第7回日ASEAN科学技術協力委員会(AJCCST)に出席

2016年10月28日、カンボジア王国・シェムリアップにて第7回日ASEAN科学技術協力委員会(AJCCST)が開催されました。ASEANでは同地域における科学技術力の強化を目的として科学技術委員会(ASEAN COST)が設置されており、AJCCSTは日本とASEAN COSTとの間の協力枠組みとして2009年に発足したものです。

今回のAJCCSTにはJSPSからは当センターの山下センター長及び東京本部研究協力第二課の江幡係長、切畑職員が出席した他、文部科学省 山田企画官、井上学術調査員、科学技術振興機構(JST)伊藤副理事、防災科学技術研究所(NIED)鈴木審議役、京都大学ASEAN拠点柴山所長、日本医療研究開発機構(AMED)中村所長らも日本側発表者として出席されました。

冒頭ではホスト国であるカンボジア代表からの挨拶があり、日本とASEANとは長い歴史があり、留学生の交流も数多くあり、またサミットを数多く行うなど関係を強化してきた旨が述べられました。

各国代表者らによる集合写真

各国代表者らによる集合写真

文部科学省のプレゼンでは、山田企画官が科学技術促進施策について説明し、それを支える二つのアプローチ方法としてJSPSとJST等を紹介した他、井上学術調査員が第5期科学技術基本計画を含む同省のSTI(Science, Technology and Innovation)政策について説明を行いました。
その後、JSTによる事業説明、AMEDのASEAN各国における活動報告の後、山下センター長がJSPSの国際事業についてプレゼンを行いました。特に研究拠点形成事業及び論文博士号取得希望者に対する支援事業は、ASEANからの応募が多いことから重点的に説明を行い、その他当センターの活動状況やJSPS同窓会についても紹介を行いました。

山下センター長によるプレゼン

山下センター長によるプレゼン


続いて、NIEDのASEAN地域での活動、京都大学ASEAN拠点柴山所長らによりJASTIP(Japan-ASEAN STI Platform)について、JSTよりSakura Science Planについて説明がありました。
ASEAN側より、次回同委員会については2017年下半期にミャンマーでの開催を予定しているとの発表があり、最後は山田企画官の閉会の挨拶により終了しました。
会議終了後にも山下センター長のもとにラオス側から事業説明会の開催、マレーシア側からJSPS同窓会創設の要望があった他、その他JSPSの国際事業についての質問もありました。
委員会の様子

委員会の様子