2017年9月5日、バンコク市内で開催された奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)タイオフィス開設記念シンポジウム”NAIST and Thai Universities for Research and Education Collaboration Symposium 2017”に古屋副センター長が出席しました。
NAISTは21世紀社会の基盤となる情報科学、バイオサイエンス、物質創成科学を担う3つの研究科で構成される学部を持たない新構想の国立大学院大学として1991年に設立されました。2013年から文部科学省が開始した「研究大学強化促進事業」に選ばれた他、2014年には「スーパーグローバル大学創成支援事業」においても、全国37機関の一つに選ばれています。
NAISTタイオフィスはインドネシアに続くアジア地域第2の教育研究連携拠点として、2017年3月にカセサート大学工学部内に開設されました。
開設記念シンポジウムは垣内喜代三(きよみ)理事・副学長の挨拶で始まり、カセサート大学Acting PresidentのDr. Chongrak Wachrinrat、タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)Executive Vice President(Organization Strategy)のDr. Chularat Tanprasertに加え、在タイ日本国大使館の福島秀夫次席公使による来賓挨拶がありました。
引き続き記念シンポジウムのセッションが開始され、教育推進機構教育連携部門国際展開マネージャー安藤幸特任講師による大学概要及び海外展開の紹介がありました。NAISTはタイではチュラロンコン大学、マヒドン大学及びカセサート大学との交換留学並びにインターンシップに取り組んでいらっしゃる他、世界30ヶ国約220名の留学生を有し27ヶ国87機関との学術協定を締結していらっしゃるそうです。
また、2017年8月に発表した「先端科学技術研究科」についても説明があり、2018年4月から既存の3研究科を1研究科に改組し、高度な専門性に加え社会・時代の要請に対応した先端科学技術全体を俯瞰できる人材を育成していくとのことです。
カセサート大学工学部准教授のDr. Pattara Leelapruteからも引き続きNAISTとの交換留学及びインターンシップ等プログラムの実施状況についてお話があり、交流の好事例についてユーモアを交えながら紹介いただきました。
同シンポジウムは5つのセッションに分かれ、NAIST、カセサート大学に加えチュラロンコン大学関係者による講演も行われました。