京都大学東南アジア研究所三重野准教授、清水教授の来訪

2014年8月5日、京都大学東南アジア研究所三重野文晴准教授、清水展教授が京都大学ASEAN拠点の藤枝絢子リサーチアドミニストレーター、川口龍馬副拠点長とともに来訪されました。清水展教授は今年の4月より7月まで東南アジア研究所バンコク事務所の駐在員を務めておられ、8月からは三重野准教授と交替されるためのご挨拶に来られました。

山下センター長よりJSPS国際事業と当センターの機能について説明を行いました。また、三重野准教授はタイ経済及びミャンマー経済をご専門とされており、ASEAN地域の高等教育の変化について情報交換を行いました。

近年日本の大学は急速にASEANの高等教育機関との連携を強化しようとしており、タイ国内に30近くのブランチオフィスが設置されています。清水教授は、最近多くの日本の大学関係者が「東南アジアは美味しい」と感じていると述べられました。

ミャンマーの高等教育状況についても情報交換を行いました。当センターはカントリーレポート作成のため、7月末にミャンマーに調査に行きました。三重野准教授もヤンゴン経済大学と連携されており、ミャンマーの学術情報についてもよくご存知です。ミャンマーは現在でも軍事政権時の強固なトップダウン方式や縦割の官僚主義が残っていますが、戦前は東南アジアや南アジアの学問の中心地でした。三重野准教授は、この基礎があるため、ミャンマーの研究者は研究に対して意欲があり、学術や高等教育についても潜在力が非常に高い国なのではないかと述べられました。

ASEAN域内の学術動向はめまぐるしく変化していますが、今後も当センターを訪れる研究者との情報交換を通し学術動向の把握に努めていきたいと思います。

左から川口副拠点長、藤枝リサーチアドミニストレーター、三重野准教授、清水教授、山下センター長

左から川口副拠点長、藤枝リサーチアドミニストレーター、三重野准教授、清水教授、山下センター長