2014年7月18日、キングモンクット工科大学トンブリ(以下KMUTT)でJSPS事業説明会を実施しました。KMUTTはTHEアジア大学ランキング2014において50位に位置づけられ、研究面で世界的に高い評価を受けています。同大学の論文が世界で非常に多く引用されていることが一つの要因です。
今回の事業説明会に先立ち、6月に副センター長と協力員でAnak Khantachawana国際関係担当学長補佐と前大阪大学ASEANセンター長の関達治KMUTT研究顧問を訪問し、同大学の研究者が研究資金についてどのような情報を求めているかを議論しました。これを踏まえ、事業説明を中心に日本人受け入れ研究者の探し方、申請書の書き方など具体的なアドバイスを織り交ぜながらワークショップ形式で事業説明会を実施することになりました。
まず、Anak国際担当学長補佐よりJSPS事業への申請に積極的に挑戦してほしいと集まった研究者を鼓舞していただきました。これに続き副センター長より質疑応答を交えながらJSPS国際事業の説明を行いました。また、東京大学でJSPS外国人特別研究員として研究されたキングモンクット工科大学トンブリ土木工学部Dr. Pitch Sutheerawatthanaに日本での研究経験についてお話しいただきました。
関研究顧問には「Key Points of Application」と題して、これまで複数の外国人研究者を受け入れてこられた日本人研究者の立場から講演いただきました。申請書を書く前に自身の研究実績を整理すること、研究テーマが斬新なものであるか検討すること、また申請書の英文は簡潔に書くこと、受け入れ研究者を探す際には日本の大学のホームページで公開されている研究者情報を活用すること、その研究者にコンタクトを取る際に留意する点などを説明していただきました。
集まった研究者は日本との研究連携に高い関心を持っており、二国間交流事業や研究者招聘事業、研究拠点形成事業B. アジア・アフリ力学術基盤形成型について熱心に質問が寄せられました。当センターやDr. Pitch からJSPS事業に関する質問に回答するとともに、Anak学長補佐と関研究顧問から、受け入れ研究者を探している場合はKMUTTの提携大学の研究者を紹介するなど大学としても申請を支援したいと助言していただきました。