科学技術振興機構(JST)伊藤宗太郎国際担当執行役の来訪

2014年10月22日、科学技術振興機構(JST)より伊藤宗太郎国際担当執行役、小林治JSTシンガポール事務所長、西川裕治主任調査員、岸田絵里子調査員(NSTDA内のe-ASIA事務局にコーディネーターとして派遣)が来訪されました。10月21日にタイ科学技術開発庁(NSTDA)で行われたe-ASIA事務局開所式に合わせて来タイされました。

左より岸田調査員、西川主任調査員、小林JSTシンガポール事務所長、伊藤国際担当執行役、センター長、国際協力員、副センター長

左より岸田調査員、西川主任調査員、小林JSTシンガポール事務所長、伊藤国際担当執行役、センター長、国際協力員、副センター長

山下センター長より当センターの機能、特にJSPS同窓会の支援活動を中心に説明しました。JSPS同窓会員のために、Bridge Programという日本への再招聘プログラムがあり、同窓会ごとに1から2名、毎年45日間程度日本に研究者を派遣し、日本人研究者とのネットワーク持続・強化を図っていることを説明しました。日本の支援を受けて研究活動を行った海外の研究者とのネットワークを継続・発展させることの重要性について認識を共有いたしました。

また、JSTより今年度より募集を開始した「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(「さくらサイエンスプラン」)について説明いただきました。同事業は、日本の学校、大学、企業、地方公共団体などの機関が、アジアから青少年を日本に短期招聘し、科学技術の分野での交流や体験を提供する取り組みを支援するプログラムです。タイからは、中国に次いで2番目に多くの青少年が招聘されており、全体の19%を占めています。

当センターを訪れる大学関係者の間でも、「さくらサイエンスプラン」はよく話題となっており、日本留学や日本での研究への関心を高めるプログラムとして大きな期待が寄せられています。

タイや他の東南アジアの大学で事業説明会を行う際に、JSTとJSPSが混同されていることがよくありますが、JSPSは、人文・社会科学から自然科学を含めた学術全般を対象とし、一方JSTは科学・技術に特化しての国際連携を推進しています。両機関の役割のすみわけを尊重しながらも、アジアで活動を展開する上で、密に情報共有を行うことがが非常に重要であると、今回の会合で認識しました。