2015年5月28日、チェンマイ大学でJSPS事業説明会を開催しました。チェンマイ大学は、昨年創立50周年を迎えた歴史ある大学であるとともに、学術面においても高い評価を受けています。当センターは2013年7月以降、Avorn Opatratanakit学長補佐(教育・研究担当)の協力の下、同大学において定期的に事業説明会を実施しており、今回で3回目の開催となります。
事業説明会に先立ち、Sermkiat Jomjunyong教育・研究担当副学長を表敬訪問しました。
Sermkiat副学長からは、チェンマイ大学では現在ASEAN諸国の大学との多国間共同研究を推進しているところであるが、日本の大学とも引き続き友好関係を維持し、特に技術分野における共同研究を一層促進していきたいとの話がありました。
表敬訪問に引き続き実施した事業説明会には、チェンマイ大学だけでなく、近郊のラーチャモンコン工科大学ランナー校、メージョー大学ならびにパヤップ大学より、50名を超える若手~中堅の研究者が集まりました。
Avorn学長補佐の挨拶に引き続き、まず、センター長がJSPSの概要を説明し、副センター長と国際協力員がJSPS国際事業について説明を行いました。
続いて、JSPS論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)で、北海道大学で博士号を取得されたチェンマイ大学理学部のDr. Saisamorn Lumyongと琉球大学で博士号を取得されたチェンマイ大学医学部Dr. Luksana Makonakawkeyoonに、日本での研究生活や申請する際のアドバイス、プログラムを機に構築した日本人研究者とのネットワークを通じた共同研究等についてお話しいただきました。
さらに、チェンマイ大学の伊藤信孝客員教授に、「研究」「国際化」をキーワードに、大学における優秀な研究者の受け入れについてお話いただきました。伊藤教授は三重大学にご在職中、チェンマイ大学・中国の江蘇大学との3大学セミナーを通じて国際共同研究の発展に大いに寄与されてこられました。三重大学をご退職後、現在はチェンマイ大学にて同大学の国際化に尽力されていらっしゃいます。
質疑応答では、中堅の研究者からは二国間交流事業や研究拠点形成事業について質問を受けました。JSPSバンコク研究連絡センターより申請資格や申請手順などについて回答するとともに、Dr. SaisamornとDr. Luksanaから、日本側の受入研究者とのコンタクト方法について等、ご自身の経験に基づいてアドバイスを行っていただきました。