2016年7月25日、キングモンクット工科大学トンブリ(KMUTT)でJSPS事業説明会を実施しました。同大学はタイでトップレベルの国立大学で、Times Higher Educationによる最新のアジア大学ランキングではタイ国内で第2位(アジア全体で100位以内)にランクされました。また、現在は大学全体で外国人留学生や教員の受け入れを行うなど積極的に国際化を進めており、日本との学術交流にも積極的に取り組まれています。
説明会では、JSPSの招へい事業により日本での研究経験をお持ちの学長顧問Vanida Bhavakul准教授より開会の挨拶がありました。その後、Anak Khantachawana国際関係担当学長補佐の司会進行により、フォトセッションを挟み、山下センター長がJSPSの概要を、古屋副センター長と大田国際協力員がJSPS国際事業の紹介を行いました。
また、JSPSタイ同窓会(JAAT)会員であり、JSPS外国人特別研究員として東京大学で研究された経験があるDr. Pitch Sutheerawatthanaに日本での研究経験についてご講演いただきました。
大阪大学をご退官後、KMUTTで国際交流顧問に就任されている関達治教授には、「Key Points of Application」と題しご講演頂きました。お話しの中では、研究計画や、申請における研究内容のわかりやすさ、インパクトの大きさの重要性を、外国人研究者を受け入れてきたこれまでのご経験を踏まえてお話し頂きました。
説明会には若手研究者から中堅研究者まで幅広い層の80名を越える参加がありました。また、既にJSPS国際事業に申請した経験を持つ研究者も多く、Q&Aセッションでは二国間交流事業や研究拠点形成事業についての質問の他、具体的な申請内容についての質問も相次ぎました。当センターからの回答の他、Dr. Pitchや関教授からも経験を基に具体的なアドバイスを頂いたことで、参加した研究者と活発な意見交換を行うことが出来ました。また、Anak学長補佐からは具体的に同大学でのJSPS国際事業の目標申請数を提示頂くなど、参加者に向けてJSPS国際事業の積極的な活用を奨励頂きました。
なお、今回のガイダンス終了後、国際化担当学長顧問であるDr. Pornapit Darasawangへの表敬訪問も行うことが出来ました。