2014年7月11日、デ・ラサール大学(De La Salle University Manila)でJSPSフィリピン同窓会(JAAP)第2回シンポジウム“HEALTH and the ENVIRONMENT”を開催しました。
JSPSフィリピン同窓会 (JSPS Alumni Association of Philippines・JAAP)は元々フィリピン論博同窓会(PRF・JSPS論文博士号取得希望者に対する支援事業による支援を受けて博士号を取得したフィリピン人研究者)として2005年7月に発足しました。その後外国人特別研究員、招へい研究者等の論博以外のJSPSプログラム経験者も加え、組織の名称もPRFからJAAPに変更し、2013年11月にJSPSの第14番目の公式同窓会として発足しました。
フィリピンではおなじみとなった国歌斉唱の後、Dr. Raymond Tan デ・ラサール大学研究担当副学長が挨拶を述べ、亀井武JSPS人物交流課長、北川達生在フィリピン日本大使館参事官、Prof. Fortunato T. Dela Penaフィリピン科学技術省(DOST)次官が祝辞を述べました。続いて、Dr. Maricar S. Prudente JSPSフィリピン同窓会長からJAAPの活動紹介が行われました。
基調講演は、明治薬科大学生命創薬科学科教授の齋藤直樹教授に「Chemistry of Antitumor 1,2,3,4-Tetrahydroisoquinoline Marine Natural Products」を演題として実施頂きました。齋藤教授は、齋藤教授は、海洋生物資源からの創薬開発研究に関する生物資源調査(Bioprospecting)を実施されています。今回の講演では、以前JSPSアジア・アフリカ学術基盤形成事業を実施された時の研究内容を踏まえ、国際的な共同研究、また基礎研究を推進することについてのの重要性について講演いただました。
基調講演の後、JSPSフィリピン同窓会メンバーによる講演として、この後の同窓会総会で新会長に選出されたフィリピン保健研究開発評議会長(Philippine Council for Health Research and Development)のDr. Jaime Montoya、同窓会理事でTechnological Institute of the Philippines 教授のDr. Custer Deocaris、またミンダナオ州立大学イリガン工科校(Mindanao State University, Iligan Institute of Technology)のDr. Evelyn Creenciaが実施され、参加者からの熱心な質疑応答が行われました。最終的に今回のシンポジウムには、80名の参加がありました。
引き続いて、第二回JSPSフィリピン同窓会総会が実施されました。今回の同窓会総会では同窓会理事会の選挙が行われ、会長にフィリピン保健研究開発評議会長(Philippine Council for Health Research and Development)のDr. Jaime Montoya、副会長は現同窓会監査役でデ・ラサール大学のSusan M. Gallardoが副会長、事務局長にはセントラル・ルソン州立大学のDr. Renato G. Reyes、会計に現副会長のSEAFDECのDr. Maria Rowena Eguia、広報に現同窓会理事でフィリピンカラバオセンターのDr. Danilda H. Duranが選出されました。新理事会は、早速7月25日に理事会を実施することとなりました。
同窓会総会終了後、会場を移してレセプションが行われ、和やかな雰囲気の中、同窓会員、JSPS及び大使館関係者の交流が図られました。当センターとしては、今後も更なる支援を行っていくとともに、同窓会と在フィリピン日本大使館との連携についても推進していく所存です。