大分大学より山岡教授及び川本教授が来訪

2011年8月16日(火)および17日(水)、大分大学より 山岡吉生 教授及び 川本文彦 教授、それに東京大学で教員をした後、大分大学に学生として再入学された城戸康年 博士が来訪されました。

これは、今年6月に当センターを訪問された大分大学の内田助教のご紹介によるもので、今回はミャンマーでの調査を経ての訪問となりました。

大分大学医学部では科学技術システム改革事業「アジアにおけるヘリコバクター・ピロリ菌の分子疫学研究」とJSPS組織的な若手研究者等海外派遣プログラム「東アジア分子疫学研究推進のための若手研究者派遣プログラム」を受けており、今回の訪問は前者によるものです。

地域による胃がんの発生率とピロリ菌の感染率を比較し、ピロリ菌自体の変異を調べると同時に民族の移動の過程を解明していこうという取り組みで、タイをはじめベトナム、台湾、ミャンマー、インドネシア、ラオスなど東南アジア各地域のほか、ブータンや、オーストラリアやパプアニューギニアといった太平洋地域のピロリ菌の採取を行っています。

現在の科学技術システム改革事事業課題が平成23年度で終了した後の資金の確保の相談を受け、当センターからは研究拠点形成事業や二国間交流事業を紹介すると同時に、既存の他の研究分野とのシナジーや橋渡しを視野に入れつつ、フィールドとなる各地の社会知に還元しうるような研究計画の作成をご提案しました。

東南アジアに拠点を置くものとして、各国にとってのドナーとなるのではなく、パートナーとして連携・発展するという視点が、今後の東南アジア研究に盛り込まれていくことを期待します。

センター長、山岡教授、城戸博士

センター長、山岡教授、城戸博士

城戸博士、川本教授、センター長

城戸博士、川本教授、センター長