大学共同利用機関法人自然科学研究機構生理学研究所、鍋倉淳一教授の来訪

2014年12月22日、大学共同利用機関法人自然科学研究機構生理学研究所、鍋倉淳一教授が当センターを訪問されました。鍋倉教授はJSPS学術システム研究センター医歯薬学専門調査班の主任研究員も務めていらっしゃいます。
今回は、同研究所と研究連携協定を結んでいるチュラロンコン大学薬学部でシンポジウムを開催されるために来タイされ当センターにもお立ち寄りいただきました。

鍋倉教授はこれまで同研究所に受け入れてこられた経験から、ASEAN地域の若手研究者育成とそれに対する日本の役割についてお話されました。
東南アジア諸国では優秀な人材が欧米に留学後、自国に戻ってこない頭脳流出が大きな課題となっており、これは、東南アジアにおける研究者の待遇面での問題と、研究設備が十分でないために欧米で行っていた研究を自国で続けることができないという問題が大きな原因です。
鍋倉教授は同地域の研究発展のためにASEANから学生を受け入れて研究者として育成し、自国に帰すという制度を整えていくことが今後の日本の役割として非常に重要であると述べられました。

左から2番目、鍋倉教授

左から2番目、鍋倉教授