2011年4月25日(月)、京都大学エネルギー科学研究科の 園部太郎 グローバルCOE特定助教が来訪され、当センターも参加した2011年3月8-9日のアセアン大学連合(AUN)‐京都大学ワークショップの報告書をお持ちくださいました。
ワークショップ2日目に行ったグループ討議の結果として、研究者や学生といった人的交流を行う前段階として、まずは共同研究で基礎を固めていこうという共通理解に至り、その共同研究のためのマッチングワークショップを2012年の早い段階で行うことが合意されたという報告をいただきました。
また、AUNと日本という枠組み維持の資金として日・ASEAN統合基金(Japan-ASEAN Integration Fund(JAIF))への申請も話題に上がったということです。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asean/j_asean/jaif.html
ASEANは2003年10月の第9回ASEAN首脳会議で「第二ASEAN共和宣言」を採択して「ASEAN安全保障共同体(ASC)」、「ASEAN経済共同体(AEC)」及び「ASEAN社会・文化共同体(ASCC)」の3つの共同体形成を通じたASEAN共同体の実現を目指していますが、科学技術はそのうち「社会文化共同体」に含まれるということです。
当センターからは、AUNの取組みは、質を担保した上で、ASEAN全体の枠組みの中で進めていくことが大切ではないかと提案させていただきました。そうすることで、一国ではなくASEANという域内での分野間調整を図ることを考えてはどうかと、EUの科学技術政策を引きあい出しながらご提案した次第です。
なお、2011年6月27日にマレーシアで開催される第8回See Forumについても、今回改めて参加の意思をお伝えいたしました。SEE Forum (Sustainable Energy and Environment Forum)は2006年に設立された、地球的な課題としての持続可能なエネルギーと環境についての議論を行うアジア・太平洋地域の学術的なネットワークです。