2017年10月10日、JSPS研究拠点形成事業「ハブ拠点との連携による東南アジア地域の畜産の生産性向上と産業動物防疫体制の強化」(日本側拠点機関:宮崎大学、タイ拠点機関:国立動物衛生研究所、インドネシア拠点機関:ボゴール農業大学)のThe 1st Joint Seminarがタイ・バンコクで開催され、山下センター長、古屋副センター長、土肥国際協力員及び斉藤国際協力員がオープニングセレモニーに出席しました。
本プロジェクトは、JSPS研究拠点形成事業(B. アジア・アフリカ学術基盤形成型)2017年度採択課題であり、各国の拠点機関に加えて、日本の東京農工大学、タイのチュラロンコン大学やチェンマイ大学他、多くの協力機関と連携して、口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザを含む重要家畜伝染病の発生・伝播疫学や防疫対策、さらには食肉の安全性確保をテーマに拠点を構築しています。(詳細はこちら)
今回のセミナーには、これらの拠点機関及び協力機関から50名を超える研究者及び大学院生が参加していました。
オープニングセレモニーは、日本側拠点機関の宮崎大学・三澤尚明コーディネーターの挨拶及び本研究交流課題の概要説明で始まりました。続いて、相手国拠点機関である国立動物衛生研究所(タイ側拠点機関)及びボゴール農業大学(インドネシア側拠点機関)のコーディネーターまたは代表者からの挨拶がありました。
宮崎大学・明石良副学長(機能強化推進担当)の主催者挨拶後、JSPSバンコク研究連絡センター、タイ畜産開発局(DLD) 及びJICA Thailandの代表者がそれぞれ来賓挨拶を行いました。
セミナーでは、イギリス・The Pribright InstituteのDr. Donald Kingによる“Work of the world reference laboratory for foot-and-mouth disease to monitor transboundary livestock disease out breaks”をテーマとした基調講演が行われました。この後、各国の産業動物防疫の現状、課題、現在取り組んでいる研究を確認すると共に、研究成果の共有や情報交換のネットワーク構築を目的に10月11日までの2日間、講演及び議論が行われます。
当センターは、今後も本研究交流の進展に注目していく所存です。