第18回アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)にてJSPS国際事業をアナウンス

2011年12月5日(月)から11日(日)まで、センター長および副センター長がシンガポールに出張しました。12月6-9日にMarina Mandarin Singaporeホテルにて開催のAPRSAF-18(The 18th Session of the Asia-Pacific Regional Space Agency Forum)に参加し、各国から参加している宇宙開発研究機関に対し、日本発のファンドとしてアピールを行うことが目的です。

APRSAFはアジア太平洋地域宇宙機関会議と訳され、アジア太平洋地域における宇宙利用の促進を目的として1993年に設立されました。各国の宇宙機関や行政機関をはじめ、国連などの国際機関や民間企業、大学・研究所などが参加する、アジア太平洋地域で最大規模の宇宙関連会議です。1993年以来17回の国際会合を開いており今回が18回目、シンガポール宇宙技術協会(SSTA: Singapore Space and Technology Association)、シンガポール国立大学リモートセンシングセンター(CRISP: Center for Remote Imaging, Sensing and Processing, NUS: National University of Singapore)、が日本の文部科学省(MEXT)および JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共催しました。(MEXT、JAXAは毎年共催)

シンガポール及び日本のほか、オーストラリア(DIISR)、インド(ISRO)、カザフスタン(KAZCOSMOS)、マレーシア(ANGKASA)、韓国(KARI)、タイ(GISTDA)、ベトナム(VAST)、アメリカ(NASA)の各国代表機関のほか、国連機関(UNCOPUOS、UNESCAP)やASEANの関連部会(ASEAN SCOSA)、国際機関(IAF)が参加する大規模な会合となりました。

当センターがこの場でJSPSのアピールを行うには大きく分けて2つの理由があります。

1. 現在、JSPSのA-core(アジア研究教育拠点事業)に宇宙関連課題はなく、アジア地域においてJSPSのカバーする研究領域の多様性を広げる意味で重要であること。
2. 2012年(平成24年)度以降、アジアを専一的に対象としていたA-coreが全世界対象のCore-to-Core(研究拠点形成事業)に統合される中で、宇宙関連分野は比較的競争力が高いと考えられ、全世界競合のCore-to-Coreにおいても採択の見込みが考えられること。
2-2. この点は更に、本会議のアジア太平洋という枠組みを利用することで、アジアを超えた研究交流に発展する可能性も秘めていること。

そうした中で迎えた会議最終日、各分科会によるSummary報告にて、共同議長(Co-Chair)であるCRISPのMr. Kwoh Leong Keong所長(Director, Center for Remote Imaging, Sensing and Processing (CRISP), National University of Singapore (NUS))によって、今後利用可能な資金としてアジア開発銀行や国連機関とならんで、JSPSの名前が読みあげられました。

利用可能なファンドの一つとして国連機関等とならんでJSPSの名を読み上げる共同議長Mr. Kwoh Leong Keong, Director, CRISP, NUS

利用可能なファンドの一つとして国連機関等とならんでJSPSの名を読み上げる共同議長Mr. Kwoh Leong Keong, Director, CRISP, NUS

今後の申請に期待したいと思います。

なお、APRSAF-19は来年オーストラリアのパースで開催されることとなりました。