2018年2月15日、フィリピンを訪問し、外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)選考委員会に出席するとともに、2018年度の計画に関する打ち合わせをフィリピン同窓会(JAAP)と実施しました。
Bridgeプログラムは、JSPSの外国人特別研究員事業等に採用されて来日し、日本での研究活動を終了して同窓会会員になった外国人研究者に対し、再度来日して日本人研究者との研究協力関係を形成・維持・強化する機会を提供する事業です。
Bridge選考委員会には、Dr. Susan Gallardo JAAP会長、審査委員のDr. Renato G. Reyes JAAP 事務局長、DOSTのAssistant Secretary Dr. Leah J. Buendia及びJSPSバンコク研究連絡センター山下センター長が出席、古屋副センター長が陪席しました。
今回の募集に対しては5名の応募があり、審査の結果1名を推薦することとなりました。
また、2018年度の計画に関する打ち合わせにおいては、下記のように決定しました。
・7月に開催予定のDOST主催National Science and Technology Week に合わせて同窓会総会を実施、新理事会選挙を実施する。
・地方の大学や研究機関に所属する研究者にJSPSの国際事業やJAAPの活動をもっと知ってもらうため、国際シンポジウムをマニラ以外で開催する。その際に、当センターが所管する5つの同窓会を招待するほか、論博メダル授与式及びメダル授与者のプレゼンテーションも実施。開催にあたってはDOSTとCLSUで協議する。
・同シンポジウムは遠方からの参加者の利便性を考慮し、空港のあるクラークで8月か9月に開催する。テーマはArtificial Intelligenceの方向。
・1名ないし2名の日本からの講師を招へい予定、同窓会で候補者を決定、交渉も済ませた上で開催の2ヶ月前までにバンコクセンターに連絡してもらう。
・シンポジウム開催と併せて、フィリピンの地方大学・研究機関を訪問し、JSPS事業説明会を実施。
同窓会打ち合わせの後、Susan会長、Reyes事務局長とともに在フィリピン日本国大使館を表敬訪問し、中村 建参事官及び田口専門調査員にJSPSの国際事業やJAAPの活動状況、次年度のJAAP同窓会総会及びシンポジウム等について説明しました。
大使館からは例年開催のシンポジウムにご出席頂いており、さらにJAAPがフィリピン中央銀行との共催で1月23日に開催したJAAP FORUMにも中村参事官にご挨拶頂きました。引き続き次回のシンポジウムにもご出席をお願いすると共に、同窓会の活動にもご協力頂けるようお願いしました。
今回の訪問では、フィリピンの初等・高等教育機関での問題や日本の大学のフィリピンでの展開、国費留学等、多岐にわたる非常に有意義な情報交換となりました。