業の複数の事業に加わっており、日本との学術交流も積極的に推進されています。

説明会では、JSPSの二国間交流事業で日本の大学と共同研究をした経験をお持ちの理学部研究担当副部長Tanakorn Osotchan助教より開会の挨拶がありました。その後、フォトセッションを挟み、山下センター長がJSPSの概要を説明し、古屋副センター長と大田国際協力員がJSPS国際事業の紹介を行いました。

理学部研究担当副部長 Tanakorn助教

理学部研究担当副部長 Tanakorn助教


山下センター長

山下センター長

また、JSPSタイ同窓会(JAAT)会員のDr. Kittiphong Paiboonsukwongにご講演いただきました。Dr. Kittiphongは、JSPS外国人特別研究員として埼玉医科大学で研究された経験があり、日本での研究や生活の様子についてユーモアも交えながらお話しいただきました。

Dr. Kittiphong

Dr. Kittiphong

説明会には80名を越える参加があり、若手研究者だけでなく中堅研究者の姿も多く見受けられました。そのため、Q&Aセッションでは二国間交流事業や研究拠点形成事業についての質問も相次ぎ、説明会終了後も複数の参加者が個別に質問に来るなど、JSPS国際事業への関心の高さが伺えました。

質疑応答の様子

質疑応答の様子

2016年6月28日、創価大学のタイ拠点事務所となる「タマサート大学-創価大学リエゾンオフィス」がタマサート大学内に開設され、それを記念して開所式が執り行われました。
開所式には両大学の学長、関係者の他、佐渡島在タイ日本国特命全権大使及びタイに拠点を持つ日本の大学等からも多くの関係者が出席し、当センターも出席しました。

タイの伝統舞踊によるもてなしの後、タマサート大学Dumrong Adunyarittigun教養学部長の開会の挨拶により式が始まりました。Dumrong教養学部長の挨拶では、1965年の日本語学科の設置から創価大学との交流及びリエゾンオフィス設置に至った経緯等が語られました。
また、タマサート大学Somkit Lertpaithoon学長、創価大学 馬場善久学長の両学長による歓迎の挨拶では、両校の今後益々の交流発展を期待する旨が述べられました。
そして、佐渡島在タイ日本国特命全権大使からもスピーチがあり、祝辞を述べられるとともにタイと日本の学術交流の層の厚さや、来年がASEAN発足50周年並びに日泰修好130周年という記念すべき年であることにも触れられました。

引き続き、タマサート大学教養学部と創価大学国際教養学部の学部間協定の署名式と記念撮影会が行われ、最後にタマサート大学評議会Noranit Setabutr議長より閉会の挨拶がありました。

署名式の様子

署名式の様子


記念撮影の様子(前列左3番目から順に馬場学長、佐渡島大使、Noranit議長、Somkit学長、Dumrong教養学部長)

記念撮影の様子(前列左3番目から順に馬場学長、佐渡島大使、Noranit議長、Somkit学長、Dumrong教養学部長)

その後は、新事務所へ移動し代表者らによるテープカットが行われ、終始盛大な雰囲気の中での開所式となりました。

テープカットの様子

テープカットの様子


リエゾンオフィス内の様子

リエゾンオフィス内の様子

なお、創価大学リエゾンオフィスのそばには、青山学院大学のリエゾンオフィスもあり、今回はそちらにもお邪魔することが出来ました。

青山学院大学リエゾンオフィス(桒野教授)

青山学院大学リエゾンオフィス(桒野教授)

2016年6月27日、ブラパー大学でJSPS事業説明会を実施しました。同大学はタイ南東部チョンブリー県に位置する国立大学で、3キャンパスに約30の学部があり、約4万人の学生が在籍しています。また、前身の教育専門学校時代を含めると60年以上の歴史を有し、現在は国際化にも熱心に取り組んでいます。
事業説明会に先立ち、Witawat Jangiam学長補佐には表敬訪問も行うことが出来ました。

(左)Witawat学長補佐

(左)Witawat学長補佐

説明会では、Witawat学長補佐の開会の挨拶に続いて山下センター長がJSPSの概要を説明し、古屋副センター長と大田国際協力員がJSPS国際事業の紹介を行いました。
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参加者の中には、外国人特別研究員事業への応募経験のある研究者も複数おり、応募までの準備期間や日本人受け入れ研究者との事前打ち合わせの重要性など、自身の経験を積極的に語って頂きました。JSPSバンコク研究連絡センターとしては、同大学での初めての事業説明会でしたが、約50名の参加のもと、非常に活発な説明会となりました。

質疑応答の様子

質疑応答の様子


参加者らによる集合写真

参加者らとの集合写真

2016年6月24日、京都大学東南アジア研究所バンコク連絡事務所長の豊原治彦准教授が同6月末で所長の任期を終えられるため、離任の挨拶のため当センターに来訪されました(2016年4月着任時のご来訪の様子はこちら)。

豊原准教授は、在任中にタイの大学と連携し、タイ国内でフィールドワークを積極的に行われ、その活動内容やタイでの環境汚染問題について貴重なお話をお伺いすることができました。具体的な活動としては、重金属汚染を調査するため、カンチャナブリ(ミャンマーに隣接するタイ西部の県)で鉛鉱山周辺の河川でサンプリング調査を実施されたそうです。
また、キングモンクット工科大学トンブリ校やマハーチュラロンコーンラージャヴィドゥャラヤ大学らと協力して、遺体を焼却する際に火葬炉から排出されるダイオキシン等の有害物質による大気汚染も調査されました。この調査においては、特定の薬剤を入れて焼却することで、ダイオキシン濃度の低下が見られたとのことです。
これらの環境汚染に関しては、タイを含む東南アジアの関連施設は浄化設備や分析技術が十分とは言えず、先進国と比較すると改善の余地が大きいため、日本の優れた分析技術や汚染除去技術はこれらの問題に対して非常に有効であるとのことでした。

古屋副センター長、豊原准教授、山下センター長

古屋副センター長、豊原准教授、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年6月22日、UNESCOダッカ事務所(バングラデシュ) 大安喜一氏が当センターに来訪されました。

大安氏は2008年まではUNESCOバンコク事務所で勤務されており、現在はESD(持続可能な開発のための教育)に関連する事業を中心に取り組まれています。これまでカンボジア、ネパール、アフガニスタン等でコミュニティラーニングセンター(公民館)を通じた学習活動を行い、各国での地域づくりに貢献されてきました。
また、日本では引きこもりや不登校により形式的に義務教育を終了していても、実際は基礎教育が不十分なため識字能力が低い子供がおり、また日本への移民に対する教育の提供が十分とは言えないため、今後はこれらの問題に対しても上記のような活動経験を活かして取り組んでいきたいと考えておられました。

大安氏はJSPSの事業にも関心をお持ちで、山下センター長よりJSPS同窓会、二国間交流事業や研究拠点形成事業を中心にJSPS国際事業の紹介を行いました。

古屋副センター長、大安氏、山下センター長

古屋副センター長、大安氏、山下センター長

当センターでは今後もアジアで活動される方を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年6月20日、産業人材育成円卓会議”2nd Round Table Conference on Human Resources Development”に参加しました。同会議は今年3月に第1回目が開催され(そのときの様子はこちら)、今回もムエタイをイメージしたステージ上で活発な討論がなされました。

まず、佐渡島在タイ日本国特命全権大使による開会の挨拶があり、今回の会議の内容は正式なイニシアチブとして日本政府にも提案したい旨が述べられました。

佐渡島在タイ日本国特命全権大使

佐渡島在タイ日本国特命全権大使

続いてタイ国首相府Kobsak Pootrakool氏による基調講演があり、その中でタイの今後の発展のポイントとして「新規インフラの整備」「新たな産業の創出」「新たな産業を発展させる人材育成」の3つを挙げられました。
そして、「日泰人材育成イニシアチブ」をテーマに、以下6名によるパネルディスカッションが行われました。
・タイ科学技術省大臣(Minister of Science and Technology) Pichet Durongkaveroj 氏
・タイ工業連盟副会長(Vice Chairman, The Federation of Thai Industries) Thavorn Chalassathien 氏
・キングモンクット工科大学ラカバン校(KMITL)学長 Suchatvee Suwansawat 氏
・東レ・インダストリーズ・タイランド代表取締役(Managing Director, Toray Industries(Thailand) Co., LTD) 丁野 良助 氏
・東京工業大学学長(President, Tokyo Institute of Technology) 三島 良直 氏
・在タイ日本国大使館特命全権大使(Japanese Ambassador) 佐渡島 志郎 氏

パネリストの集合写真

パネリストらの集合写真

「タイには日本企業が多く進出しており、エンジニアは必要とされているが、現状では質・量ともに不十分で政策による底上げが必要とされている。エンジニアに憧れる子供は多いが実際にエンジニアになる若者は少なく、さらに理系の優秀な学生らは金融業界や政界へ進出するため優秀なエンジニアが流出しており、その一因はエンジニアという職業のキャリアパスや報酬に魅力が欠けている。」という指摘がありました。これに対し、「日本には優秀なエンジニアが多く、彼らが育つ環境があったから、高度な成長を遂げることができた。」、「単純にエンジニアの数を増やすだけではなく、よりクリエイティブで優秀なエンジニアの育成が必要だ。」といった意見があり、この点において両国の認識は一致していました。
また、今後のタイ側への支援について、人材育成には日本からの金銭的支援が欠かせないが、タイへの金銭的支援は他のASEAN諸国への支援額と比較すると多くはないので、継続的な支援(投資)が必要だろうといった発言がありました。

その後、第2部のディスカッションでは、「タイの製造部門の若手エンジニアのキャリア開発」をテーマに日系企業、タイの大学教授及びタイの若手エンジニアらが意見を交わしました。
若手エンジニアからは「エンジニアはタイの子供にとっては憧れの職種であり、エンジニアとしてチャレンジングな仕事をしてみたいと思っているが、実際にエンジニアとして働いてみると、業務内容(生産が中心でクリエイティブな業務が少ない)、キャリアパスや報酬面にギャップがある。」といった本音が聞かれました。これに対し、日系企業のパネリストは「人材の絶対数が少ないうえに、企業が求めるレベルの人材も少ない。新しいことにも挑戦でき、同時にスキルアップを図れる環境を提供できるのが良い会社の条件であり、企業側はエンジニアのキャリアパスを明確にする必要がある。」と述べるなど、率直な意見で議論が進み、非常に活気のあるディスカッションとなりました。

ディスカッションの様子

ディスカッションの様子

そして、最後のセッションでは、東京工業大学 三島学長が「東京工業大学の教育改革とタイでの活動」と題してご講演されました。同大学は、タイの複数のリーディング大学と連携し、「TAIST(Thailand Advance Institute of Science and Technology)-Tokyo Tech」という国際共同事業に2007年から取り組んでおり、この事業を通じて科学技術分野を担う人材の育成を推進しているそうです。また、三島学長は就任時(2012年10月)から、学部から大学院まで一貫したカリキュラムを学生に提供できるように学科等の再編を行い、博士後期課程まで人文社会系科目の講義を取り入れることで人間性にも富んだエンジニアの育成を目指されているとのことでした。

東京工業大学 三島学長

東京工業大学 三島学長

会場にはタイの学生を含む大学関係者や科学技術関連機関関係者だけでなく報道関係者の姿も多く見られ、本会議の注目度の高さを伺うことができました。

2016年6月17日、大分大学医学部の内田智久助教が当センターに来訪されました。大分大学は昨年8月にバンコクオフィスを設立し、内田助教は同オフィスをタイでの活動拠点として、定期的に訪泰されています。今回の滞在期間中には、在タイ大学連絡会(JUNThai)へ出席され、(独)国際協力機構(JICA)との共同事業にも参加されました。

このJICAとの共同事業は、タイ国内で内視鏡外科手術の手技向上を図ることを目的として日本医療メーカーと連携して取り組まれており、大分大学からタイに医師を派遣して医療機器の操作方法等を指導し、または大分大学にタイからの医師を受け入れて研修をするなどの活動をされています。また、タイへ日本式医療を導入するため、その他の医療機器についても日本の医療メーカーと協働して産学連携活動を展開されています。

その他、産学官で東九州の医療分野での地域活性とアジアでの貢献を目指す「東九州メディカルバレー構想や、メコン領域の国(タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、ミャンマー)の医師の内視鏡外科手術のスキルアップを図るトレーニングプログラムを提供する「MESTA(Mekong Endo-Surgery Training Academy)」の設立についてもお話しをお伺いすることができました。MESTAにおいては、日本医療機器メーカーが医療技術・製品トレーニング施設をタイに設立し、タイの大学とも連携しながら活動を進めていくそうです。

上記の活動の他、大分大学ではタイのPhD学生の育成にも取り組まれており、これらの学生のリクルートに当たっては、同大学バンコクオフィスでの活動が生きているそうです。

古屋副センター長、内田助教

古屋副センター長、内田助教

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

JSPSバンコクセンターでは、以下のとおりJSPSのアジア地域での活動及びJSPSで実施している国際事業の紹介を行いますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
※ 事前の参加申込みは不要です。

日 時:2016年6月27日(月) 13:30-14:30(受付は13:00から開始)
会 場:ブラパー大学(チョンブリ) 学長室903会議室

2016年6月13日、在タイ日本大使館で第7回在タイ大学連絡会(JUNThai)が開催されました。タイに事務所などを設置する大学の代表者と、オブザーバーとして在タイ日本国大使館、泰日工業大学、(独)国際協力機構(JICA) アセアン工学系高等教育ネットワーク(AUN/SEED-Net)、国際交流基金バンコク日本文化センター、キングモンクット工科大学トンブリ校、(独)日本学生支援機構(JASSO)タイ事務所、(国研)科学技術振興機構(JST)及びJSPSバンコク研究連絡センターから、43名の参加がありました。
また、今回は前週(6月6日から同10日にかけて)開催されたJUNE Fairに併せての開催だったため、普段は参加できない大学等からも参加がありました。

前回の第6回JUNThaiの概要はこちらからご覧いただけます。

第1部
「産学連携」をテーマに以下2つの講演がありました。
・「GTIコンソーシアム」について 芝浦工業大学 国際部次長 杉山 修氏
・「明治大学のタイにおける産学連携と国連との協力」 明治大学ASEANセンター長 小沼 廣幸氏

杉山次長は芝浦工業大学の産学連携の取組事例を中心にお話しされました。同大学はGTIコンソーシアム(Global Technology Initiative Consortium)に基づき、東南アジアを中心とした産学官連携の強化に取り組んでおり、その中でグローバルPBL(Project Based Learning)というプログラムの紹介がありました。具体例として、同大学の学生がベトナムのハノイ工科大学へ出向いて現地の学生と混成チームを結成し、2週間かけて取り組んだロボット製作の成果を競い合うプログラムについて説明があり、この模様をまとめたショートムービーが上映されました。共通言語が英語しかない中で、文化・価値観・専攻の違いを超えて目標に向かって懸命に取り組む学生の姿はとても印象的でした。グローバルPBLは、現地の優秀な人材を求める企業にとっては、インターンシップより効率的に学生を見極めることできるため、企業にも積極的に連携を呼び掛けているとのことでした。
講演後の質疑応答では、このプログラムへの関心の高さからたくさんの質問や意見があり、学生の選抜方法、学生の費用負担(学生への金銭的サポート)や単位認定の仕組み等に関して補足の説明がありました。

芝浦工業大学  国際部 杉山次長

芝浦工業大学 国際部 杉山次長

続いて、小沼センター長からは明治大学ASEANセンターの概要、タイにおける産学連携と企業訪問及び明治大学・カセサート大学・シーナカリンウィロート大学の学生らによる模擬国連について紹介がありました。質疑応答では、小沼センター長が国連機関での勤務経験をお持ちだったこともあり、「国連機関を含む国際機関の中で日本人のプレゼンスが低いのはなぜか?また、どのように改善すればよいか?」という質問があり、これに対し小沼センター長は「国連に従事する日本人の割合は過去5年間横ばいであるが、現在JPO(Junior Professional Officer)、 APO(Associate Professional Officer)派遣制度による取り組みが始まっており、まだその成果が表れ始めていない。また、現在は国連で働きたいという意欲を持った学生が少なく、インターン制度が開けてくればもっと増えると思う。そして、このインターン制度に係る費用は学生の自己負担なので、この金銭的支援も必要である。」と回答されました。

明治大学ASEANセンター 小沼センター長

明治大学ASEANセンター 小沼センター長


第2部
議長より、JUNThaiへの新規参加校として、東北大学と創価大学の紹介がありました。
また、JASSOバンコクオフィス及び日本大使館より前週開催されたJUNE Fairについて報告があり、今回のJUNE Fairでは約500名の参加者があった、とのことでした。
続いて、JUNThaiのFacebook開設を含む今後の情報発信のあり方や、日本政府によるタイの国費留学生の状況等についても協議がなされました。
最後に、今回初めてJUNThaiへ出席した方々の紹介もありました。

次回のJUNThaiは8月29日(月)に開催予定です。

連絡会の様子

連絡会の様子

2016年6月6日から10日の5日間、在タイ日本国大使館で在タイ日本大使館及び(独)日本学生支援機構(JASSO)主催の 「JASSO, University, Nihongo-institutions Education Fair in Embassy of Japan (JUNE Fair)」が開催されました。JSPSバンコクセンターはそのうち6月6日、8日、10日の3日間、ブース出展を行いました。

JUNE Fairは、国費留学生(研究留学生・学部留学生)を対象とした日本政府(文部科学省)の奨学金の申請受付期間(今年は6月6日から10日まで)に合わせて在タイ日本国大使館で開催されます。このイベントは、日本留学に関心のある学生等に対し日本留学への促進を図ることを目的として開催され、今年で3回目です。

今回のJUNE Fairには、30の日本の大学や日本語学校などがブースを出展し、各大学等の紹介や留学の案内が行われていました。また、ブース出展している大学以外にも、資料設置スペースに多くの日本の大学等が各校のパンフレットを並べていました。JSPSバンコクセンターも毎年ブース出展していますが、年々JUNE Fairの認知度が高まり、今回も約500名の学生等の参加がありました。

会場の様子

会場の様子


資料設置ブース

資料設置スペース

同イベントの来場者の多くは高校生や大学生及びその保護者でしたが、タイの大学の研究者や博士課程の学生も来場しており、当センターは「外国人研究者招へい事業」や「論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)」を中心にJSPSの国際事業を紹介しました。

JSPSバンコク研究連絡センターのブースの様子

JSPSバンコク研究連絡センターのブースの様子


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また、ある大学の先生は次のように述べられていました。
「英語が堪能な高校生も多く、学生のレベルの高さを感じた。我々の大学の情報を発信する場としてだけではなく、現地の学生の日本留学に対する生の声を聞く情報収集の場としても非常に良かった。また、このイベントに参加している日本の大学等ともネットワークを築くことができ、非常に有意義なイベントだった。」

実際、このイベントのために複数の大学教員や職員が日本から来られており、当センターも普段お会いできない方々と交流を深めることができました。

2016年6月9日、ブラパー大学インターナショナルカレッジのDr. Rungnapha Khamung(観光・ホテルマネジメントプログラム担当講師)とDr. Safa Tharib(芸術プログラム担当講師)が当センターに来訪されました。

Dr. Safaの専門分野はコンピュータグラフィックスで、現在はバーチャルリアリティ(VR)を心理的治療に応用する研究をされています。同氏は日本での研究を希望されており、これに対し古屋副センター長からJSPSの論文博士号取得希望者に対する支援(RONPAKU)事業や外国人研究者招へい事業について説明を行いました。

また、Dr. Rungnaphaからはブラパー大学でのJSPSガイダンスセミナー開催の要望がありました。当センターとしてもそのような要望は大変ありがたく、JSPS国際事業への申請締切に間に合うようできるだけ早めに開催したい旨回答しました。

Dr. Safa、Dr. Rungnapha、古屋副センター長

Dr. Safa、Dr. Rungnapha、古屋副センター長


当センターでは、今後も日本の大学とタイの大学の学術交流推進を積極的に支援していく所存です。

2016年6月9日、北海道大学大学院工学研究院の佐藤靖彦准教授(コンクリートリサーチクラスター 副クラスター長)がカセサート大学 Tidarut Jirawattanasomkul講師と共に当センターに来訪されました。

佐藤准教授は、土木工学をご専門にされており、これまでもカセサート大学Tidarut講師と共に共同研究を進めてこられました。同准教授によるとタイの道路は建設後のメンテナンス等が日本ほど十分に実施されていないため、これらに関する調査・研究を実施したいとのことで、JSPSの二国間事業を中心にご質問をいただきました。

当センターからは、同事業の内容を説明すると共に、研究拠点形成事業や外国人研究者招へい事業についても案内しました。

古屋副センター長、佐藤准教授、Tidarut講師

古屋副センター長、佐藤准教授、Tidarut講師


当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年6月8日、理研シンガポール事務所の津澤元一所長が当センターに来訪されました。今回は翌日9日にバンコクで開催される「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」への出席のための訪泰に併せてのご来訪です。

津澤所長は2015年10月にも(そのときの様子はこちら)当センターを訪問されており、今回はその後の動向等について貴重なお話しをお伺いすることができました。

現在、タイでは在タイ日本大使館主導のもと、タイにオフィスを置く日本の科学技術・学術機関をメンバーとした科学技術連絡会を定期的に開催し、当センターもメンバーとして出席しておりますが、シンガポールにおいても、非公式ながらシンガポールに拠点を構える国立研究開発法人科学技術振興機(JST)や国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)などの機関等との情報交換、連携強化の場を設けるようにしているとのことです。そのため、将来的にはタイの科学技術連絡会とも協同して、ASEANにおける科学技術の連携強化及び交流促進を図りたいとお考えでした。

津澤所長、古屋副センター長

津澤所長、古屋副センター長


当センターとしても、タイ国内だけではなくASEAN各国との連携は非常に重要と考えており、今後もアジアで活動する機関を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年6月7日、九州大学学務部留学生課の松尾勇太職員が当センターに来訪されました。

松尾氏は、在タイ日本大使館及び日本学生支援機構(JASSO)共催により、日本大使館内で開催されているJUNE Fairというイベントに参加するために訪泰されました。このイベントは、国費外国人留学生(研究留学生・学部留学生)の志願者の申請書提出期間に併せて開催されるもので、30を超える日本の大学や日本語教育機関等がブースを出展し、国費外国人留学生の出願者や日本留学に興味・関心を持つタイの高校生等に対し各大学等の紹介や案内を行っています。
当センターからも6、8、10日の午前中にブース出展し、JSPSの国際事業について紹介を行っています。
九州大学は留学生獲得の取り組みの一環として、同イベントが始まった2年前から毎年参加しているとのことです。松尾氏によると、漠然と日本留学を希望するのではなく、留学先として九州大学を希望してブースに質問に来る学生も複数いたとのことで、タイの日本留学に対する関心や情報の浸透の高さが伺えたとのことでした。
また、同氏はJSPSの国際協力員としてロンドンセンターに着任した経験があり、九州大学での留学状況や取り組みの他にも、ロンドンセンターでの体験談等についてもお話をお伺いすることができました。

古屋副センター長、松尾氏、山下センター長、大田国際協力員

古屋副センター長、松尾氏、山下センター長、大田国際協力員


当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年6月3日、創価大学タイ事務所の小林一茂講師が当センターに来訪されました。

同事務所はタマサート大学教養学部内に6月28日開所予定で、同日開催される開所式についてご案内いただきました。開所式には両大学の学長、学部長や評議委員会議長をはじめ、多くの関係者が参加される予定です。

創価大学とタマサート大学は31年前に学術協定を締結しており、それ以来学生の交換留学等を通して交流を深めています。また、タイ国内ではタマサート大学の他、チュラロンコン大学大学院及びパンヤピワット経営学院と協定を締結しており、今後も同事務所を拠点として交流校を増やしていきたいとのことでした。同大学は北京にも事務所を構えており、今後もアジアでの展開を検討中で、国際化に向けた取り組みについてお話しをお伺いすることができました。

古屋副センター長、小林講師、山下センター長、大田国際協力員

古屋副センター長、小林講師、山下センター長、大田国際協力員

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年6月2日、昨年に引き続き、カセサート大学カンペンセンキャンパスでJSPS事業説明会を実施しました。同大学は、タイにおいて最初の農業系大学として70年以上の歴史を誇り、現在は複数の学部を有していますが、農学・森林分野は現在でも世界的に高い評価を得ています。

説明会では、同大学のSeksom Attamangkune農学部長による開会の挨拶があり、引き続き山下センター長によりJSPSの概要説明、古屋副センター長及び大田国際協力員によりJSPS国際事業の説明を行いました。

Seksom Attamangkune農学部長

Seksom Attamangkune農学部長

続いて論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)を通じて京都大学で博士号を取得され、現在JSPSタイ同窓会(JAAT)理事でもあるDr. Suratwadee Jiwajindaから同事業の申請手順や日本での滞在経験についてお話しいただきました。

Dr. Suratwadee Jiwajinda

Dr. Suratwadee Jiwajinda

質疑応答のセッションでは、学生からの質問に対し、文部科学省の奨学金による日本留学経験のある同大学農学部研究・学術サービスセンター主任Dr. Tiwa Pakoktomからもご自身の経験に基づいてご回答いただき、参加者らの日本留学への関心の高さが伺えました。

質疑応答の様子

質疑応答の様子


左がDr. Tiwa Pakoktom

左がDr. Tiwa Pakoktom


参加者らとの集合写真

参加者らとの集合写真

2016年5月31日、バンコク市内にあるシーナカリンウィロート大学にて2014年以来2回目となるJSPS事業説明会を実施しました。同大学は、タイのリーディング大学として教員や公務員を多く輩出しており、当センターから徒歩圏内にある国立大学です。
なお、今回の説明会実施に当たっては、明治大学ASEANセンターにご支援、ご協力をいただきました。

明治大学ASEANセンターオフィスにて

明治大学ASEANセンターオフィスにて


説明会には約20名の研究者が参加し、明治大学ASEANセンター長小沼廣幸特任教授による「自然災害等の様々な課題克服のために科学は重要である」との挨拶に続いて、同大学Prit Supasetsiri副学長(国際担当)による挨拶が行われました。
小沼廣幸特任教授

小沼廣幸特任教授


Prit Supasetsiri副学長

Prit Supasetsiri副学長


引き続き、山下センター長によりJSPSの概要説明、古屋副センター長及び大田国際協力員によりJSPS国際事業の説明を行いました。
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その後、論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)を通じて東京医科歯科大学で博士号を取得され、現在JSPSタイ同窓会(JAAT)会員でもあるDr. Sorasun Rungsiyanontから日本での研究の様子、日本の文化や同事業から学んだことについて、ユーモアを交えながらお話しいただきました。

Dr. Sorasun Rungsiyanont

Dr. Sorasun Rungsiyanont


質疑応答のセッションでは、外国人特別研究員事業への申請条件等について複数の質問があり、参加者の関心の高さや積極性が伺えました。
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2016年5月27日、チェンマイ大学でJSPS事業説明会を実施しました。同大学は広大なキャンパスを有しており、タイのリーディング大学として、学術分野でも高い評価を受けています。当センターは2013年以降、毎年同大学での事業説明会を実施しており、今回で4回目の開催となります。

事業説明会に先立ち、Watchara Kasinrerk副学長(学術・教育開発担当)、Rome Chiranukrom副学長(国際・同窓会担当)及びAvorn Opatpatanakit副学長(研究・学術担当)を表敬訪問しました。同大学は日本の多くの大学とMoUを締結しており、MoUに基づくダブルディグリープログラム等で学生モビリティの向上を推進しているとのことです。

表敬訪問の様子

表敬訪問の様子


表敬訪問後、キャンパスを移動し事業説明会を実施し、説明会には若手の研究者等を中心に50名を超える参加がありました。

司会は、同大学医学部准教授でJSPSタイ同窓会(JAAT)理事でもあるDr. Sirikan Limpakanが務め、Avorn副学長の挨拶で説明会が始まりました。

Dr. Sirikan Limpakan

Dr. Sirikan Limpakan


Avorn Opatpatanakit副学長

Avorn Opatpatanakit副学長


続いて山下センター長がJSPSの概要を説明しました。当日は、アメリカのオバマ大統領が広島を訪問した歴史的な1日でもあり、冒頭で「平和と学術の交流の促進」について触れました。
引き続き、古屋副センター長と大田国際協力員がJSPS国際事業について説明を行いました。
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その後、JSPS事業経験者でJAAT会員でもあるDr. Narongchai AutsavaprompornとDr. Saisamorn Lumyongにそれぞれ日本での研究、生活の様子や申請に関するアドバイス等についてお話しいただきました。Dr. Narongchaiは外国人特別研究員として放射線医学総合研究所での研究経験があり、Dr. Saisamornは論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)を通じて北海道大学で博士号を取得されております。

Dr. Narongchai Autsavapromporn

Dr. Narongchai Autsavapromporn


Dr. Saisamorn Lumyong

Dr. Saisamorn Lumyong


さらに、チェンマイ大学の伊藤信孝客員教授による講演も行われ、ご自身のご経験に基づき学生と職員の国際化をテーマにお話しいただきました。
伊藤信孝客員教授

伊藤信孝客員教授


質疑応答では、招へい事業やRONPAKU事業の詳細について質問があるなど、JSPS事業への関心の高さが伺えました。
Dr. Sirikan、Dr. Narongchai、Dr. Saisamornからのアドバイスの他、伊藤客員教授からもご自身の研究活動を例にとり、時間を無駄にせず研究活動を継続することの重要性を参加者にお話し頂くなど、日泰両研究者からのアドバイスにより有意義な質疑応答となりました。
参加者による集合写真

参加者による集合写真

2016年5月26日、タイ北部チェンライにあるメーファールアン大学にて初めて事業説明会を実施しました。同大学は、今年で創立18年の国立大学としては2番目に若い大学で、自然豊かな環境に囲まれた綺麗で広大なキャンパスが印象的でした。

説明会に先立ちDarunee Wattanasiriwech副学長を表敬訪問し、Dr. Phunsiri Suthilukと当日の講演者でJSPS同窓会(JAAT)会員でもあるDr. Sutthiwal Sethaご同席の上懇談を行うことができました。同大学は、地域の特性上、農学に関する研究が盛んですが、その他科学技術分野にも力を入れているとのことで、日本の大学との共同研究への関心も伺えました。また、チェンライはラオス、ミャンマーにも隣接しているため、戦略的モデルエリアとして経済マネジメントや物流に関する事業にも取り組んでいるとのことでした。また、日本の複数の大学ともMoUを締結しており、今後は国際化を促進するため、学生だけでなく大学職員のモビリティ向上にも取り組みたいとのことでした。

事業説明会には博士課程の学生らを含む若手の研究者ら約30名が参加しました。

Darunee副学長のオープニングの挨拶に続いて、山下センター長によりJSPSの概要説明、古屋副センター長及び大田国際協力員によりJSPS国際事業の説明を行いました。

Darunee Wattanasiriwech副学長

Darunee Wattanasiriwech副学長


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その後、外国人特別研究員として広島県立大学及び千葉大学での研究を行ったDr. Sutthiwalに日本での経験やその後の継続的な交流等についてお話し頂きました。

Dr. Sutthiwal Setha

Dr. Sutthiwal Setha

質疑応答のセッションでは、外国人特別研究員事業を中心に申請手順や申請資格について積極的に質問があがり、大変有意義な事業説明会となりました。

質疑応答の様子

質疑応答の様子


参加者による集合写真

参加者による集合写真

2016年5月24日、マレーシア科学大学(USM)日本文化センターの副田雅紀(そえだ まさとし)センター長が当センターに来訪されました。

副田センター長は、名古屋市で中学校の校長先生をなさっておられ、ご退任後にマレーシアに渡られました。その後、京都外国語大学との事業でハラル食文化(※ハラルとは「イスラム法で認められたもの」の意)に関する一般市民向けのセミナーを開催されるなど、マレーシアと日本の交流促進のためにご尽力されており、こうした活動が評価され、平成24年度には外務大臣表彰を受賞されました。

そして、現在は、マレーシアと日本と交流促進や相互理解を目的として2015年8月に設立されたマレーシア科学大学日本文化センターのセンター長にご就任され、日本の大学等との事業の支援等もされています。しかし、マレーシアに拠点を置く日本の大学は少ないのが現状で、今後は拠点の増加とそれらのネットワーク強化が課題の1つであると述べられておられました。

また、今後の展望に関して、模擬国連総会の立ち上げやマレーシアのケダ州にある工業団地での専門学校の設計画等、貴重なお話しをお伺いすることができました。

これに対し、山下センター長からは、外国人研究者招へい事業や論文博士号取得希望者に対する支援事業等のJSPS国際事業や泰日工業大学の事例を紹介し、非常に有意義な意見交換を行うことができました。

大田国際協力員、副田センター長、山下センター長

大田国際協力員、副田センター長、山下センター長

当センターでは今後もアジアで活動する機関を積極的に支援していきたいと考えています。

JSPSバンコクセンターでは、以下のとおりJSPSのアジア地域での活動及びJSPSで実施している国際事業の紹介を行います。説明会ではJSPS事業経験者等による講話も予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
※ 事前の参加申込みは不要です。

—–
【終了しました】
日 時:2016年5月31日(火) 10:00-11:25(受付は9:30から開始)
会 場:シーナカリンウィロート大学(バンコク) 
    明治大学ASEANセンター10階(Pin Malakul Building)
    School of Economics and Public policy 14階会議室(Pin Malakul Building)
    (※場所が変更になりました。)
講話者:Dr. Sorasun Rungsiyanout(シーナカリンウィロート大学 歯学部 口腔外科・口腔治療学科:准教授)
—–
【終了しました】
日 時:2016年6月2日(木) 10:30-12:00(受付は10:00から開始)
会 場:カセサート大学 KamphaengSaenキャンパス(バンコク)
    Bu-nga会議室(Central Laboratory and Greenhouse Complex)
講話者:Dr. Suratwadee Jiwajinda(カセサート大学 農学部)
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日 時:2016年7月7日(木) 14:30-16:00(受付は14:00から開始)
会 場:マヒドン大学 Phayathaiキャンパス(バンコク)
    K102会議室(Chalemprakiet Building)
講話者:Dr. Wichet Leelamanit(マヒドン大学 薬学部 生化学科:助教)
    Dr. Kittiphong Paiboonsukwong(マヒドン大学 分子生物学研究所 セラセミア研究センター:講師)

2016年5月11日、ASIA CENTRE(ソーシャル・エンタープライズ)アソシエイト 加藤保之氏が当センターに来訪されました。加藤氏は翌12日にマヒドン大学で開催される国際学会での発表のため訪泰されており、その合間を縫って当センターへお越し下さいました。今回のご来訪は2013年10月以来です(その時の様子はこちら)。

加藤氏は、以前はタイで移住労働者の問題を法律の観点等から研究されていらっしゃいましたが、現在は活動の場を台湾に移されていらっしゃるとのことです。
日本でも移住労働者は増えており、将来的には現在の研究内容を日本にも応用できないかということもお考えでした。

また、つい最近まで約半年間、教師として台湾の生徒に日本語を指導されていたそうで、貴重な体験談をお伺いすることもできました。特に、赴任先の学校には家庭環境や経済的に問題をかかえる生徒も多く苦労も多かったが、離任時には別れを惜しみ涙する生徒もおり、とても良い経験になった、と述べられていたのがとても印象的でした。

古屋副センター長、加藤氏、山下センター長、大田国際協力員

古屋副センター長、加藤氏、山下センター長、大田国際協力員

当センターでは今後もアジアで活動される研究者を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年5月11日、京都大学企画・情報部の佐藤邦明企画課長、田中正人課長補佐及びASEAN拠点の柴山守拠点所長、塚原美緒職員が当センターに来訪されました。

佐藤課長及び田中課長補佐は、タイを含むASEANでの学術動向や事業展開に関する現地調査、情報収集のため訪泰されました。佐藤課長は同大学国際戦略の総長特命補佐を兼務されており、柴山所長と共に、現在のASEANセンターの活動状況並びに課題、及び同大学の今後の国際戦略の方向性等についてご説明いただきました。
また、ASEAN拠点の柴山拠点所長より、4月から着任された塚原職員の紹介がありました。
当センターからはJSPSの国際事業やJSPS同窓会の活動等の説明を行い、同窓会の今後の運営や大学との連携・情報交換の必要性について等、活発な意見交換を行うことができました。

塚原職員、田中課長補佐、柴山拠点所長、佐藤企画課長、山下センター長、古屋副センター長、大田国際協力員

塚原職員、田中課長補佐、柴山拠点所長、佐藤企画課長、山下センター長、古屋副センター長、大田国際協力員

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

JSPSバンコクセンターでは、以下のとおりJSPSのアジア地域での活動及びJSPSで実施している国際事業の紹介を行います。説明会ではJSPS事業経験者等による講話も予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

日 時:2016年5月27日(金) 10:00-12:00(受付は9:30から開始)
会 場:チェンマイ大学(チェンマイ) 薬学部Sujinno棟 15階 152会議室
講話者:Narongchai Autsavapromporn講師(チェンマイ大学 薬学部)
    Saisamorn Lumyong教授(チェンマイ大学 理学部)
    伊藤 信孝客員教授(チェンマイ大学 工学部)

※事前の参加申込みは不要です。

JSPSバンコクセンターでは、以下のとおりJSPSのアジア地域での活動及びJSPSで実施している国際事業の紹介を行います。説明会ではJSPS事業経験者による講話も予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

日 時:2016年5月26日(木) 10:00-11:15(受付は9:30から開始)
会 場:メーファールアン大学(チェンライ) Academic Office 3 (E3) 2階E3-206会議室
講話者:Sutthiwal Setha講師(メーファールアン大学)

※事前の参加申込みは不要です。

2016年4月27日、今年度第1回目のJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術会議(NRCT)で開催しました。

理事会では、以下の点について確認、議論を行いました。

1.JSPSバンコク研究連絡センターの大田国際協力員の紹介
2.第7回JAAT理事会(2016年2月26日開催)議事録の承認
3.第6回JAAT総会(2016年2月26日開催)議事録の承認
4.JSPS事業説明会について
山下センター長より今年度のJSPS事業説明会の実施計画について説明があり、5月26日はメーファールアン大学(チェンライ)、翌27日にはチェンマイ大学(チェンマイ)で実施する旨報告がありました。また、その他の大学についても順次事業説明会を開催する予定で、日程は現在調整中との報告がありました。
5.地方大学でのJAAT学術セミナーについて
Dr. Suneeより地方大学でのJAAT学術セミナーの実施について議題提起がありました。本議題では、セミナーの形態、内容や予算等について各メンバーから様々な意見があり、活発な議論がなされましたが、課題や懸案事項も残り、今後は別途ワーキンググループを立ち上げ検討を続けていくこととなりました。
6.JAAT会計報告
Dr. Jirapornより2015年度の会計について報告がありました。
7.その他
・山下センター長より7月29日にフィリピン同窓会と共催でセミナーを開催すると報告がありました。テーマは「Sustainable food System innovations in the changing global environment」で、同セミナーにはフィリピン同窓会よりタイ、バングラデシュ、ネパールの各同窓会長を招待する予定である旨が併せて報告がされました。
・山下センター長より8月開催のNRCT・JSPS共催の学術セミナーについて、現在JSPS側で日本人講師を2名調整中である旨報告がありました。

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次回の理事会は、2016年7月13日(水)に開催予定です。

今回の理事会の議事録(英語)については後日掲載予定です。

2016年4月25日、国際交流基金バンコク日本文化センターの吉岡憲彦所長がご着任の挨拶のため、同センターの玄田悠大次長と共に当センターに来訪されました。

吉岡所長は、1999年から2004年までバンコクに駐在されており、この度同センターの新所長として再び駐在されます。
同センターとは、機関としての活動目的は異なりますが、同じ日本の機関として月次定例会等を通して情報交換を行っており、当センターでは引き続き同センターとの交流を図っていきたいと考えております。

大田国際協力員、古屋副センター長、山下センター長、吉岡所長、玄田次長

大田国際協力員、古屋副センター長、山下センター長、吉岡所長、玄田次長

「バンコクの風 2015 Vol.4」を当センターホームページに掲載しました。

JSPSバンコク研究連絡センターは、四半期に一度、当センターの活動報告やASEAN地域の学術情報を掲載した「バンコクの風」を発行しています。

今回は、当センターの活動報告に加えて、タイ国立科学技術開発庁・タイ国立金属材料技術研究センター(MTEC/NASTDA)の行宗安友技術移転コーディネーターより「ASEAN地域内におけるタイの学術研究の位置付けとその動向ならびに今後の展望について」というテーマでご寄稿いただきました。

また、2016年1月に発足したJSPSネパール同窓会(NJAA)の設立総会及び記念シンポジウムの様子も掲載しており、辻国際協力員によるコラムでもネパールの様子を紹介しております。

「バンコクの風 2015 Vol.4」

2016年4月21日、上智大学の浦元義照特任教授が当センターへの表敬訪問及び情報交換のためご来訪されました。浦元特任教授は同24日よりミャンマーでの視察を予定されており、視察を前に情報収集のため訪泰されました。

浦元特任教授は、国際連合児童基金(UNICEF)や国際連合工業開発機関(UNIDO)などで国際公務員としてご活躍され、2012年には国際労働機関(ILO)アジア太平洋地域総局長としてバンコクへ赴任されました。現在は、上智大学の特任教授として同大学のグローバル化にご尽力されており、最近では広島県にある広島学院高校でのご講演等、精力的に活動されています。

浦元特任教授からは、当センターのミャンマーでの活動についてご質問があり、古屋副センター長より当センターが2014年度に作成したカントリーレポートや、本年2月にヤンゴン大学及びヤンゴン工科大学で実施したJSPS事業説明会の様子についてご説明しました。また、岡山大学が採択された平成26年度文部科学省「留学コーディネーター配置事業」等、ミャンマーにおける日本の大学の状況についても情報交換を行いました。

大田国際協力員、浦元特任教授、古屋副センター長

大田国際協力員、浦元特任教授、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のアジア展開活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年4月8日、明治大学の小沼廣幸特任教授が同大学アセアンセンター長ご就任に伴い、当センターを来訪されました。

小沼特任教授は、農学がご専門で、以前は国際連合食糧農業機関(FAO)事務局長補兼アジア太平洋地域代表も歴任されていらっしゃいました。また、現在はアジア工科大学院(AIT)学長上級顧問の他、シーナカリンウィロート大学で客員教授としても授業を行っていらっしゃるそうです。

当センターからは、二国間事業や論文博士号取得希望者に対する支援事業などを含む本会の各種国際事業の概要や申請手続き等を説明し、小沼特任教授からもこれらのプログラムを積極的に活用していきたいとおっしゃって頂きました。
また、当センターがタイ国内の各大学で実施しているJSPS事業説明会へのご協力をお願いし、快くご承諾いただきました。

古屋副センター長、小沼特任教授、山下センター長

古屋副センター長、小沼特任教授、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年4月5日、京都大学東南アジア研究所バンコク連絡事務所長の交代に伴い、新所長となる豊原治彦准教授が前所長である藤田幸一教授と共に当センターに来訪されました。

豊原准教授は海洋生物機能をご専門にされており、エビの陸上養殖に関する研究の他、特殊な薬品を使って魚類の筋肉などを透明にし、骨や軟骨を赤や青で染色した上で樹脂で固めるという技術を使ったベンチャー事業にも取り組んでいらっしゃるとのことです。
当センターからは、論文博士号取得希望者に対する支援事業などを含むバンコク研究連絡センターの活動状況を説明しました。
その他にもバンコクにある同大学のASEAN拠点を中心とした「日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)」事業やエビ養殖のASEANの状況等まで、幅広い意見交換を行うことができました。

藤田前所長、豊原新所長、山下センター長、古屋副センター長

藤田前所長、豊原新所長、山下センター長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年3月22日、産業人材育成円卓会議“1st Round Table Conference of Human Resources Development”に参加しました。

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この円卓会議は、安倍総理の「産業人材育成イニシアティブ」や佐渡島大使の政策目標にある「産業人材育成」について、日タイの関係者が一同に会し、これまでの取り組みをレビューし、今後求められるニーズや解決策について関係者が共有するとともに、関係者間での新たなネットワークの構築につなげることを目的として開催されたものです。
当日は政府・公的機関関係者、大学関係者、企業関係者、マスコミ関係者等幅広い分野からの参加がありました。

まず、キングモンクット工科大学トンブリのDr. Pitiwut Teerakittikulが、日本留学中のロボットコンテストへの参加を通じて、大学で得た知識をどのように実用化、応用するかを体現した経験について発表を行いました。

続いて、佐渡島在タイ日本国大使から開催の挨拶を述べると共に、円卓会議を実施するに至った経緯と目的について説明がありました。今回の会議では、登壇者に率直な意見を活発に交わしてほしいとの思いから、会場設営においてはタイのムエタイ(キックボクシング)をイメージして中央にリングのように見えるステージが設置されていました。

JICAタイ事務所の池田所長からは、JICAがタイにおける新たな産業人材育成に向けて行っている、タイにおける技術教育、工学系教育に関する基礎調査について説明がありました。

次に、HIDAバンコク事務所の若林所長からは、HIDAが人材育成を目的として実施している事業の概要と今後の活動について包括的な説明がありました。

その後のパネルディスカッションには、パネリストとして下記6名が登壇し、高付加価値産業創成のために必要な人材育成について、またタイと日本の人材育成に係る今後の方向性について活発な議論が行われました。

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・H.E. Dr. Teerakiat Jareonsettasin, MD, Deputy Minister of Education
(教育副大臣)
・Mr. Kyoichi Tanada, President of Toyota Motor Thailand Co., Ltd
(トヨタ自動車タイランド社長)
・Mr. Kan Trakulhoon, Director and Chairman of the Management Advisory Committee, Siam Cement Group (SCG)
(サイアムセメントグループ運営諮問委員会委員長)
・Assoc. Prof Sakarindr Bhumiratana, President of King Mongkut’s University of Technology, Thonburi
(キングモンクット工科大学トンブリ学長)
・Assoc. Prof. Dr. Bandhit Rojarayanont, President of Thail-Nichi Institute of Technology (TNI)
(泰日工業大学長)
・H.E. Mr. Shiro Sadoshima, Ambassador Extraordinary and Plenpotentiary of Japan to the Kingdom of Thailand
(在タイ日本国特命全権大使)

議論では、タイ国内の現状について、エンジニアが不足していること、他のASEAN諸国と比較して英語力が劣っていること、産業界が必要とするSTEM分野での教育を強化すべきであること等の指摘がありました。また、今後タイが中進国の罠から脱するために取り組むべきこととして、明確な国家目標を設定し長期的・継続的に追求する事、また高等教育に対する国家投資を拡大すること、中小企業に対する税金控除等の政府の支援を拡大すること、人材育成に関する政府の制度改革が必要であること等の提案がありました。

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次回の産業人材育成円卓会議は6月に実施予定です。

2016年3月16日、九州大学大学院芸術工学研究院源田悦夫特任教授、法学研究院後藤道子協力研究員、早稲田大学基幹理工学部表現工学科坂井滋和教授が当センターに来訪されました。

源田特任教授と坂井教授は、2001年より15年間、マルチメディア分野における産業振興、人材育成を目的としたASIA DIGITAL ART AWARDを福岡県の支援のもと毎年開催しています。現在も地方でこのような賞の開催を実施しているのは福岡と数ヶ所の自治体だけのようです。

今回の訪問では、源田教授と坂井教授が研究室間で連携して行っている様々な取り組みや、タイにおける日本の中小企業・ベンチャー企業との産学官連携の取り組みについて情報提供いただきました。九州大学と早稲田大学では今後マルチメディア分野においてタイの大学との連携を強化したいとのことで、当センターからは、当該分野を強みとしており、連携が期待されるタイの大学について情報提供を行いました。

辻国際協力員、坂井教授、源田特任教授、山下センター長、後藤協力研究員、古屋副センター長

辻国際協力員、坂井教授、源田特任教授、山下センター長、後藤協力研究員、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年3月15日、京都大学大学院工学研究科大津宏康教授、松島格也准教授、ASEAN拠点大澤由実URAが当センターに来訪されました。

京都大学では平成23年度に「強靱な国づくりを担う国際人育成のための中核拠点の形成―災害復興の経験を踏まえてー」が大学の世界展開力事業に採択されました。当初は、京都大学、タイ(チュラロンコン大学、カセサート大学、アジア工科大学)、マレーシア(マラヤ大学)、インドネシア(バンドン工科大学)、ベトナム(ベトナム国家大学ハノイ)の7校で開始されましたが、実施期間中に台湾の成功大学、日本の関西大学が新たにメンバーに加わったとのことです。メンバー大学間で各々MOUを締結する動きが起こるなど、当該分野でのネットワークを強化、発展させることができたとのことで、世界展開力強化事業による支援は今年度で終了するものの、今後も構築されたネットワークの維持、発展に努めたいとのことでした。

大澤URA、松島准教授、大津教授、山下センター長、古屋副センター長、辻国際協力員

大澤URA、松島准教授、大津教授、山下センター長、古屋副センター長、辻国際協力員

当センターからは、山下センター長より拠点形成事業や二国間交流事業等の国際交流事業について情報提供を行いました。
当センターは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年3月14日、在タイ日本大使館で第6回在タイ大学連絡会(JUNThai)が開催されました。タイに事務所などを設置する大学の代表者と、オブザーバーとして泰日工業大学・東北大学・JICA AUN/SEED-Net・日本学生支援機構(JASSO)・JSPSバンコクセンター・宇宙航空研究開発機構(JAXA)バンコク事務所・在タイ日本大使館・UNESCOバンコク事務所・創価大学・鶴岡工業高等専門学校から、約50名の参加がありました。

前回の第5回在タイ大学連絡会(JUNThai)の概要は、こちら(リンク)をご覧ください。

第1部
京都大学ASEAN拠点の大澤由実URA、立田有香職員より、京都大学ASEAN拠点と日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)について説明がありました。まず大澤URAより、ASEAN拠点のミッション、活動内容、ASEAN拠点が中心となって実施している東南アジアネットワークフォーラムの概要と、ネットワーク形成のための課題について説明がありました。引き続き、立田職員より、JASTIPの概要と2月26日に実施されたオープニングレセプションについて説明がありました。

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続いて、UNESCOバンコク事務所のWesley Teter高等教育専門家と筒井清香日本信託基金(JFIT)プログラムコーディネーターから、SDGとアジア太平洋地域の高等教育および日本の大学とUNESCOバンコク事務所の連携について説明がありました。
まず、Teter氏より、UNESCOの概要、アジア太平洋地域における高等教育の動向、UNESCOの掲げる17の持続可能な開発目標(17 Sustainable Development Goals: SDGs)、協力関係強化に向けた取り組みについて説明がありました。引き続き、筒井コーディネーターから、現在UNESCOバンコク事務所が日本の大学と協力して実施している様々な取り組みについて紹介がありました。UNESCOバンコク事務所では、現在文部科学省のUNESCO活動費補助金を受託している神戸大学との共同プロジェクトを実施しているほか、覚書に基づく人物交流プログラム、インターンシップの受け入れ等を行っているとのことで、今後日本の大学との連携をより一層強化したいとのことでした。

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第2部
議長より、オブザーバー参加者と、大阪市立大学・金沢大学・千葉大学が新たにJUNThai参加校となった旨の紹介がありました。また、臨時オブザーバーの参加可否判断基準について、趣意書への書き加えが提案され、了承されました。

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続いて、JASSOのNuntaporn Chuenkrathok職員より、12月にチェンマイで実施されたJASSO留学説明会について報告がありました。このイベントは、バンコクで起きた爆弾テロの影響により8月に実施予定であった留学フェアが中止となったことに伴い、実施時期を変更して開催されたものです。例年より規模を縮小して実施されましたが、591名の来場があったとのことです。

引き続き、今回をもって大阪大学と東海大学が幹事校から退くことに伴い、京都大学と芝浦工業大学が幹事校として加わることについて提案があり、了承されました。

次回の連絡会は6月に開催する予定です。

在タイ大学連絡会へご興味をお持ちの大学におかれましては、JUNThai幹事校または当センターまでご連絡ください。

JSPSフィリピン同窓会(JAAP)を訪問及びBridge選考委員会に出席

2016年3月7日、フィリピン科学技術省(DOST)を訪問し、外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)選考委員会に出席するとともに、2016年度の計画に関する打ち合わせをフィリピン同窓会と実施しました。
Bridgeプログラムは、JSPSの外国人特別研究員事業等に採用されて来日し、日本での研究活動を終了して同窓会会員になった外国人研究者に対し、再度来日して日本人研究者との研究協力関係を形成・維持・強化する機会を提供する事業です。
Bridge選考委員会には、Dr. Jaime Montoya JAAP会長、審査委員のDr. Renato G. Reyes JAAP 事務局長、DOST事務次官のDr. Amelia Guevarra及びJSPSバンコク研究連絡センター山下センター長が出席、古屋副センター長が陪席しました。
今回の募集に対しては昨年を上回る10名の応募があり、審査の結果1名を推薦することとなりました。
また、2016年度の計画に関する打ち合わせにおいては、下記のように決定しました。
・National Science and Technology Week の開催に合わせて同窓会総会及びシンポジウムを実施、National Science and Technology Week は7月第三週に開催予定のため、それが決まり次第総会及びシンポジウムの開催日も決定する。※3月中には決定予定
・場所は昨年同様Mall of Asiaにある国際会議場
・論博メダル授与式も同時に開催する
・総会ではJAAP理事会の選挙も行う
・一名ないし二名の日本からの講師を招へい予定、同窓会で候補者を決定、交渉も済ませた上で開催の2ヶ月前までにバンコクセンターに連絡してもらう
・タイ同窓会からの国際学術セミナー招待を受け、JAAPからもタイ、バングラデシュ、ネパール同窓会会長を招待予定

古屋副センター長、山下センター長、Dr. Amelia Guevarra、Dr. Renato G. Reyes JAAP事務局長、Dr. Jaime Montoya JAAP会長

古屋副センター長、山下センター長、Dr. Amelia Guevarra、Dr. Renato G. Reyes JAAP事務局長、Dr. Jaime Montoya JAAP会長

在フィリピン日本国大使館を表敬訪問

同窓会打ち合わせの後、Montoya会長、Reyes事務局長とともに在フィリピン日本国大使館を表敬訪問し、窪田専門調査員に同窓会の活動状況や日本の大学のフィリピンにおける活動等についてご報告し、引き続き同窓会の活動にご協力頂けるようお願いしました。
また、7月のJAAPの同窓会総会及びシンポジウムについても出席の依頼を行い、調整頂くこととなりました。
JAAPから、フィリピンの研究者にもっとJSPSの国際事業を知ってもらえるよう、同窓会で体験談や事業の説明等を積極的に行っていきたいとの発言に対し、大使館で主催している各大学での国費留学等に関する説明会とJAAPのJSPS事業に対する説明会を合同で実施してはどうか、といった案も出る等、今後の大使館との連携の強化が期待出来る訪問となりました。

2016年3月4日、国立都城工業高等専門学校の吉井千周准教授が当センターに来訪されました。
これまで国立高専機構の行う国際交流事業の一環として、泰日工業大学で客員研究員として研究活動を行ってこられましたが、2016年度より、チェンマイに移って研究活動を行うとのことで、ご挨拶にわざわざお越し頂きました。
当センターでは、JSPSの国際交流事業について、タイでの周知を図るべく例年事業説明会を開催しておりますが、JSPS事業の資料が好評で取り寄せの依頼があるという嬉しいお話しを聞くことが出来ました。
今後も国際交流事業の周知を図るべく積極的に情報提供を行っていきたいと考えています。

古屋副センター長、吉井准教授、Nattidaリエゾンオフィサー

古屋副センター長、吉井准教授、Nattidaリエゾンオフィサー

2016年3月4日、豊橋技術科学大学グローバル工学教育推進機構(IGNITE)の澁谷晃准教授と余語豊彦特任助教が当センターに来訪されました。
豊橋技術科学大学ではインドネシア・スラバヤ工科大学及び中国の東北大学にオフィスを設置されていますが、海外拠点のあり方について現在検討中とのことで、タイでの日本の大学の活動状況等についての調査とあわせて当センターに来訪頂きました。
各大学では、留学生獲得や情報発信エリアとして海外拠点を設置するかどうか、また海外拠点を設置する場合はどこに設置するか、費用対効果はどうか、等色々な観点からの検討が必要になりますが、当センターからは、タイに事務所等を設置する日本の大学の代表者等が参加するJUNThaiの活動や、留学フェアの各大学の状況等についてお知らせし、海外拠点のあり方や問題点について情報交換を行うことができました。

古屋副センター長、澁谷准教授、山下センター長、余語特任助教

古屋副センター長、澁谷准教授、山下センター長、余語特任助教

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年2月29日、九州大学工学研究院応用科学部門の古田弘幸教授、藤田浩輝助教及び工学部等事務部教務課教務係の的野文香氏が当センターに来訪されました。
九州大学では、農学部と工学部に学士課程の国際コースがありますが、今回は工学部の試験会場の一つとして、ジャカルタ、北京、ハノイ、ニューデリー、福岡に加えて初めてバンコクでも開催することとなったため、その開催と併せて当センターに来訪頂くとともに、試験の状況などをご報告頂きました。
福岡県は日本人の都道府県別人口順位でも5番目になるなど活気ある都市の一つですが、まだまだ都市の知名度は向上の余地があるとのことです。また、九州大学では2,000名を超える留学生がいるものの、国により受け入れている留学生の数に隔たりがあるため、今後も積極的に受け入れが少ない国に広報を行っていきたいとのことでした。福岡県や九州一丸となっての広報の可能性やタイの留学事情について等、幅広い意見交換を行うことが出来ました。

古屋副センター長、古田教授、山下センター長、藤田助教、的野さん

古屋副センター長、古田教授、山下センター長、藤田助教、的野さん

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年2月29日、青山学院大学地球社会共生学部の齋藤大輔助教が当センターに来訪されました。
青山学院大学地球社会共生学部は今年度設置された新しい学部です。同学部では、「共生」マインドを体得したうえで、専門能力を身につけさせることを目的として約200名いる学部生全員をタイやマレーシアといった急成長を続ける国々へ半期留学させることにしているそうです。
現在はタイから20名の学生が青山学院大学に半期留学で来ているそうですが、8月からは青山学院大学の学生がタイやマレーシアに半期留学するということで、その事前準備とあわせて当センターに来訪頂きました。
この半期留学ではフィールドワークも必須としているということで、体験により期待される効果や事前準備の苦労話をお聞きする等、齋藤助教の研究活動も含め、幅広い情報交換を行うことができました。

古屋副センター長、齋藤助教、山下センター長

古屋副センター長、齋藤助教、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年2月26日(金)、JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会・総会、論博メダル授与式及び受賞者による博士論文発表会を開催しました。

JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会
参加者は以下の通りです。
・JAAT理事
Dr. Sunee Mallikamarl, President
Dr. Danai Tiwawech, Secretary
Dr. Jiraporn Shauvalit, Receptionist
Dr.Pornpen Pathanasophon, Registrar
Dr. Supavadee Aramvith, Treasurer
Dr. Suratwadee Jiwajinda, Committee
Dr. Kittisak Sawanyawisuth Committee
Dr. Wichet Leelamanit, Committee
Dr. Siripong Premjit, Committee
Dr. Sirikan Limpakan(Yamada), Committee
・NRCT
Mr. Woraphan Wijarn, Acting Director, Division of International Affairs
Ms. Tiwa Ngaowichit, Head of International Research Promotion Section, Division of International Affairs
Ms. Woramanee Mongkonsol, Foreign Relations Officer, International Research Promotion Section, Division of International Affairs
Ms. Arpar Nateprapai, Foreign Relations Officer
・JSPS東京本部
国際事業部人物交流課 樋口和憲課長
国際事業部人物交流課外国人特別研究員係 日野幸江職員
同 部 人物交流課 交流係 並川雄太郎職員
・JSPSバンコク研究連絡センター
山下邦明センター長
古屋寛子副センター長
辻 修子国際協力員
Ms.Natthida Veeramongkornkun リエゾンオフィサー

同窓会理事会での報告及び決定事項は下記の通りです。
1. 2月25日に開催されたセミナー”Academia Responsibility for Sustainable Society”について報告がありました。
2. 2月26日開催の論博メダル授与式について報告がありました。
3. 2015年度に作成したJAAT同窓会名簿について報告がありました。
4. JAAT同窓会の財務状況について報告がありました。
5. Bridgeフェローシッププログラムについて、審査会の日時決定等について報告があると共に、応募者増のため再周知を行う事になりました。
6. 2016度のExecutive Committeeとして、以下のとおり決まりました。
・Observerとして出席しているDr. Vannarat(Prince of Songkla University)を正式にExecutive Committeeとする
・TreasurerをDr. SupavadeeからDr. Jirapornに変更する
・Dr. PornpenをRegistrarとする
・新たにDr. Suraphong(Chiang Mai University)をExecutive Committeeとする
7. Research Expo 2016について、2月に別途セミナーが開催されるため、NRCT-JSPS-JAATセミナーはResearch Expoの中では行わず、NRCT-JSPSのセミナー開催のみ行うこととなりました。なお、2017年のResearch ExpoでのNRCT-JSPS-JAATセミナー開催の有無は再度検討することとなりました。

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JSPSタイ同窓会(JAAT)総会
タイ同窓会総会には30名以上が出席し、Dr. Sunee会長とDr. Danai事務局長を議長として、同窓会理事会の議題について報告がありました。

左からSupavadee理事、Sunee会長、Danai事務局長

左からSupavadee理事、Sunee会長、Danai事務局長

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なお、今回Bridgeフェローシッププログラム受賞者のDr. Kittisak Sawanyawisuth, Department of Medicine, Faculty of Medicine, Khon Kaen Universityによる報告会を総会の中で行いました。
Dr. Kittisak は、論文博士号取得希望者に対する支援事業である論博プログラムを受賞した際に日本で学術論文の書き方や日本人の勤勉さを経験し、新たなネットワークを構築した後、今回受賞したBridgeフェローシッププログラムで日本を再訪問しています。その結果、研究者のネットワークが更に強固になり、指導・研究両面で日本との交流が促進されたと共に、研究においても統計的な分析ができ、論文数も飛躍的に増えたとの効果を報告頂きました。

Dr. kittisak

Dr. kittisak

報告を聞いたJAAT会員からは、Dr. Kittisakが身につけた経験等をタイでもっと共有すべきだといった意見があがる等、日本再訪問の効果に非常に関心が集まりました。Bridgeフェローシッププログラムを今後利用したいと思われる会員にとっても、参考になる良い報告会となりました。

2014 年度論博メダル授与式
論博メダル授与式は、論文博士号取得希望者に対する支援事業により前年度に博士号を取得したタイ人研究者を対象に、その栄誉をたたえるとともにより一層の研究を奨励することを目的としてメダルを授与するものです。2003年3月にJSPS-NRCT Joint Meeting for RONPAKU Fellowsと題して第一回を開催して以来、これまで継続してNRCTと共催してきましたが、2014年度からはNRCTの推薦なしでの応募となっています。

2014年度は7名の新規博士号取得者がおり、その内5名が授与式に参加しました。
授与式では、NRCTよりDr. Jintanapa Sobhon 上級研究顧問、本会の樋口和憲人物交流課長、Dr. Sunee Mallikamarl JSPSタイ同窓会長、そして昨日の国際学術セミナーにも参加頂いたJSPSバングラデシュ同窓会(BJSPSAA)から、Dr. Nur Ahamed Khondaker事務局長に挨拶頂きました。その後、Dr. Sunee JSPSタイ同窓会長からメダルの授与が行われ、記念撮影を行う等、終始なごやかに式が進められました。

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また、授与式の中で、JSPSバングラデシュ同窓会よりタイ同窓会に記念品授与が行われました。前日に開催した国際学術セミナーではタイ・バングラデシュ・フィリピン同窓会が一同に介する初のセミナーとなり、同窓会の連携においてセミナー終了後も非常に活発な議論が行われていました。今回の論博メダル授与式にも引き続きバングラデシュ同窓会会長及び事務局長に参加頂いており、今後の連携が期待されます。

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5名のメダル受賞者による博士論文発表は、引き続き午後に開催した「論博メダル受賞者による博士論文発表会」において行われました。

2014 年度論博メダル受賞者による博士論文発表会
2016年2月26日(金)、午前中に行われたJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会・総会及びRONPAKU Medal Award Ceremonyに引き続き、午後より2014 年度論博メダル受賞者による博士論文発表会を開催しました。

論文博士号取得希望者に対する支援事業により2014年度に博士号を取得したタイ人研究者7名のうち当日出席した5名による発表テーマは以下の通りです。
受賞者による発表後には、参加したJAAT会員から多くの質問が上がるほど、どの受賞者のテーマも大変興味深く、活発な意見交換が行われました。

1. Dr. Naphatsawan Boonsathorn, Department of Medical Sciences, Medical Life Sciences Institute, Ministry of Public Health
A human monoclonal antibody derived from a vaccinated volunteer recognizes heterosubtypically a novel epitope on the hemagglutinin globular head of H1 and H9 influenza A viruses

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2. Dr. Kummalue Tanawan, Faculty of Medicine, Department of Clinical Pathology, Siriraj Hospital, Mahidol University
Ribosomal protein L11 and retinol dehydrogenase 11 induced erythroid proliferation without erythropoietin in UT-7/Epo erythroleukemic cells

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3. Dr. Kamonluck Teamtisong, The Center for Scientific and Technological Equipment, Suranaree University of Technology
The diversity of root nodule bacteria associated with endemic legume species in Southeast Asia and its application for sustainable agriculture

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4. Dr. Makamas Sutthacheep, Faculty of Science, Department of Biology, Ramkhamhaeng University
Impacts of Coral Reef Bleaching Events and Recovery of Coral Communities in the Gulf of Thailand

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5. Dr. Supanee Thanakun, Faculty of Dentistry, Department of Oral Medicine, Mahidol University
Metabolic Syndrome and Oral Diseases

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2016年2月25日、JSPS、JSPSタイ同窓会(JAAT)、タイ学術会議(NRCT)の共催による国際学術セミナー“Academia Responsibility for Sustainable Society-Lessons Learned from Social Business”を開催しました。

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当セミナーには、JSPSバングラデシュ同窓会(BJSPSAA)よりM. Afzal Hossain会長と
Nur Ahamed Khondaker事務局長、JSPSフィリピン同窓会(JAAP)よりJaime C. Montoya会長を招へいし、パネリストとして登壇いただきました。JSPSバンコクセンターでは現在4カ国(タイ、フィリピン、バングラデシュ、ネパール)の同窓会を所管していますが、当該国以外の同窓会会長のJSPS同窓会セミナーへの参加は今回が初めてであり、同窓会同士の交流を通じて、今後アジア地域における学術交流が一層推進されることが期待されます。

左からHossain会長、Montoya会長、Kondaker事務局長

左からHossain会長、Montoya会長、Kondaker事務局長

冒頭の開会式では、NRCTのJintanapa Sobhon上級研究顧問、本会の樋口和憲人物交流課長、Dr. Sunee Mallikamarl JSPSタイ同窓会長が挨拶を行いました。

Jintanapa上級研究顧問

Jintanapa上級研究顧問

午前中のセミナーには、日本、タイ、バングラデシュ、フィリピンから講師及びパネリストを招へいし、グローバルな視点から見た持続可能な社会の構築に向けた学術界の役割について、英語で講演ならびにパネルディスカッションが行われました。

まず、法政大学の鈴木佑司名誉教授に、“Challenges and Prospects of Higher Education and Research Institutions in Asia”と題してご講演いただきました。

鈴木教授

鈴木教授

鈴木教授からは、「国連持続可能な開発のための教育の10年」の最終年である2014年11月に名古屋市で宣言された持続可能な開発のための高等教育に関する名古屋宣言や、日本の高等教育の改善に係る種々の取り組みを紹介頂きました。加えて、アジア各国の急激な経済成長等に伴う貧富の差・急激な都市化等の弊害や今後の人口構造の変化を踏まえた上で、学術界が持続可能な社会の構築に貢献するためには、研究や教育システムの縦割り構造を改善し、産業界や地で域社会と連携して理論と実践を結びつけることや、ネットワーキングにより地域横断的な活動を強化することが重要であると述べられました。

次に、タイ商工会議所大学のEdward Rubeschイノベーション主導起業家プログラムディレクターに、“Social Enterprise: Overview”と題して講演いただきました。

Rubeschプログラムディレクター

Rubeschプログラムディレクター

Edward氏は、国際的なエネルギー関連企業であるBPが起こしたメキシコ湾原油流出事故における社会に与えた影響を例に挙げながら、企業、NGO、ソーシャルビジネスを含む全てのビジネスは社会に影響を与えるものであることを説明頂きました。加えて、ソーシャルビジネスは新しい価値を発見する最先端に位置するものであり、現在市場として存在していなくとも問題の解決により新たな市場を創るとして、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校のハース・ビジネススクールを中心に、タマサート大学やロンドンビジネススクール等、大学及びビジネススクールのネットワークにより提供されているGLOBAL SOCIAL VENTURE COMPETITIONを紹介いただきました。その中で、医療を必要としている低所得者層の人々が、お金があるときに医療を受けるのではなく、必要な時に医療が受けられるようにすることを目的として実施される仕組み“Garbage Clinical Insurance”等の興味深い事例についてもあわせて紹介いただきました。

その後、UNESCOバンコク事務所のGwang-Jo Kim所長をモデレーターに、Jaime C. Montoyaフィリピン同窓会会長、M. Afzal Hossainバングラデシュ同窓会会長、同志社大学の鈴木絢女准教授、鈴木佑司名誉教授をパネリストにお迎えし、パネルディスカッションが行われました。

左から鈴木教授、Kim所長

左から鈴木教授、Kim所長

まず、3人のパネリストがそれぞれの見地から持続可能な社会の構築に向けた学術界の役割についてプレゼンテーションを行いました。

Montoya会長はフィリピン科学技術省(DOST)傘下のフィリピン保健研究開発評議会(DOST-PCHRD)の理事を務めておられます。冒頭で、「持続可能な社会とは、現在・未来に渡って、健康、生命、文化、自然資本を保証するものである」(Viederman,1933)という定義を紹介した後、持続可能な医療・ヘルスケアシステムの構築に向けてDOST-PCHRDが実施している各種の取り組みについて紹介がありました。

Montoya会長

Montoya会長

ハジェ・モハマド・ダネシュ科学技術大学前学長で現在バングラデシュ農業大学農学部長を務めておられるHossain会長は、まず学術界が社会の発展に果たす役割について述べられました。続いて、バングラデシュにおけるソーシャルビジネスの成功例として、グラミン銀行の活動が紹介され、その後学術界とソーシャルビジネスは様々な分野において連携が可能であることが述べられました。

Hossain会長

Hossain会長

鈴木絢女准教授は、“Transformation from a learner to a change agent”と題し、学生が開発の概念と理論について「know=知っている」状態から、滋賀県の椋川で実施したフィールドワークでの実践を通じて、「knowing=理解」を深めていったプロセスについて紹介されました。

鈴木准教授

鈴木准教授

その後の質疑応答では、新興国では人口が急激に増加していく中、どのように持続可能な社会を構築するか、また、学術界の提供する教育は産業界や社会にどのように貢献できるか、といった点について活発な議論が行われました。鈴木教授からは、現在のソーシャルビジネスは、以前より膨大な知識を必要とする付加価値のあるものに変化してきており、そのためには教育が必要とされるが、教育の質の向上に必要な資金は誰が負担するのか、との問題提起があり、教育は大きなビジネスではあるが、本質とビジネスのバランスを保つことが重要である、と述べられました。

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午後のセミナーには、タイ国内の大学、企業ならびに公的機関より講師及びパネリストを招へいし、タイ国内の視点から見た持続可能な社会の構築に向けた学術界の役割について、タイ語で講演ならびにパネルディスカッションが行われました。

まず、カセサート大学のPhiphat Nonthanathornソーシャルエンタープライズリーダーシップセンター長に、“Social Business for Sustainable Develpment”と題してご講演いただきました。

Phiphatセンター長

Phiphatセンター長

まず、ソーシャルエンタープライズの歴史について説明があり、英国におけるソーシャルエンタープライズセクターの例が紹介されました。続いて、企業の社会的責任(CSR)は国、企業、消費者、コミュニティーの4者の関係で構築されていることや、CSV、共益の創造(CSV)、持続可能な発展(SD)、持続可能な経済(SE)の関連について説明がありました。
また、マイクロファイナンス、教育、コンサルティング、医療クリニックといった国際的なソーシャルビジネスの例や、OTOP等のタイにおけるソーシャルビジネスの例が紹介されました。

その後、タイ同窓会理事を務められているマヒドン大学理学部のWichet Leelamanit博士をモデレーターに、トヨタ自動車タイランドのVudhigorn Suriyachantananont上級副社長、Bangchak石油精製株式会社のYodphot Wongrukmit上級副社長、生物多様性に基づく経済開発委員会(BEDO)のTanit Changthavorn事務次長をパネリストにお迎えし、パネルディスカッションが行われました。

Wichet博士

Wichet博士

まず、3人のパネリストがそれぞれの見地からプレゼンテーションを行いました。

Vudhigorn上級副社長はまず、「役職に関わらず共に働き、真摯に義務を果たすことにより、国の発展に貢献する」というトヨタ自動車の創業者による事業理念と、社会貢献に対する方針について説明しました。その後、教育支援や生活の質の改善が必要な人々を支援する基金等の取り組みや、日本語の「改善」をキーワードにしたソーシャルイノベーションのロールモデルの紹介がありました。

Vudhigorn上級副社長

Vudhigorn上級副社長

Yodphot上級副社長は、Bangchak石油精製会社の設立の沿革と事業理念を紹介した後、プミポン現国王の提唱する「Sufficiency Economy:足るを知る経済」の概念について説明されました。その後、Bangchak石油精製会社が実施する、競争力を高めるための人材育成モデルや、海外研修の紹介がありました。Yodphot上級副社長は、足るを知る経済の実現のためには利益と価値のバランスを取ることが重要であると述べられ、最後に、“Sustainability doesn’t mean less profit, it means profit forever” というPhillip Barlagの言葉が紹介されました。

Yodphot上級副社長

Yodphot上級副社長

Tanit事務次長は、BEDOの事業内容について、公平かつ持続可能な生物多様性の利用を推進することであると説明し、BEDOが実施した地域社会との協力例として、ナムキエン地域における地域の特性を活かした商品開発の取り組みが紹介されました。

Tanit事務次長

Tanit事務次長

その後の質疑応答では、トヨタのように数多くの社員を抱えている大企業ではどのように人材育成を行っているのか、また、BEDOが実施した柑橘系の農作物や藍染めの技術を利用した商品開発等を通じた地域社会との協力例について等、数多くの質問が挙がりました。

最後に、山下邦明JSPSバンコク研究連絡センター長が閉会の挨拶を行いました。

山下センター長

山下センター長

当セミナーにはタイ国内の大学や研究機関、企業等から約130名の参加があり、成功裏のうちに幕を閉じました。

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2016年2月24日、名古屋大学の市野良一教授、上谷優佳研究員、二村祥子事務員及び名古屋大学・チュラロンコン大学の学生が当センターに来訪されました。
名古屋大学では日本学術振興会のCore-to-Core Program(type B)に「バイオ資源を活用したグリーンモビリティ材料研究拠点」で2013年に採択され、それまでの大学間での締結から、タイ・チュラロンコン大学及びベトナム・ハノイ工科大学と名古屋大学3大学間でのMOUを締結しました。採択事業の中では、短期インターンシッププログラムとして修士・博士の学生及び研究者を名古屋大学に呼び、一緒に実験を行った後、さらに各大学での3ヶ月の学生交換プログラムを実施しているとのことでした。
今回の来タイでは株式会社サーテックカリヤの工場見学も行ったということで、株式会社サーテックカリヤ技術開発室原英樹部長、田中秀和氏も一緒にご来訪頂きました。
また、採択事業の交換プログラムとして来日・来タイした学生も当センターに来訪頂き、文化の違いや研究スタイルの違いによる新たな気付き等、学生の生の声と共に、この体験談を後輩に伝えることで、交換留学を希望する学生も増えているという嬉しい効果も聞くことが出来ました。
2016年からは新たにラオス・ラオス国立大学も加わった4大学間での事業が採択されたということです。

チュラロンコン大学Sutthichaiさん、名古屋大学山岡さん、上谷研究員、山下センター長、市野教授、二村事務員、株式会社サーテックカリヤ田中氏、原部長、古屋副センター長

チュラロンコン大学Sutthichaiさん、名古屋大学山岡さん、上谷研究員、山下センター長、市野教授、二村事務員、株式会社サーテックカリヤ田中氏、原部長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年2月19日、ヤンゴン大学でJSPSの事業説明会を開催しました。ヤンゴン大学では2014年1月16日に初めて説明会を開催しており、今回が2回目の開催となります。今回の説明会では100名程度の参加がありました。

辻国際協力員、Moe Moe Than 現地コーディネーター、Dr. Kay Lwin Tun、東書記官、Kyaw Naing副学長、山下センター長、高樋准教授、古屋副センター長

辻国際協力員、Moe Moe Than 現地コーディネーター、Dr. Kay Lwin Tun、東書記官、Kyaw Naing副学長、山下センター長、高樋准教授、古屋副センター長

説明会では、Kyaw Naing副学長の開会の挨拶の後、在ミャンマー日本国大使館の東秀明二等書記官にご挨拶いただいた後、山下センター長より日本の科学技術政策やJSPSの組織紹介、古屋副センター長よりJSPSの国際事業について説明を行いました。

Kyaw Naing副学長の開会の挨拶

Kyaw Naing副学長の開会の挨拶

東書記官

東書記官

山下センター長

山下センター長

また、外国人招聘研究者(長期)に採択され、東京大学で研究を行われたシットウェ大学のDr. Kay Lwin Tunに、申請方法から受け入れ研究者の探し方、日本での研究生活等についてご講演頂きました。

Dr. Kay Lwin Tun

Dr. Kay Lwin Tun

質疑応答では、日本の大学で博士号を取得するにあたってどのような支援が受けられるか、といった質問から、招へい事業の年齢制限や、日本の受け入れ機関の申請資格について等、数多くの質問が寄せられ、本会事業に対するミャンマーの研究者の関心の高さがうかがわれました。

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2016年2月19日、当センターは高樋さち子秋田大学教育文化学部准教授、Moe Moe Than現地通訳・コーディネーターとともに独立行政法人国際協力機構(JICA)ミャンマー事務所西形康太郎次長及び池田亜美所員を訪問しました。
当センターからJSPSの国際交流事業について説明すると共に、17日に開催したヤンゴン工科大学でのJSPS事業説明会の状況についてもご報告しました。同事業説明会ではJICAのミャンマー国工学教育拡充プロジェクトの白川浩チーフアドバイザーにも講演頂き、ミャンマーの研究者の海外留学や留学後の研究継続に対する心構えについてお話し頂いています。
池田所員からは、これまでミャンマーには留学の選択肢が日本しかなかったが、現在は選択肢が増えて欧米へのニーズが高まっていることや、JICAが実施している博士号取得者の日本の大学への研修プログラムでの問題点等について情報提供頂きました。
今回の訪問では、日本人の理系離れから国際化まで日本の大学がどのように取り組んでいるかから、ミャンマーの教育基本法他の法律の審議状況等まで幅広く情報交換することが出来ました。

古屋副センター長、辻国際協力員、Moe Moe Than現地コーディネーター、池田亜美所員、高樋准教授、山下センター長、西形康太郎次長

古屋副センター長、辻国際協力員、Moe Moe Than現地コーディネーター、池田亜美所員、高樋准教授、山下センター長、西形康太郎次長

2016年2月18日、当センターは高樋さち子秋田大学教育文化学部准教授、Moe Moe Than 現地通訳・コーディネーターとともに在ミャンマー日本国大使館樋口建史特命全権大使及び東秀明二等書記官を表敬訪問しました。
当センターからは、JSPSの国際事業やバンコクセンターがサポートしている4同窓会の状況等について説明すると共に、前日2月17日に開催したヤンゴン工科大学及び19日に開催するヤンゴン大学のJSPS事業説明会について協力をお願いしました。
大使とのお話では、日本のミャンマーへの工業進出に伴い、日本の中小企業団体から大学に対し実習生受け入れや人材育成への要請があり、ミャンマー側も職業訓練やインフラ整備でのサポートを求めているといった差し迫った課題がある一方で、11月の選挙後に起きたミャンマーの人々の意識の変化に対し大学がどう向き合っていくかというこれからの大学のあり方についてまで話が及びました。
ヤンゴン工科大学での事業説明会では、文部科学省奨学金についての質問が参加者から寄せられるなど、大使館との連携の必要性を実感したところです。今後も定期的にJSPSの事業説明会を開催し、大使館と連携して情報提供を行っていきたいと考えています。

辻国際協力員、古屋副センター長、東書記官、山下センター長、高樋准教授、Moe Moe Than現地コーディネーター

辻国際協力員、古屋副センター長、東書記官、山下センター長、高樋准教授、Moe Moe Than現地コーディネーター

2016年2月17日、2015年度カントリーレポート調査のためミャンマーを訪問し、ヤンゴン工科大学でJSPS事業説明会を開催しました。

ヤンゴン工科大学ならびにマンダレー工科大学運営委員会のNyi Hla Nge理事からの開会の挨拶では、ヤンゴン工科大学の沿革や、JICAの支援の協力のもと、現在日本の7大学と協力してミャンマー国工学教育拡充プロジェクトに取り組んでいること等の紹介がありました。

山下センター長とNyi Hla Nge理事

山下センター長とNyi Hla Nge理事

当センターからは、山下センター長より日本の科学技術政策やJSPSの組織、バンコクセンターの活動概要について紹介した後、古屋副センター長よりJSPSの国際事業を説明しました。

山下センター長の概要紹介

山下センター長の概要紹介

古屋副センター長の国際事業説明

古屋副センター長の国際事業説明

また、外国人特別研究員事業に採択され三重大学で研究を行われたバゴー大学のDr. Kay Thwe Hlaingに、申請方法から受け入れ研究者の探し方、日本での生活等についてご講演頂きました。

Dr. Kay Thwe Hlaingの講演

Dr. Kay Thwe Hlaing

JICAミャンマー国工学教育拡充プロジェクトの白川浩チーフアドバイザーからは、ミャンマーの高等教育についてご講演いただきました。講演では、ミャンマーにおいては教育基本法が2年前に発布されたものの、翌年には凍結されたことに触れ、白川チーフアドバイザーから参加者に5つの質問を投げかけると共に、ミャンマーの高等教育を改善するための課題についてお話し頂きました。また、ミャンマーの効果的かつ持続的な発展にとって、大学教員と学生の能力強化が重要であると述べられました。

白川浩チーフアドバイザー

白川浩チーフアドバイザー

今回はJSPSバンコクセンターがヤンゴン工科大学で行う初めての事業説明会となり、約80名の参加がありました。

熱心に説明を聞く参加者

熱心に説明を聞く参加者

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2016年2月16日、日本大使館主催「Japan Education Fair」の一環でプリンスオブソンクラー大学 (PSU)を訪問し、JSPS事業説明会を開催しました。PSUにおける事業説明会は、2012年度以降、4年連続で開催しています。

PSUはタイ南部地域の一般教育水準の向上と地域産業の開発の支援を目的として1967年に創設されたタイ南部で最初の大学であり、タイの9つある研究大学の一つとして指定されています。

今回の訪問は、大阪大学、京都大学、東海大学、東京工業大学、福井工業大学、明治大学(五十音順)、日本学生支援機構(JASSO)が参加しました。大使館と日本の大学が学生を対象として日本留学説明会を開催するのと併せ、JSPSバンコク研究連絡センターでは研究者を対象にJSPS事業説明会を実施しました。

説明会開催に先立ち、日本の参加機関全員でPSUを表敬訪問しました。PSUからはDr. Pattara aiyarak国際交流・情報担当副学長から挨拶及び大学の事業紹介があり、日本大使館の福島秀夫次席公使からも挨拶が行われました。

引き続き行われた意見交換では、日本側からは「タイの学生にとって魅力的な大学になるためには日本の大学には何が必要か」、タイ側からは「日本留学に際しどのような奨学金があるか」といった質問があり、活発な意見交換が行われました。

福島次席公使とDr. Pattara aiyarak国際交流・情報担当副学長

福島次席公使とDr. Pattara aiyarak国際交流・情報担当副学長

表敬訪問に引き続き実施したJSPS事業説明会には20名程度の研究者が参加しました。

事業説明会の様子

事業説明会の様子

事業説明会ではPSU研究開発部次長のDr. Suppasil Maneeratから開会の挨拶を頂きました。Dr. Suppasilは山口大学とカセサート大学によるJSPS拠点大学交流事業に参加され、拠点大学枠国費大学院生として岡山大学で博士号を取得されています。

その後、古屋副センター長と辻国際協力員が、JSPSの概要と国際交流事業について説明を行いました。

辻国際協力員とDr. Suppasil Maneerat研究開発部次長

辻国際協力員とDr. Suppasil Maneerat研究開発部次長

引き続き、JSPS論文博士取得支援事業で千葉大学で論文博士を取得された自然資源学部のDr. Sompong Te-chato准教授、拠点形成事業ならびに再招へい事業の経験者であり、現在JSPSタイ同窓会の理事を務めておられる獣医学部のDr. Vannarat Saechanから日本での研究の経験談について、発表頂きました。

Dr. Vannarat SaechanとDr. Sompong Te-chato

Dr. Vannarat SaechanとDr. Sompong Te-chato

質疑応答では申請の方法等について質問があり、Dr. Suppasilから1度目の申請では不合格だったがその後もあきらめずに申請して採択されたとのコメントがあり、JSPS国際交流事業は競争率が高いため、採択されるためには指導教員とよく研究計画について相談し、あきらめずに何度も申請してほしいとのアドバイスを行いました。

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2016年2月10日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)国際科学技術部(SATREPSグループ)小林主査、岸田e-ASIAスペシャルコーディネーターならびにシンガポール事務所の佐藤所長が当センターに来訪されました。岸田コーディネーターが2月16日付けでJST東京本部に異動になられるため、帰任のご挨拶とあわせてご来訪いただきました。

当日は、小林主査より現在担当されているSATREPSについてご紹介いただいた後、佐藤所長よりシンガポール事務所設置の経緯についてご紹介いただきました。当センターからは、バンコクセンターの活動内容、特に同窓会の活動について説明しました。JSTでもプログラム修了者による同窓会の設立等、フォローアップが課題になっているとのことで、同窓会の運営や管理について、幅広く情報交換を行いました。

古屋副センター長、佐藤所長、小林主査、岸田e-ASIAスペシャルコーディネーター

古屋副センター長、佐藤所長、小林主査、岸田e-ASIAスペシャルコーディネーター

当センターでは今後も日本の機関と協力し、日本とタイの科学技術の交流を積極的に促進していきたいと考えています。

2016年2月10日、東京工業大学の森村タイ拠点長、国際事業課関根直子課長及び国際事業課国際事業グループ渡部千夏グループ長が当センターに来訪されました。

東京工業大学ではTAIST-Tokyo Techという、タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)やタイの大学、日本の産業界と連携しての修士レベルの日タイ人材育成ネットワークを実施しており、タイオフィスでは主にこの活動に対する支援やタイとの協定校との交流活性化を目的とした活動を行っているそうです。
今回は、タイに留まらず、ASEAN各国での幅広い活動を推進するための情報収集を目的として来訪されました。
渡部グループ長からタイオフィスの主な活動等について説明があった後、当センターからも事業概要、特に同窓会の活動についてご説明し、情報交換を行いました。
今回のご来訪では、タイに事務所などを設置する大学の代表者とオブザーバーとして在タイ日本国大使館・日本学生支援機構(JASSO)・JSPSバンコクセンター・AUN/SEED-Net・泰日工業大学・宇宙航空研究開発機構(JAXA)バンコク事務所が参加する在タイ大学連絡会(JUNThai)についても話題になるなど、幅広い情報交換を行うことができました。

古屋副センター長、森村拠点長、関根課長、渡部グループ長

古屋副センター長、森村拠点長、関根課長、渡部グループ長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年2月8日、関西大学大学院法務研究科尾島史賢准教授、弁護士法人あしのは法律事務所の鬼丸今日子弁護士が当センターに来訪されました。

関西大学大学院法務研究科では東南アジア地域を専門とした人材育成を目指しており、来年度より関西大学大学院法務研究科の修了生である鬼丸弁護士がタイの法律事務所に派遣されることになりました。今回は派遣に先立ち、事前調査と関係機関へのご挨拶のため、タイに来訪されたとのことです。

今回のご来訪では、古屋副センター長より当センターの事業概要を紹介したほか、バンコクの治安や生活等について情報交換を行いました。

辻国際協力員、古屋副センター長、尾島准教授、鬼丸弁護士

辻国際協力員、古屋副センター長、尾島准教授、鬼丸弁護士

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年2月6日、バンコク市内にて開催された「佐賀大学ホームカミングデイ in バンコク」に出席しました。

「佐賀大学ホームカミングデイ in バンコク」は、元留学生や卒業生、佐賀大学で教職員として勤務された方々及びタイにおける学術交流協定校関係者、在タイ日本機関などを招待し、親交を深めることを目的として開催されたものです。

当日は、佐賀大学滝澤登理事・副学長の開会の挨拶に引き続き、在タイ日本国大使館小林茂紀参事官、在タイ佐賀県人会長、タイ国元日本留学生協会(OJSAT)副会長等による来賓挨拶が行われました。2015年は前年の3倍になる4千人のタイ人が佐賀県を訪れたとのことで、前日5日には佐賀県主催のフェアも実施し、佐賀県のPRをされたということでした。

滝澤理事の挨拶

滝澤理事の挨拶

在タイ日本国大使館小林参事官の挨拶

在タイ日本国大使館小林参事官の挨拶

終始なごやかな雰囲気の中、佐賀大学より協定校のタマサート大学に交換留学生として派遣されている学生2名や元留学生の挨拶が行われ、最後には元留学生の一人に対し「佐賀大学友好特使」の委嘱が行われていました。

会場の様子

会場の様子

当センターでは、今後も日本の大学のタイにおけるネットワーク構築に向けた活動を支援していく所存です。

2016年2月5日、東北大学植木俊哉理事、山口昌弘副理事・総長特別補佐(国際交流担当)、末松和子高度教養教育・学生支援機構グローバルラーニングセンター副センター長、我妻靖国際交流課長、宮元博央国際交流課連携推進係長が当センターに来訪され、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の現地職員であるナンタポーン・チューンクラトークさん、モンティラー・ジャンパニットさんと一緒にお話しを伺いました。

今回のご来訪では、東北大学がASEANに設置しているオフィスの状況や、交流プログラムの実施状況及び効果、同窓会の状況などをお聞きしました。短期の交流プログラムを利用した学生がリピーターとして長期プログラムを利用するケースが多いことや、タイにある大学非公式の同窓会組織の活躍など、大変有益な情報を聞くことが出来ました。
当センターからも、当センターがサポートしている同窓会の運営状況やJSPSの国際交流プログラムについて説明しました。

モンティラーさん、辻国際協力員、我妻課長、山口副理事・総長特別補佐、古屋副センター長、植木理事、末松副センター長、宮元係長

モンティラーさん、辻国際協力員、我妻課長、山口副理事・総長特別補佐、古屋副センター長、植木理事、末松副センター長、宮元係長、ナンタポーンさん

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

016年2月4日~5日、バンコク・チュラロンコン大学が京都大学、香港科技大学と共催した第11回ユニバーシティー・アドミニストレーターズ・ワークショップ(University Administrators Workshop: UAW)に副センター長、国際協力員が参加しました。このワークショップは、京都大学国際交流推進機構が「マルチラテラル交流」の発展及び国際交流基盤の充実を図る一環として、2005年度から毎年開催しているものです。

参加大学・機関は以下の通りです。
(タイ)ブラパー大学、チェンマイ大学、チュラロンコン大学、カセサート大学、マヒドン大学、プリンスオブソンクラー大学、タマサート大学
(日本)北海道大学、京都大学、明治大学、名古屋大学、新潟大学、埼玉大学、東京工業大学、筑波大学、早稲田大学、JSPS
(韓国)高麗大学、浦項工科大学
(中国)南京大学
(台湾)国立成功大学、国立台湾大学
(香港)香港科技大学
(マレーシア)マレーシア工科大学、マラヤ大学
(シンガポール)シンガポール国立大学
(カンボジア)国立プノンペン大学
(フィリピン)フィリピン大学
(オーストラリア)ニューサウスウェールズ大学
(その他)AUN(ASEAN University Network)、タイ高等教育委員会

チュラロンコン大学M. R. Kalaya Tingsabadh副学長より開会の挨拶が述べられた後、引き続きタイ高等教育委員会のApron Kanvong事務局長、AUNのNantana Gajaseni理事による基調講演が行われました。

M.R. Kalaya副学長による開会挨拶

M.R. Kalaya副学長による開会挨拶

その後、以下のテーマについて参加大学の代表者より発表ならびに質疑応答が行われました。
Session A:The Exchange of Students between and within the Regions: North/South and South/South
Session B:Promotion of Academic and Research Collaboration: Leading a Horse to Water But How Do You Make Him Drink?

大学の参加者による発表

大学の参加者による発表

セッションBでは、9月末まで当センターの副センター長を務められた、京都大学企画・情報部国際企画課の山田大輔国際戦略掛長が、海外拠点の活用について発表を行いました。

京都大学山田国際戦略掛長による発表

京都大学山田国際戦略掛長による発表

その後参加者全員がセッションのテーマ毎にグループに分かれ、意見交換の結果を代表者が発表するという全員参加型のワークショップも行われました。ワークショップでは、各大学の参加者が日頃の業務で培った知識や問題点等を出し合い、活発な意見交換が行われていました。

ワークショップの様子

ワークショップの様子

2日目は、前日に引き続き、以下のテーマについて発表ならびに質疑応答が行われました。
Session C:Promoting and Improving Student and Faculty Services: How to Achieve the Balance?
Session D:Memoranda of Understanding: Is it Time for a New Approach? (Are They of Any Use?)

質疑応答の様子

質疑応答の様子

最後に、チュラロンコン大学M. R. Kalaya Tingsabadh副学長、京都大学森純一国際交流推進機構長・副学長より、閉会の挨拶がありました。

次回の第12回ユニバーシティー・アドミニストレーターズ・ワークショップは京都に於いて開催予定とのことです。

2016年2月3日、JICA AUN/SEED-Net事務局の渡辺元治副所長、高島淳ユニットチーフ/プロジェクトコーディネーター、Oraphan Tathaプログラムオフィサーが当センターに来訪されました。

AUN/SEED-Net(ASEAN University Network/ South East Asia Engineering Education Development Network:アセアン工学系高等教育ネットワーク)は、ASEANの持続的発展を目指し、工学系高等教育分野での専門的な人材育成を目的としたAUNのサブネットワークとして2001年に設立されました。日本では、政府のODA案件としてJICA(国際協力機構)の技術協力プロジェクトがタイ・チュラロンコン大学内に事務局を設置し、同ネットワークを支援しています。

今回のご来訪では、渡辺副所長から、AUN/SEED-Netのプログラムの内容について説明がありました。同ネットワークには、ASEAN地域から26大学、日本からは14大学が参加し、メンバー大学の研究・教育能力向上や学術ネットワークの形成・強化、地域共通課題解決への貢献、東南アジア地域の産業発展への貢献を目指したプログラム実施に取り組んでいるということです。

当センターからは、山下センター長よりJSPSの沿革や事業の概要、JSPS同窓会の活動について説明しました。当センターではこれまでタイ、バングラデシュ、フィリピンのJSPS同窓会の支援を行っておりますが、各同窓会は年1回の総会に加えて学術シンポジウムを開催するなど活発な活動を行っており、2016年1月には新たにネパール同窓会が設立されました。

AUN/SEED-Netでも、卒業生・関係者をいかにネットワーク化するかということが課題になっているとのことで、同窓会立ち上げや運営方法、運営上の課題等について意見交換を行いました。

左から古屋副センター長、高島ユニットチーフ、Oraphanプログラムオフィサー、山下センター長、渡辺副所長、Natthidaリエゾンオフィサー

左から古屋副センター長、高島ユニットチーフ、Oraphanプログラムオフィサー、山下センター長、渡辺副所長、Natthidaリエゾンオフィサー