マレーシア高等教育省への表敬訪問及びマレーシア学長会議に出席

2018年2月26日、27日にマレーシアを訪問し、高等教育省への表敬訪問及びマレーシア学長会議に出席しました。
今回の訪問は、昨年より設立に向けた動きが活発化しているJSPSマレーシア同窓会の今後の手続きやマレーシア国内での対応についての関係機関との調整が目的です。
これまで率先して同窓会設立準備を進めて頂いたマレーシア科学大学(USM)の紹介により、JSPSのマレーシアにおけるカウンターパートであるマレーシア学長会議(VCC;Vice Chancellor Committee)の定例会議に出席し、同窓会の趣旨等について説明する機会を得ました。2月27日に開催された同会議では、山下センター長からJSPSの概要、当センターの活動、現在18ヶ国等で設置されているJSPS同窓会の活動、及びマレーシアが同窓会を設立する際のJSPSのサポート体制や手続きの進め方について説明を行いました。説明後にはJSPS事業経験者のデータについて、日マレーシア間の共同研究プログラムについて等、複数の質疑応答がありましたが、議長でUSM学長のProf. Datuk Dr. Asma Ismailの取りまとめの下、最終的にJSPS同窓会を設立するための準備委員会を立ち上げること、またUSMが同準備委員会の事務局を担うことが了承されました。

27日VCC会議の様子

27日VCC会議の様子

同会議に先立って、26日には高等教育省を訪問し、Institutions of Higher Education Excellence Planning DivisionのDirectorであるProf. Dr. Raha BT Abdul Rahimと意見交換を行いました。同訪問には在マレーシア日本国大使館の石川仙太郎一等書記官にも同席頂きました。

26日高等教育省への表敬訪問

26日高等教育省への表敬訪問

Prof. Dr. Rahaと山下センター長

Prof. Dr. Rahaと山下センター長

また、27日のVCC会議には高等教育省のトップ、Director General であるDatin Paduka Ir. Dr. Siti Hamisah Tapsirが出席しており、会議後にはDr. Sitiとも話しをすることが出来ました。
マレーシアは既にJSTの事業であるSATREPSやJSPSの研究拠点形成事業等複数の共同研究が進行していますが、これらのプログラムはマレーシア側に選別の機会がないことから、新たなプログラムを模索しているとのことでした。そのため、日マレーシアのマッチングファンドであるJSPSの二国間交流事業についても説明し、MOUの締結可能性についても意見交換を行いました。
Dr. Sitiからは、高等教育省とJSPSとのMOU締結については、既にある政府間の協定のため手続きが煩雑となり非常に難しいものの、日マレーシアの共同研究協力は今後も非常に重要であることから、VCCとJSPS間でのMOUの締結が可能かどうかVCCにも提案したい、とのコメントがありました。

副田先生、古屋副センター長、Dr.  Siti、山下センター長、Dr. Rahman

副田先生、古屋副センター長、Dr. Siti、山下センター長、Dr. Rahman

26日には、VCC会議の議長であるDatuk Asma、USMの副学長Prof. Dr. Abdul Rahman Mohamed及びUSMのJSPS事業説明会でいつもご協力頂いている日本文化センター副田雅紀(そえだまさとし)センター長と翌27日のVCC会議の事前打ち合わせを行いました。Datuk Asma及びDr. RahmanはJSPS事業経験者であり、副田先生と共に同窓会設立に向け尽力いただいています。Datuk AsmaからはJSPS以外の日本のファンドの経験者が多数いるマレーシアにおいて、JSPSの同窓会を立ち上げる意義や今後の同窓会活動の目的、メリット等多くの冷静かつ的確な質問及びコメントがあり、非常に有意義な意見交換が出来ました。

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Datuk Asmaと山下センター長

Datuk Asmaと山下センター長