2010年12月7日、富山大学より、西頭徳三学長、済木育夫理事・副学長(社会連携担当)、鹿野芳郎理事・事務局長(総務・財務担当)松本欣三和漢医薬学総合研究所教授及び山崎美佳子国際交流グループ主査が、当センターを来訪された。翌日の拠点大学交流事業共同セミナー開催を目的とした来タイであり、当センターでの意見交換でも“拠点大学後”のいっそうの国際交流の発展についての熱い議論が展開された。
大学の役割は本分である「教育」に発展的に回帰していくという西頭学長の考えは、今後、我が国がアジア地域で目指すべき方向性の一つは、欧米の研究機関ではなし得ない「アジアの視点」に立ったキャパシティ・ビルディングであるとみるセンター長の考えと同調する部分が多く、例えば、タイの大学と連携をとり、経費を相互に負担しながら退官教授を長期間にわたって滞在させ、講義などの教育活動をしながら人材育成を行っていく、というアイデアにも前向きな反応を示された。
翌、2010年12月8~9日、チュラロンコン大学薬学部にて第9回拠点大学交流事業共同セミナーが開催され、センター長および副センター長が参加した。
8日の式典では、チュラポーン研究所にて研究職をつとめるチュラポーン・マヒドン王女(Professor Dr. H.R.H. Princess Chulabhorn Mahidol)による開会挨拶があったほか、王女によるキーノートレクチャー「DIVERSITY OF BIOACTIVE NATURAL PRODUCTS FROM THAI BIORESOURCES」も行われ、100名を優に超える来場者は全員熱心に聞き入った。
2日間に渡るセミナーは、26の口頭発表のほか、ポスター発表から20件の短時間の口頭発表があるなど、充実した内容のうちに幕を閉じた。