2014年9月2日、大分大学内田智久助教が当センターを来訪されました。今回はJASSO主催の日本留学フェアに参加のため、来タイされました。来タイの度には毎回足を運んで頂いており、大分大学のタイにおける活動をアップデートいただいています。
大分大学医学部では日本の医師免許の取得を目指す留学生の受け入れを実施する計画があるということで、内田先生が中心となって準備を進めています。日本の医学部で外国人留学生を受け入れて日本の医師免許の取得を目指している例は国内では極めて少なく、非常に野心的、意欲的な計画であり、今後の進展を注目していきたいと考えています。
今回内田先生は、留学生受け入れのために、各大学の「商品開発」が重要であると言っておられました。つまり、留学フェアに出展する際に、各大学がどういった魅力的なプログラム-商品を提供できるか、留学生を引きよせる魅力となっていくので、ターゲットを誰にするのか、どういったプログラムを提供できるか、特に地方大学はメニューを絞り込んで考えていく必要がある、とのことでした。実際に大分大学では様々なメニューを作っていることから、非常に重みのある意見と言えます。
また、これまでの来訪の際に何度も話題になっている東九州メディカルバレー構想については、現在宮崎大学と本構想を元にプロポーサルを共同提出したとのことで、医療機材を通じたメディカルバレーを創設し、東南アジアの拠点をタイに設置して、アジアの技術者の教育を目指しているとのことです。
大分大学は、日本の国立大学としては初めてタイの海外事務所をラチャウィティー病院に設置することも検討しているとのことで、チュラロンコン大学医学部とのMOUに加え、タイにおける研究活動も更に推進しています。
今月にはタイ教育省の幹部が大分大学を訪問する予定になっているとのことで、タイと大分大学の学術・学生交流が益々期待されます。