2013年6月19日、インドネシア・ガジャマダ大学(UGM)に招待され、JSPSの事業説明会を実施しました。
今回のプログラムは、ガジャマダ大学の学長補佐を務めるIrfan D. Prijambada教授からの招へいによって実現しました。2010年9月にバンコクで実施されたUNESCO Regional Network for Microbiology and BiotechnologyにIrfan教授が出席した際、田辺前副センター長から是非ガジャマダ大学での説明会実施を希望し、それが実現したものです。Irfan教授は、修士・博士号を大阪大学で取得され、現在も茨城大学と共同研究を実施されています。また昨年9月より同大学の東南アジア地域担当に任命され、今回是非説明会を実施したいとの希望がありました。
今回のプログラムについては、ガジャマダ大学がJSPS及びJICA専門家でインドネシア国民教育省高等教育総局アドバイザーの和氣太司氏及びJICA専門家の高間剛氏を招へいして、それぞれのプログラムと活動の紹介を実施したもので、Ir. Dwikorita Karnawati国際交流担当副学長の呼びかけで各学部長を招へいし、教員・学生を合わせて合計40名の参加がありました。
国際交流担当副学長のIr. Dwikorita Karnawati教授及びIrfan教授が挨拶の後、JSPSバンコク研究連絡センターより山下センター長がJSPSの事業紹介、JICA和氣アドバイザーから日本の高等教育協力、大学の世界展開力強化事業、SATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力)、AUN/SEED-netの紹介がありました。
また、JSPSで二国間交流事業を実施した農学部のSlamet Haryono教授、歯学部のIka Dewi Ana准教授がプロジェクトについて紹介を行いました。プログラムの最後には、今回共同研究でガジャマダ大学に滞在していた秋田大学教育文化学部 髙樋さち子准教授から研究概要の報告がありました。
インドネシアから日本への留学生数は2012年5月1日現在で2,276人であり、タイを抜いて7位となっています。(日本学生支援機構・平成24年度外国人留学生在席情報調査結果より)しかしながら、外国人特別研究員の受け入れ人数は2011年度で14名のみであり、JSPSの事業について周知することによって、今後応募者が増える可能性が大いにあると考えられます。当センターとしても、インドネシア各地の大学で今後も事業説明会を継続的に実施する必要性について、改めて認識しました。
今回はJSPSだけで無く様々なプログラムの紹介が行われた後、セミナーの最後には、各参加者から感想、提言が行われ、非常に有意義なセミナーとなりました。また、髙樋准教授はIrfan教授とJSPS二国間交流事業に応募することになり、申請は大学を通じてJSPS本部あてとなりますが、バンコクセンターとしても出来る限りのサポートを行う予定です。
6月19日は、ガジャマダ大学の施設見学を実施しました。案内いただいた Yusril Yusuf助教は、九州大学でJSPS外国人特別研究員に採用されており、インドネシアでのJSPS同窓会設立について関心を持たれていました。後日、インドネシアにおけるJSPSの同窓生のリストを送り、まずは自主的な活動について促す予定です。
6月20日は、在インドネシア日本大使館南哲人一等書記官を訪問し、JSPSの事業の紹介を行いました。フィリピンでも紹介しましたが、博士号取得希望者に対する論文博士号取得支援事業、また、外国人特別研究員事業等の留学の先にある研究者支援について紹介し、JSPS事業への今後の支援を依頼しました。