2017年1月19日、在タイ日本国大使館主催の留学説明会「Japan Education Fair」に合わせ、プリンスオブソンクラー大学を訪問し、JSPS事業説明会を実施しました。同大学はタイ南部に5つのキャンパスを有する国立大学で、タイの研究大学にも指定されています。
説明会前には、同大使館の寺島史郎一等書記官、(独)日本学生支援機構(JASSO)及び日本の4大学(大阪大学、京都大学、東海大学、福井工業大学)でPSUを表敬訪問し、Asst. Prof. Pattara Aiyarak副学長(国際関係・情報学担当)より歓迎の挨拶をいただきました。
留学説明会と並行して行われたJSPS事業説明会には、若手研究者や学生も参加し、古屋副センター長及び大田国際協力員がJSPSの概要及び国際事業の紹介を行いました。
また、PSUのAssoc. Prof. Perapong Tekasakul副学長(研究制度・大学院担当)には開会の挨拶をいただいた他、JSPSの二国間交流事業の体験談についてもご講演いただきました。Assoc. Prof. Perapongは、機械工学をご専門にされており、二国間交流事業ではタイ南部で大きな問題の1つとなっている天然ゴム生成由来の空気汚染に関する調査・改善について、2006年から3年間、金沢大学と共同研究を実施されています。講演の中で「研究パートナーと共同研究者としてではなく、友人として付き合うことでより親密で良好な関係を築くことができる」と述べられました。実際、同事業終了後も、金沢大学との共同研究は続いており、PSUの学生や若手研究者が金沢大学に留学するなど、同大学との関係が今でも発展している様子が伝わってきました。
さらに、PSU獣医学部のDr. Vannarat Saechanにもご講演いただきました。Dr. Vannaratは、現在、JSPSタイ同窓会(JAAT)の理事として日頃の同窓会活動にご協力いただいている他、今回の説明会開催に際してもご支援をいただきました。Dr. Vannaratは、JSPSの研究拠点形成事業を通じて東京大学との共同研究の実績がある他、2015年に外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)により東北大学で研究をされた経験をお持ちで、講演では外国人研究者再招へい事業や現在取り組まれているタイ南部での研究事業についてご紹介いただきました。また、国際学術会議等に出席して研究者のネットワークを広げることの重要性について言及されました。
参加者の中には日本との交流がある研究者が複数おり、質疑応答では彼らの体験についても共有していただき、当センターにとっても有意義な説明会となりました。