タイ環境研究所を表敬訪問

2012年8月9日(木)、当センターのメンバー全員でバンコク郊外ムアントンタニーにあるタイ環境研究所(TEI: Thailand Environment Institute)を表敬訪問しました。

TEIは環境教育を中心に国内の郊外地域(いわゆる地方)における持続可能な発展を支援する研究機関で、山下センター長の2年間の滞在期間中の共同研究相手でもあります。名誉理事長に日本でもその名を知られるアナン元首相(Anand Panyarachun)や、名誉顧問にパイチット元科学技術環境大臣(Phaichitr. Uathavikul)をいただくほか、理事メンバーに元観光・情報・エイズ担当大臣をはじめとした政府の元要人を抱える非政府組織です。

去る7月26日(木)、TEIよりMs. Kodchakorn Wisutvasudharn研究員(Researcher 4)及びMs. Kamolrat Photi研究員(Researcher 4)に当センターへお越しいただいて共同研究計画について意見交換を行ったことを踏まえ、今回はセンターとしてDr. Chamniern Paul Vorratnchaiphan所長(Senior Director)への表敬訪問することとなりました。

Dr. Chamniernは西ドイツ(当時)のドルトムント大学で政治科学の博士号を修めた研究者であると同時に、人間の居住及び生存環境の改善に向けた活動を続けており、マグサイサイ賞受賞者で「スラムの天使」とも呼ばれるタイの社会福祉活動家プラティープ・ウンソンタム・秦さんや、日本の運動家である故・小田実氏とも交流があります。

JSPSの事業紹介をしたほか、センター長の研究とセンター運営の切り分けについて説明を行い、今後の連携について意見交換をしました。具体的にはTEIがタイ国内に指定している実験校への同行や、実験校以外の学校のアレンジなどについて、その際の経費の負担割合などで合意を取り付けました。

センター長の研究テーマであるESD(持続可能開発のための教育)を軸に、TEIと国内大学の橋渡しや、国際機関を巻き込んでの研究集会開催など、今後の可能性の広がりを感じられる時間となりました。

左から、副センター長、Dr. Chamniern所長、センター長、現地スタッフ、Ms. Kamolrat研究員

左から、副センター長、Dr. Chamniern所長、センター長、現地スタッフ、Ms. Kamolrat研究員