旭硝子財団によるKMUTTへの助成

2012年7月4日(水)、当センターメンバー全員でキングモンクット工科大学トンブリー校(KMUTT: King Mongkut’s University of Technology Thonburi)を訪問しました。同校が2012年より当面3年間、日本の旭硝子財団による研究助成の対象となったことを祝って開催されたResearch Grant Awarding Ceremonyに招待をいただいたものです。

助成受賞者たちとの記念写真 前列左より、鮫島専務理事、俵一等書記官、田中理事長、Dr. Bundit Thipakorn教育担当副学長、Dr. Bundit Fungtammasan研究担当副学長 後列左より、笠井所員、関センター長、山下センター長、増井研究助成部長、Dr. Solotバンクンティアン・キャンパス担当副学長

助成受賞者たちとの記念写真
前列左より、鮫島専務理事、俵一等書記官、田中理事長、Dr. Bundit Thipakorn教育担当副学長、Dr. Bundit Fungtammasan研究担当副学長
後列左より、笠井所員、関センター長、山下センター長、増井研究助成部長、Dr. Solotバンクンティアン・キャンパス担当副学長

旭硝子財団は、1933年(昭和8年)より大学に対して応用化学の分野での研究助成続けており、太平洋戦争後の混乱期を除いても実に80年近い研究助成の実績を持つ民間財団です。
1982年(昭和57年)以降、タイではチュラロンコン大学(Chulalongkorn University)に対して海外研究助成を続けてきましたが、このたびKMUTTをタイで2番目の助成対象校としたとのこと。
これにはAGC旭硝子社がタイ国内で操業している7つの現地法人におけるKMUTT卒業生の働きぶりが評価されたということで、なかには工場長にまでなられている方もいるそうです。

KMUTTはタイ国内9つの研究拠点大学(教育省指定)に選ばれており、特に材料工学や生命科学、環境エネルギー分野に力を入れていて、同財団の一般的な助成対象である材料や環境といった研究分野に合致する点も選定理由としてあげられるかと思います。
助成額は年間約300万円で、今回は材料科学、生命科学、環境、エネルギーの4分野6課題が助成対処として選ばれました。

協定書を取り交わすDr. Bundit教育担当副学長と田中理事長

協定書を取り交わすDr. Bundit教育担当副学長と田中理事長

選定された研究課題がこちら。
KMUTT-list.pdf

セレモニーには、旭硝子財団より田中鐵二(たなか・てつじ)理事長、鮫島俊一(さめじま・しゅんいち)専務理事、増井暁夫(ますい・あきお)研究助成部長など多くの主要関係者のほか現地法人の幹部職員が出席したほか、KMUTTからはAssoc. Prof. Dr. Sakarindr Bhumiratana学長(President)の代理としてAssist. Prof. Dr. Bundit Thipakorn教育担当副学長(Vice President for Education Development)、Assoc. Dr. Bundit Fungtammasan研究担当副学長(Vice President for Research)およびAssoc. Prof. Dr. Solot Suwanayuenバンクンティアン・キャンパス担当副学長(Vice President for KMUTT Bang Khun Thian)など主要幹部が出席しました。

この他、当センターを除く日本からの招待出席者は以下の通り。
俵幸嗣(たわら・こうじ) 在タイ日本大使館一等書記官
関達治(せき・たつじ) 大阪大学バンコク教育研究センター長
笠井雅紀(かさい・まさのり) 海外産業人材育成協会バンコク事務所員

当センターでは2012年2月にDr. Bundit研究担当副学長を表敬訪問しており、今回のご招待は、そういった活動によって我々の知名度が少しずつしかし確実に上がってきていることを実感させました。
また、旭硝子財団の設立は、奇しくもJSPSが天皇陛下の下賜金により設立された1932年(昭和7年)の翌年に当たり、東京の事務所もほどちかいとのこと。今回の出会いをきっかけに同じ研究助成団体として、今後とも協働していけたらと思います。

KMUTT歴史展示館でのツアー

KMUTT歴史展示館でのツアー