チェンマイ大学でJSPS事業説明会の開催及びJAAT会合の実施

2014年5月30日、チェンマイ大学でJSPS事業説明会を開催しました。チェンマイ大学は、今年で創立50周年を迎える歴史ある大学であるとともに、2014年QSアジア大学ランキングにおいて92位に位置づけられ、学術面においても高い評価を受けています。

今回の事業説明会は、昨年の7月にチェンマイ大学で事業説明会を実施した際に、Dr. Avorn Opatratanakit学長補佐(教育・研究担当)を表敬訪問し、同大学において、今後定期的に事業説明会を実施することを当センターより提案し、チェンマイ大学の協力の下、実現したものです。今回の事業説明会には若手から中堅の研究者まで50名ほどが集まりました。

事業説明会のオープニングに先立ち、会場でJSPS広報映像「JSPS Supports Science」を放映し、タイ人研究者たちにJSPSの学術支援の方針を紹介しました。

Avorn学長補佐の挨拶で会を開催し、まず、センター長がJSPSの概要を説明し、副センター長がタイ語でJSPS国際事業について説明を行いました。また、JSPSのタイにおけるカウンターパートであるタイ学術研究会議(NRCT)の Pimpun Pongpidjayamaad国際事業部長にもご参加いただいており、JSPSとNRCTが長年協力して日本とタイの研究者の交流を支援してきたこと、また、論文博士号取得希望者に対する支援事業、二国間交流事業について申請手続きや支援実績をご説明いただきました。

NRCT Pimpun国際事業部長による事業説明

NRCT Pimpun国際事業部長による事業説明

JSPS及びNRCTからの事業説明に引き続き、JSPS論文博士号取得希望者に対する支援事業において、神戸大学で博士号を取得されたチェンマイ大学医学部Sirikan Yamada准教授と北海道大学で博士号を取得されたチェンマイ大学理学部Saisamorn Lumyong教授に、同事業へ申請した経緯や、日本での研究生活と同事業を機に構築した日本人研究者とのネットワーク等についてお話しいただきました。

さらに、JSPSタイ同窓会(JAAT)の Sunee Mallikamarl会長とJiraporn Shauvalit理事にも、タイ北部地方での同窓会活動を強化するためにご参加いただき、JAATの活動について説明いただきました。

質疑応答では、若手研究者からは、主に研究者招聘事業について、中堅の研究者からは二国間交流事業や研究拠点形成事業について質問を受けました。JSPSバンコク研究連絡センターおよびNRCTから申請手順などについて回答するとともに、Sirikan 准教授とSaisamorn 教授から、申請する際のアドバイスを行っていただきました。

事業説明会後に、Sunee会長、Jiraporn理事、Dr. Sirikan准教授とSaisamorn教授及び、JSPSバンコク研究連絡センターでJAAT地域会合を実施しました。Dr. Sirikan准教授とSaisamorn教授に、同窓会に加入していただくとともに、タイ北部でのJAAT活動の中核として活動していただくようSunee会長より依頼しました。また、7月に実施予定のJAAT理事会に北部同窓会員の代表としてSirikan准教授にご参加いただくことになりました。

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今回の事業説明会には、NRCTやJAAT理事にもご参加いただいたことで、日本人研究者との共同研究や日本での研究生活とその後のキャリアパスについて、より具体的な情報提供をタイ人研究者に対して行うことができました。

さらに、JAATにチェンマイ大学から二人の会員を新たに迎え、これを機にタイ北部においてJSPSタイ同窓会の活動が活発化することが期待されます。

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