第3回JSPSネパール同窓会(NJAA)シンポジウムの開催

2017年9月22日、ネパールのポカラで第3回JSPSネパール同窓会(NJAA)シンポジウム”Role of Greenhouse Technology to Enhance the Agricultural Production in Nepal” を開催しました。
シンポジウムは、NJAAの理事会メンバーであるDr. Nawa Raj Khatiwadaが進行を務め、初めに以下6名の紹介が行われました。

司会のDr. Khatiwada

司会のDr. Khatiwada

・Prof. Dr. Mana Raj Kolachhapati (Registrar of Agriculture and Forestry University)
・Mr. Sharad Chandra Shrestha(Director, Regional Agriculture Directorate)
・Dr. Buddhi Ratna Khadge(Secretary, ネパール科学技術アカデミー(NAST))
・山下邦明センター長(JSPSバンコク研究連絡センター)
・東出 忠桐ユニット長(農業・食品産業技術総合研究機構 野菜花き研究部門 野菜生産システム研究領域 施設生産ユニット)
・Dr. Rijan Bhakta Kayastha(NJAA 会長)

左から:東出先生、Dr. Khadge、Dr. Kayastha会長、Prof. Dr.Kolachhapati、Mr. Shrestha、山下センター長

左から:東出先生、Dr. Khadge、Dr. Kayastha会長、Prof. Dr.Kolachhapati、Mr. Shrestha、山下センター長

続いて、NJAAのRanjan Kumar Dahal副会長がモデレータを務め、学術セッションが行われました。
③ランジャン先生モデレ

まず初めに東出先生による”How crops change by environmental control? ”と題した基調講演が行われました。東出先生の講演では、日本に 10 カ所ある次世代施設園芸拠点の現状について説明があり、トマト及びきゅうりの環境制御について、様々な事例が紹介されました。

東出先生の基調講演

東出先生の基調講演

続いて、NJAAの理事であるDr. Umed Kumar Punから、”Status and way forward of greenhouse technology for enhancing agriculture production in Nepal”と題して講演が行われました。講演では主にグリーンハウス(温室)を利用した生産システム及び多様な形態のグリーンハウスについて、ガーベラの栽培事例を用いて紹介が行われました。

Dr. Punの講演

Dr. Punの講演

質疑応答では、若手研究者や農業従事者から次々と手が挙がり、英語・ネパール語織り交ぜての質問がありました。東出先生はDr. Punの翻訳サポートの元、それぞれの質問に具体的に回答して下さいました。また専門外の質問には、会場内のNJAAメンバーや参加者も飛び入りで質問に答える等、活発な意見交換の場となりました。

次に、山下センター長がJSPSの概要や国際事業及びネパールとの交流実績について紹介を行いました。JSPSの国際事業は競争率が高いものの、今回のシンポジウムへの参加は日本とのネットワークを作る良い機会であり、諦めずに招へい事業や論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)に応募して欲しいと会場に呼びかけました。

山下センター長の講演

山下センター長の講演

引き続き、Mr. Sharad Chandra Shrestha、Dr. Buddhi Ratna Khadge、Prof. Dr. Mana Raj KolachhapatIから挨拶と今回の講演に対する感想が述べられました。

Mr.Shrestha

Mr.Shrestha

Dr.Khadge

Dr.Khadge

Prof.Kolachhapati

Prof.Kolachhapati

またDr. Kundan Lal Shrestha事務局長から、講演者・参加者・サポートスタッフに対しての御礼の言葉が述べられました。

Dr. Kundan Lal Shrestha事務局長

Dr. Kundan Lal Shrestha事務局長

シンポジウムは、Dr. Kayastha会長の挨拶で閉幕となりました。

Dr. Kayastha会長の挨拶

Dr. Kayastha会長の挨拶

今回は研究者や農業従事者等を含む約100名の参加があり、非常に活気のあるシンポジウムとなりました。また、講演後も日本での研究を希望する若手研究者から多数の質問があり、ネパールの研究者らと交流を深めることができました。

⑫関係者全員